2019年2月23日土曜日

2007 ポケモン不思議のダンジョン 時、闇、空の探検隊

 ポケダンシリーズの二作目。時、と闇の2タイトル、さらに改良版の空、が出ました。ワタシがやったのは空。

 素直に質問に答えた結果、初代でパートナーだったピカチュウになりました。ワタシとピカチュウには強い絆が・・・・長くなるので割愛。パートナーはイーブイにしました、ピカブイというエースコンビ。

 実はこのゲームものすげー奥が深いです。通常ポケモン、には場所、の概念がありませんけど、ポケダンには場所、という要素があり、さらに全員同時に行動するので、普通のポケモンよりも戦略が深い。対人間と戦うゲームじゃないのでそこまで戦略を追求するゲームではありませんが、非常にシステムとして奥が深い。
 ただむちゃくちゃ強い技、バランスブレイカー、大量にあります。特にマップ全域攻撃の恐ろしさは健在。モンスターハウスで全体攻撃を連発で食らって何も出来ずにKOってのが一番怖い。そして連続技、みだれづき、系の威力の高さもそのまま。そしてバステの凶悪さも今作も同じです、ただ前作よりもやや麻痺とか睡眠にかかりずらくなったような。

 前作はシナリオが最高でゲームとしてはヌルでしたが、今作はシナリオはまぁ前作が良すぎたので仕方ないという感じですが(といっても決して悪くはない、だけど二打席連続ホームランを期待するのは酷ってもの)ゲームとしては歯ごたえがあります。前作ヌルだったラスボスも、今回はかなりの歯ごたえ。
 全体的に火力高め、のゲームバランスなので、カウンター系、積みステからの一発KO、事故死がよくあり、不思議の〇〇・・の中でも見た目の可愛さと裏腹に難易度が高い。かなりすぐ死ぬ。あとパートナーが死んでも全滅扱いなのが辛い。ボスに弱点くらって即死、が相当あるので。まぁふっかつのタネ大量持ち込みしかありませんな。

 空バージョンではパッチールカフェ、というのが登場して、グミでドーピングしまくれるようになりました。とにかくグミを集めてミックスジュースにして飲みまくることでじわじわステータスを上げていけるので、どんなポケモンでも強くできる。弱ポケモン救済措置ってとこでしょうか。

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 ちなみにピカチュウなどでんきポケモン、初代はボスが伝説鳥ポケばっかりだったので優遇されてましたが、今回中盤の難関ダンジョンで、電気ばっかり、砂ばっかり、そして岩ばっかり、という地獄のデスロードが待っています。特にすながくれサンドパンがゲロむかつく。しかしピカチュウ自体は高速移動からの放電連発ができるので集団戦では避雷針がない限り無敵。
 ちなみに水ポケは肝心のラスダンで本当の地獄、死神ポリゴンに殺されまくります。というかラスダンはどんなポケモンでもかなり地獄。ふっかつ種なしでの攻略は不可能ってくらいしゃばい。
 なんとなく今回いわ、エスパー系がすごい強い気がします。何故かエスパー系から信じられないくらいのダメージを食らう。サイケこうせん、サイコキネシスの威力がしゃばい。



 ネタバレですが今回も街に帰ってこられない、というロード、の期間があって、っていうか半分以上、街にいられないので、結構ドキドキハラハラ・・・っていう期間があります。ミライ編はしんどい。あと結局のところ主人公とパートナーだけで戦う、ってのがほとんどすべてなので、かなりタイプによってしんどいところがあります。
 総じてかなり歯ごたえとやりごたえ、やりこみ要素満載の良ゲーといえます、なんでもう続編が出ないのか謎っていうぐらい。まぁプログラミングが地獄なのかもしれません、すさまじいい種類のポケがいますからな。

1998 Serial Experiments Lain

  絵に描いたような世紀末アニメ。実際絵に描いてるんですが。

 EVAの大ヒット、あるいはもののけ姫のロングランヒット、90年台は実はアニメブームの時代だったのですね、振り返ってみれば。

 EVAショック、が業界に激震をもたらし、EVAチルドレン、みたいな、それまでのアニメ、明るく楽しく、正義は勝つ!みたいなものとは真逆の、内省的、精神世界中心、破滅エンド、みたいな調子の作品がたくさん出てきました。
 もちろん二番煎じはほとんどが失敗したのですが、このLAIN、はその中での珍しい成功例?みたいなものです。
 AX?なるそのアニメブームに便乗して創刊された雑誌の連載小説?がはじめで、
そっからアニメ、ゲームへとメディアミックスをした作品とのこと。その雑誌もゲームも知らん・・・。もちろん今は無くなった雑誌でしょう。


