2018年7月13日金曜日

1944 年の 太宰治 佳日 散華  雪の夜の話 東京だより 竹青  新釈諸国噺

佳日

これも戦時色の濃い作品。銃後であっても、戦争ってやつは感動をもたらしやがる。

散華
 上に同じ、現代ではこういうことをいうと 
「自殺を擁護するような言動」は自己規制対象です

 雪の夜の話

 更に上に同じ

東京だより

 勤労隊として働く少女たちの話。黒澤明にも同じようなものがありました。どうしてだか、そのなかで特別に際立っている少女がいて、なんでそう思うのだろうと思っていると、その子がカタワだとわかり、なるほどだからかと首肯するという話。
 呪われた運命もった少女ほど美しいものはこの世に無い。 至言です。

竹青

 リュウサイシイ を下敷きにした作品。
脱俗を気取るのは卑怯です、もっとひたすら人間を愛し、この現実にすがりついて生きてみよ、という、堕落論的お話。ワタシも非常に同感、俗、を悪と言ってるヤツは信じがたい。


新釈諸国噺

 井原西鶴のものをベースに創作したお話。いわゆる江戸物、の物語が好きなヒトには面白いのかもしれません、落語っぽいお話です。ワタシはどういうわけかこの江戸人情物みたいなのが苦手なので、真価はわかりがたし。