 ちょうどこの時代がネット、が一般化する時代にもあたっていて、なんかネット、がココロ、も媒介する。っていうある種神話じみたネットワーク崇拝みたいな調子がありました。メガテンとかもそんな調子でした、ほかにもほんといろいろそういうのがありました。
 今ではネット、はあまりにも一般化、衛生化、されていて、当時持っていたある種「魔力」みたいな魅力は失われてしまいました。むしろココロをつなぐ、どころか、いろんな壁、を強調する働きをしてるようにも思えますね。人種の壁、国家の壁、言語の壁、政治的圧力の壁、商業的壁、貧富の壁、知能の壁。そういうウォール、が目には見えないものだったのに、ネットが、逆に可視化、してる気がします。自由になるどころか、現実と同じか、それ以上に分厚い壁で遮断されている。
 ネットは人間は絶対にわかりあえない、っていうことを逆に繋がりによって照明している、ってのがワタシの見解。もちろん今までだってそうだったのですが、不可能、を証明、して照明してるんだと思います。
 特にバカの壁、っていうのか、こいつむちゃくちゃクズだな、こんなクズがいっぱいなのか、こいつとはわかりあえない。っていうクズとの壁が一番明確になってますね。みんなで・・・、っていうことを言わなくなった。バカとは付き合うな。っていうようになりました。嫌いな人間とは関わり合いになるな、無視しろっていう。
 オトナの平和主義みたいなことを言ってるようで、実はそれってクズは見捨てろっていうことで、今まで言ってたキレイゴトとは真逆のこと言い出してるなって思うのですけどね。
 ネットが普及するまでは腐ったみかんは見捨てるな、だったけれどネットが腐ったみかんは捨てろ、という世論へと変えた。



 でもこのアニメは現代を先取りしてるところもあって、ある種その予想が当たっているのかも。20年後のミライ。
 プロトコルってコトバを使った初めてのアニメだと思いますね。現在でも、プロトコル?ってなんのこと?ってのが大半だと思う。


 自殺、電線、電車、電柱、無機質な都会の建造物、信号、なんか意味があるようで無い情景描写カット、甚大なEVAのイメージの影響を受けておりますが、キャラデザは丸い顔の村田蓮爾スタイル。カワイイ系、の作画なのですが、みんな瞳孔開きっぱなし、みたいな目をしてて、ギャップが怖くて良い感じです。

 全体としてどういう話なん??っていうと、いわゆる雰囲気もので、こうこうで、こうだ、っていうちゃんとした説明はされません、これもEVAと同じですね。つまりどういうことなん??ってのをいちいち説明しない。終わり方も、えーーー!?これで終わりー??というのも同じ。まぁ時代ってやつですなぁ。

2019年2月19日火曜日

超雑談 2019 冬

 というわけで、雑談。



・最近若手芸人のラジオを聞いていて気づいたのですが(霜降り明星のだましうち、ミキの兄弟電波など)、なんかめっちゃハガキ職人のレベル低くないこの番組??放送作家イカれてるのか?あるいは関西には作りメール職人(放送作家の見習いとかでハガキ職人のフリしてメールをしてる人々)いないの?って思ったのですが、いや、違うわ、そうじゃねぇわ!
 若手芸人のラジオって、若い女が聞いてるんだ!!お笑い好きの人に向けて番組を作ってるのじゃないんだ!って気づきました。ファンの質が低いんだなぁ・・。
 
 若手芸人を応援してるのって、若い女なんですねぇ、まぁ実際お金落とすのは♀だし、男が芸人のグッズ買ったり劇場までわざわざ行きませんものね。

 じゃあお笑い好きの人は一体なにを見たり聞いたりしてんだろう?テレビもバラエティはだいたい♀向けだし(アメトークの観覧は女性だけです、そしてわざわざ見てる人のモデルとして、若くて美人のタレントまで用意して、あなたはこの人に自分を重ねるんですよっていうおせっかいまでやってる、気色わりぃ・・・)。

 アイマスとかクソアイドルを見るべきなんでしょうか、♂向けに作ってる・・、でもお笑い好きの為ではない。お笑い好きのオトナに向けたものってどこにもねぇってことなんですかね。アマゾンプライム?・・

 というか逆にお笑い好きのオトナ、がいねぇのでは?そんな層がそもそもいないんじゃないかしら。いても1%くらい・・・。

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・冬物バーゲンがいよいよ終盤なのでいろいろ買い揃えています。
*ドンキで買った、裏ボアジャージ 1000円。
見た目ジャージなのに裏地がボアなんです。これはどうかなぁ・・賭けだな・・・と思って買ったのですが、これは・・・!死ぬほど温かい。タイツいらずだ!当たりだ!

*SHARPの加湿セラミックファンヒーター  10500円。
だいたいこの辺が底値かなと思って買いました。ワタシ、エアコンつけると肌がガサガサで即死、石油ストーブはすぐに頭が痛くなるので室内でもダウン、ホカペ、こたつ、で凍えているのですが、ついにファンヒーターをゲット。まだ本格稼働してませんが、来年はこいつが活躍してくれることを願う。
 

2019年2月17日日曜日

2016  we are X

X japan と Yoshikiについてのドキュメンタリー、イギリス制作です。

 ワタシXに関しては全くの無知、予備知識一切無しでした。

名前は非常に良く聞く、小泉元首相がファンだと言ってたり、なんかスキャンダルを引き起こしたり、ヴォーカルが洗脳されていたり。

 ヴォーカルが洗脳??どういうこっちゃ??

とうっすら思っていましたが、詳しく知る機会がなかった。正直なんか非常に印象が悪かったですね。わけのわからん人たちの集まりという感じ。ワタシは結構音楽聴くほうなのですが、HR、HMだけはあんまり聞かないので、さらにあんまし好感が持てなかった。



 でもなにかのきっかでちょっとYOSHIKIを見て、あれ??なんかこの人、危ない感じじゃない、めちゃくちゃ優しい人なんじゃないの?って思いました。ワタシのクズセンサーが全然反応しなかった、この人は、ガチ、でいい人の方の人だ。なんでワタシの中でいろんな悪いイメージがあるのか?これはちょっと調べてみないと・・・


 というわけでこのドキュメンタリーを見て、あぁそういう感じか!っていろんな疑問が氷解しました。

 やっぱYOSHIKIは、この人は、ガチ、なんだと思いますね。本当にいい人だ、珍しい・・。これはXが熱狂的なファンを持っているのもうなづける。

 結局音楽って才能、だと思われてますが、才能、だけではファンはあまりつきません、長続きもしない。結局その人の器、みたいなものを問われると思う。
 クズでも才能ある人はいます、が、まぁ良い人で更に才能ある人には勝てるわけないっちゅう話ですわね。



 いわゆるヴィジュアル系、その昔グラムロックってものがあって、なぜかロックスターはものすごいハデハデなカッコをするっていうノリがあり、デヴィッド・ボウイがグラムロックのスターになり、それをさらにKISSがハードロックとグラムロックをあわせたような、レザーと黒、ってのが主体の、ファッションを作り上げ、それが日本で独自の進化をしてヴィジュアル系、ってものになってるとワタシは思ってるのですが、やっぱりそれって社会に対する反抗、レベルなんでしょうね。


 世紀末というとコギャル、とヴィジュアル系というファッションムーブメントがありました。どっちも、社会に対する反抗でした。日本ってのはほんとクソ保守的な社会、未だに髪は染めるな、髪型はこうしろ、みたいなことが学校の校則になってる、社会はさらにそうで、バイトでも髪型はこうこう、就活にはこういう髪型・・って決まっている。頭おかしい社会です。そういうのに対する反発として派手なファッション、というだけで、社会に対する対決姿勢となるのですね。
 世紀末はそういう若者、の社会に対する反抗が目立った時代であったと思いまする、21世紀になって、どんどん、そういう反抗的なのがむしろダサい、スタンドプレーするな、っていうさらに保守的な考えが若者に広まっている気がする。若者の保守化。これが顕著。日本だけではないです、世界全体で、保守、排他主義、これが顕著。


 メンバーの脱退、自殺、などなど、世紀末的なニュースに事欠かないバンドX、やっぱりXが90年台を代表するバンドなのだなぁ・・と思いましたね。



1982  さようなら、ギャングたち  高橋源一郎

 いわゆるアヴァンギャルド小説っちゅーのか、悪くいうとなんのこっちゃわからんというのか。

 ただ単にその場で思いついたことを適当に書きなぐってるだけじゃん。

ともいえるし

登場人物がいて、こうこうで、こうなった・・、みたいな小説のルールを意図的にぶっ壊して、どうして前後の文脈がないといけないのか?なんで常識にとらわれないといけないのか?なんで現実を模倣しないといけないのか?というように、意識、されないものを、非常に意識的に外している、技巧的で理論的な作品、とも言えるでしょう。


そしてだいたいはセックスの話です。


 簡単に言うと、面白くはありません。だけどそれがどうした?面白くあれなんてくだらないルールだって言われればそのとおり

「・・・詩人は完全犯罪を目指していた、完全犯罪とは、解釈不可能な詩である・・・」


 と本文中に種明かしもしてあります。解釈不可能なものを作ったのですな。

 でもどうして1980年代の今になって?っていう感じがします。この手の前衛文学みたいなのは、戦前に流行ったので、好景気の80年台になんでこんな様子なのだ?っていうことを思いますね。

2019年2月12日火曜日

Grammy 2019

 グラミー賞の季節ですねー、寒さも底を迎えたという感じでしょうか。

いやクソ寒ぃわ!!

 なんなんですかここ3日くらい!殺す気か!って感じ。

グラミー今年はレッチリが来てました。いや他のアーティストと比べることでよくわかりますけれどレッチリかっこよすぎかよ、未だに最強のライブバンドですね。

 ライブでこそ生きるっていうアーティスト、なかなかこういうタイプのアーティストっていないですね、アイドルみたいにダンス踊って・・っていうのはめちゃくそ増えましたけれど、演奏、でライブパフォーマンスをするっていうのは少なくなりました。アイドルはカラオケですから。

 だいたいオケを打ち込みで流してそれに合わせて演奏するってのが主流になってるので、アドリブでやるってアーティスト自体がすげー減ってる。昔でいうと実は WHO、ってすごいライヴバンドなんですよね、パフォーマンスが売りだった、楽器をぶっ壊すってのが有名ですけど演奏もすげーかったのです。あとCreamとか。

 一音目からかっこいいですものねレッチリは。全然みんなのタイミング合ってなかったけれどw でもだからこそ生演奏、って一発でわかる。2小節目にはすでにグルーヴしてるのですもの。ファッションもめちゃくちゃw 

  ふと思ったんですが、なんで日本のアーティストには服を脱いで裸になるっていうのがいないのですかね?イギー・ポップイズムっていうのか、海外ではだいたいすぐに服を脱ぎだすものですのに。日本に限らず熱い、ライブパフォーマンスってのが流行ってないのかも、みんなかっこつけてスカしてやがる。

2019年2月9日土曜日

1989 ビアス傑作短編集  つかのまの悪夢  東京美術

 というわけでビアスの短編集の上巻を読み終わりました。

 すぐに気がついたことなのですが、ビアスとワタシ、気が合います。

 わかるーーー!!ということばかり。

人類は自滅する  わかるー!
家族は崩壊する  わかるー!
死、だけが最後の手段で自殺に肯定的  わかるー!
権力者だけでなく無知な民衆も嫌い   わかるー!
運命は悪夢であり、なんの意味も理由も無く死ぬ  わかるー!

 
悲観主義、と言われてますが、そうでないと思います、真実主義、ってワタシは言いたい。嘘っぱちに逃げないで事実をありのままに受け取りたい。事実をありのままに言うことが悲劇的だって言われるなら、人生が悲劇なのであって、悲観的に、それを言ってるのではなくて、事実を、脚色しないで伝えているだけなのだってわけです。

 
 ワタシは登場人物がバサバサ死んでいく物語が好きです、シェイクスピアイズムですね。実は生きていたのだ!!っていうのがすごく嫌い。その後幸せに暮らしました。いやいや幸せに暮らすなんてムリだし、って思う。死、で終わる。物語としてはこれが正解だと思います。


 家族モノが嫌いってのが一番共感ですかね、ビアスには家族愛的な匂いが一切無い。明らかに自分の親や家族が嫌いだったんでしょうね、すっごい共感。ドライで冷徹、しかし的確で鮮明。ほんとに名文家ですこの人。後編もあるので今はこのへんで・・・


 蛇足ですがこの本の裏表紙にビアスの写真が載ってるのですが、賢い人間ってだいたいこのタイプの顔だよなっていう感じです。顎ががっしり、古いタイプのイケメンって顔で、目は射抜くようにするどいけれど、その視線は虚空を見ているっていう顔。ドストエフスキーとかタルコフスキーとか、たいていこの手のタイプの顔つきです。

1889 自動チェス人形 Moxon's Master

 ある機械工が、機械には意思がある・・、「意識とはリズムなのだ」

 という概念を生み出して・・、というお話。SFチックなお話です。ROBOT、という単語を英語、として使った最初期の作品であるとのこと。それまでROBOT、というコトバが存在してなかったということはつまり、この手のSFチックな作品もまた、最初期のものだってことです。

 機械と意識、ってのは実はワタシも気になるテーマでこの小説はすべてのものには意識がある、という汎心論的なものです。

2019年2月8日金曜日

1890  時計の秘密 ビアス

 先祖の記憶、が遺伝するというオカルト話。 ドグマグ、でもこの設定がありましたね。
 先祖、とのつながりが薄い現代では流行らないネタかも。

2019年2月7日木曜日

1890 謎の難破船 ビアス

 どう解釈したらよいのかさっぱりわからないお話。近親者には、不思議な運命のめぐり合わせ?があるという・・・

 瞑想録、というコトバをひさしぶりに見た。

1890 あん畜生  ビアス

 透明な獣と戦う男の話。ホラーである。

 すごくシリアスなドキュメンタリータッチもあるし、こんなホラーチックな短編もあるのですね。

1890 蘇る記憶 ビアス

これもまた戦争もの。 そして記憶喪失ものでもあります。目覚めると周囲の状況がわからない・・、これが小説の代表的な始まり方。

1890 遺産騒動  ビアス

ある犯罪者の遺産をめぐる物語・・・。非常にアメリカチックなお話。裁判につぐ裁判・・

 アメリカというと裁判で真実が明かされるというよりも、お金があれば裁判の結果を変えられるという、裁判というものも、司法というよりもビジネスになってるのですよね。
 だから金持ちが有利と思いきや、司法関係者も絞れるだけ絞ろうとするので、金持ちが身ぐるみ剥がされることにもなる。

2019年2月6日水曜日

2005 モンスターハンターポータブル

 今更!!!!

今更にもほどがあるだろって話ですが、ワタシもついにモンハンデビューしましたw


 一切モンハンに手を出してこなかったのは「なんのストーリーとかもないゲームをなんでやるの?」っていうワタシの偏見によるものだったのですが。今となって、あぁそういうことな、ってわかってきました。

 ストーリーが無いからいいのだ。ってことですね。性格が無い人間にはアンチがいない、だからボカロにはアンチがいないのだ。ってことを言ってるヒトがいました。なるほどー。

 ストーリーもそうですね、なんじゃこのストーリー?・・物語が面白くない・・っていっつもワタシも文句を言っておりますが、ストーリーが無いと、グンっ!と万人受けする可能性が高まります。あとはゲームシステムだけの問題になって、嫌いになる要素が少なくなるのですね。
 街、とかもほとんどなくて無駄、が削ぎ落とされてアクションやシステムに集中して作られてる、これも良いですね。最初意味がまったくわからなかったのですが、防具、にはスキルポイントがあって、それが一定以上になるとスキルを獲得できる、だから単純に防御力が高い防具だけじゃなくていろんな防具を組み合わせる必要がある。これワタシは☆4ぐらいになってやっと気づきました、あっ!そういうことな!運搬ミッションは運搬の達人スキルが無いと死ねってことね。

 それとやってみてわかったのですが、もっとワタシはモンハンって殺伐としたゲームだと思ってたのですが、牧歌的な癒やしゲームなのですね。バトルアクションじゃなくて、狩猟生活シミュレーションゲームってことか。なるほど・・。

 爽快バトルアクション!みたいなことをうたってるゲームと比べて、すごくもたもたした動きともさもさした挙動なのですが、それが、リアリティってことなんでしょう。超現実的なものが少なくて、現実的。空を飛んだりレーザーを撃ったり魔法を使ったり、ってことができなくて、かなりの程度、現実でも再現可能な動きしかしません。そういうレトロスタイル、への回帰ってのがこのゲームの醍醐味なんでしょうね。


 このモンハンポータブル、はナンバリングの1、の追加バージョン、G、をさらに移植リメイクしたものらしいです。最初っから爆発的なヒットではなくてじわじわと数年かけて売上を伸ばしていって、その後の
「WHY日本のゲーマーモンハンしか買わない!?」
っていう王朝を築く礎となったゲームのよう。


 このポータブルは簡単になったらしいのですが、主流のゲームと比べるとなかなかシビアな難易度です。ユーザーフレンドリーなダークソウルって感じ。ダークソウルは死ぬとさらに敵が強くなるっていうマゾゲーマー向けシステムでしたが、モンハンはそこまで意地悪ではなくて、敵は強くても、地道に強化していくと勝てるように作られております。ダクソはある程度プレイヤーの技術が一定以上無いとクリア不能ですが、モンハンは、ギリド下手ゲーマーでもクリアできるようになかなか良いバランスで作られております。ボスまですぐに行けるってのがでかい、ダクソはボスまでの道のりが過酷、ってのが一番ココロが折れるのですが、モンハンは死んでも何度でもやり直せる。
 このモンハンくらいからゲーム好きー。っていう♀ゲーマーが出てきた感じがワタシするのですが、♀ゲマにリオレウスが倒せたのだろうか?リオレウスってうのがこのゲームの壁モンスターなのです。そいつを倒すと武器強化とかの範囲がグッと広がってかなり楽ちんになる。
 協力プレイで倒してもらうのですかね?
 なんか爆弾とかトラップを駆使する方法もあるらしいのですが、それにしたって、なかなかのムズです。ワタシはもち、道具なんて頼らずに超地道にアサシンカリンガだけで戦いましたがかなり過酷であった。


  しかしながら問題点もかなりあります。
*片手剣が強すぎ、他の武器、特にヘヴィボウガン?使いみちまったくない・・。ボウガン系弾を揃えないといけないのですが、実質ムリ。カネかかりすぎ。
*武器防具強化に使う素材が多すぎる、普通にゲームやってたらまったく強化できぬ。攻略本ありきで集めても相当な時間食い虫。特に防具は上竜骨、が後半だいたい必要なのですが、ほぼネットプレイ報酬なのでソロハンターは最後までちっとも防具を強くできない。もっとヘヴィユーザー向けじゃなくて普通にクエスト攻略していったら作れるようになる、まぁまぁの武器防具、が必要なのでは?結局最後までバトルシリーズっていう最初から店で売ってる防具で終わった。
*とにかく倒すのが面倒臭いヤツがいる。水とか砂の中に潜る系のやつら、アイテムを使えばいいんですがそれにしたって非常に面倒。アイテムを調達するのがまず面倒。別に引きずり出せば強くは無いので、とにかく作業感が強い。
*同じボス多すぎ!☆4はほぼレウス祭り、またこいつかよ!!っていう感じ。色違いでちょっと動きが違うのですが、だいたい同じ。蒼レウスは攻撃するタイミングがすごい少ないのでかなり面倒。逆にフルフルはすげー弱い。


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 話が右往左往してますけれど、みんな気づいてしまったっていうことなんだと思います、科学とか技術進歩してっけど・・なんか・・・、昔のほうが面白かったような・・っていうことに。
 如実なのはテレビですよね、今では8Kとか言ってますけれど、まったく興味がそそられないし、4;3の頃と比べて全くテレビを見なくなった。
 便利さ、が面白さにはならないってことです。釣りで言うとわかりやすいけど全自動で食いつきを察知して食わせて、全自動で巻き上げてくれるような釣り竿も作れるんだろうけど、全く面白くもなんともない。自動運転車とかいうけど、じゃあもうドライブの楽しさとかなんにもない。それって道路に電車走らせてるだけで、路面電車だけで車ってそもそもいらねーんじゃねーの?ってワタシは思う。
 
 売れてるマンガとかでもそうです、ワンピース、海賊です。海賊て!あとは忍者、忍者て!古代の戦争、秦の王朝て!
 全部過去の遺物のリメイク。不自由な時代、を描いてる。ミライを描いても、便利だなー羨ましいとはもうならない。あるいはミライを舞台にしてるけれどやってることは100年戦争みたいなことだったりする。ほんとのミライは、もっと何にも無いものだとわかり始めてきた。

 便利で自由になるってことは、つまらないんじゃないか?ってそろそろ気づき始めているのですね。少なくとも、不便だからって楽しいわけではないけれど、便利になればなるほど楽しくなる、それは幻想だってハッキリわかった。だからってどうすることもできないのですが。

 ゲーテが言うに「制約、が創造の母」
ゲーテは嫌いなのですがこれは名言。なんでもあり、が一番おもしろいようで一番つまんない。ヘビー級のボクサーをアサルトマシンガンで蜂の巣にしたって何も楽しくない。

 便利さは麻薬みたいなもので、一度味わうともとには戻れない。けれどどんどん幸福になっていくわけではなくて、最初の刺激、が一番楽しくて、あとはどんどん惰性になっていっていしまう。
 でももうどっぷり中毒してるので、いまさらどうしようもない。そういうわけで、ゲームの中でレトロな狩猟生活を味わおうというわけなのですな。

1890  人と蛇 ビアス

 戦争ものを離れて、なんといったらよいのでしょう、ミステリーチックというのかブラックユーモアというのか、海外の分類でいくと Supernatural 超自然的物語、だそうです。

2019年2月5日火曜日

1890 悟れる男

 死、は少なくとも、失うこと、である。


 もっとも長生きしたものが、最も多くの苦痛を味わうことになる。


 哲学的色彩の濃い佳作。

1890 将校一名、兵一名

 これもまた、えっ・・?どういうこと・・?という終わりの短編。

実戦経験の無い士官が初めて本当の戦場に出た時・・・という物語。馬、が出てくる戦争なのですよね、近代戦。けど武器は銃火器。この妙なギャップですな。

スーパーボウル 53

 いや、めちゃくそ面白くない試合でしたね~w

 こんなつまんない試合ある!?
 
最初っからラムズのオフェンスだめポ・・・って感じでしたが、最後まで、ほとんどいいとこ一つもなしでしたね。まだまだゴフはスーパーボウルの器ではなかったというわけでせう。

 しかしほんとペイトリオッツもういいよ!って感じでしたね~。

2019年2月4日月曜日

1890 クー ド グラース  情けの一撃  ビアス

 だいたいの ビアスの短編は最後の一行、でビシーーー!!っと締めるという古典落語みたいなフォーマットなのですが、これはある種謎解きというか、えっ・・・?どういうこと??という終わりになっています。
 クードグラースは Coup de Grace フランス語です。

1890 ジョージ・サーストン ビアス

 ある将校についてのおそらく実話。

 もしかしたら創作なのかもしれませんが、ジャーナリスト文体っていうのか、リアリズム文体ってのはビアスは完成形って感じですね。スイスイ頭に情報が入ってくる。

1890 壮烈な格闘 ビアス

 軍ものですが、ちょっと幽霊的なお話。

 1860年ごろの南北戦争の頃の話なので、まだまだこの手の、心霊話というのかそういうものが流行っていた時代の物語。

1890 生死不明の兵士 ビアス

 軍もの。

すごくこの、ドライでカラっとしていて、広大な感じがする筆致ですよね。ヨーロッパ文学には無いもの。スペース感。日本はもっとじめじめしてて狭い。

2019年2月3日日曜日

1890 神々の子 ビアス

 戦争短編が続きます。 アメリカにとって戦争とは、南北戦争のことなのだってわけです。
 

1890 アウル・クリーク橋での出来事  ビアス

 短編、のアンソロジーみたいなもので常連の、「悪魔の辞典」と並んでビアスの代表作のようです。

 ビアスの文体ってのは非常にドライ。確かにヘミングウェイもこんな書き方をしてましたわ。猫写する人物とかとの距離がすごーーーく遠い。けれど情熱的というか歓喜的というかそんな調子。

2018 Bohemian rhapsody

 QUEENのフェイクドキュメンタリーみたいな作品。すごいダサい言い方をすると再現ドラマですね。

 どうせある程度良い映画に違い無い、だってQUEENの曲を使ってるんだから、むしろ盛り上がらないようにするほうが難しいというもの。ワタシはそこまでQUEENの大ファンってわけではないですけれど、QUEENというとハズレの無いバンド、として有名。どの曲もクオリティが高い。デビューした始めっから、かなりの完成度を誇っていて、後期の完全にオペラとか、サントラとか、例外を除けばいちいち良い曲を書くバンドです。平均点以上取れるのは間違いない。映画の題材として失敗しようがない作品ですね、許可さえ取れれば。

 だからあんまりチャレンジ精神が感じられずどうかなーと思ってましたが、やっぱり見ました。やっぱり良かったです。


 QUEENの再現ドラマといいつつやっぱフレディの伝記ですけどね。しかしフレディっていう人は一人でどんだけ背負い込むねん!っていうくらい全部のせしてますよね、
中東の出身、親の宗教、同性愛
人種、宗教、セクシュアルマイノリティ
監獄、子供、戦争。
 みたいな調子、いや全部いく!?抱えきれませんぜ。さらにHIV、そして当然ながらロックのスーパースター。

 でもつくづく今ってこういうスーパースターっていないよなぁって思いますねぇ。90年台まではいました、OASIS、RADIOHEAD、Coldplay・・・けど特に2010年台、スーパースター不在って感じですねぇ、レディーガガ?カニエ、JAY-Z?ビヨンセ?ケンドリック・ラマー?ジャスティン・ビーバー?
 もちろん名前は聞くけども、実際に聞いてる人ってのを見たことない。オレカニエ・ウェストのファンなんだよねーって言ってるヤツを見たことがありませぬ。
 ヒップホップってまだまだ聞いてるリスナー層は限られてる気がします、ビーバーとかも若い層しか聞いてない。全世代に幅広く、っていうスーパースターはほんといませんね。それとやっぱ何を言ってるのかわからん、ってのがHIPHOPがあんまし一般化しない理由だと思う、何を言うか、が大事な音楽ですからね。ワタシもある程度普通のBBCのラジオとかだったら聞き取れるんですが、RAPは何を言ってるのかほぼわからん。英語がわからんというより、スラングとか、そのラッパーの背景とかを知らないと意味がわからんのですよね。

 でもロックのスーパースターは出ないってのは仕方ないことだと思う、ロックって実はめちゃくちゃカネがかかるのですもの。まず楽器が高い、練習するスタジオ代が高い、ライブハウスも高い、録音機材、ソフトウェア、録音スタジオ、リミックス、マスタリング、いくらカネがあっても足らない。初期投資でも100万くらいカネがかかる。狭くて地下のガレージとかが無い日本でロックやるなんて無茶な話、実はセレブの音楽なんです。
 曲は有りモノのサンプラー、あとはマイク一つで言いたいことをぶちまけるっていうHIPHOPのほうがなにか言いたいことがあって表現したい!っていうときに選ばれるのは当然の成り行きだと思います。今音楽やろうと思ったら絶対バンドマンよりはラッパーでしょう。ノートパソコンとマイクさえあればなんとかなる。8万あればラッパーになれます。何を言うか、が大事ですから、やっぱし。特にカネが無い下層階級にはラップしかない、そして勢いのある文化ってのは必ず下層階級から生まれるものです。



 それと歌の内容ですよね、昨今の。やれビッチがどうのこうの、もう会わない!メールとかラインの返事が来ない。あるいは、君といた夏休みが懐かしい、高校生のあの頃が良かった、勇気を出して告白しよう・・・

 いやいつまでそんなこと言ってんだよ、もうおっさんおばはんのクセに、若作りばっかしやがって気色わりー。こんな歌ばっかりでは10代のバカにはヒットしても、オトナが聞くわけない・・・と思いきや気持ち悪いオトナが買ってるんですよね、いや買う方も気持ち悪いヤツばっかりやないか!

 これもよく言う話ですが、自分自分ばっかりなんですよね、自分のことばっかり!自分と好きなヒトの二人、しかセカイが無い。めっちゃセカイが狭いのです。日本だけじゃなくてどこでもそう。自分自分!うるせぇ!っていったくなりますw 

2019年2月2日土曜日

1889 空をゆく騎手 アンブローズ・ビアス

 アンブローズ・ビアス、なんて作家、知ってるヒトは少ないでしょうが、短編小説作家としてめちゃくちゃ有名な人物です。
 アメリカというのは非常に文学の歴史が浅いのですけど、ポーと並んで19世紀のアメリカの作家として、それに続く作家の目標として影響を持ってる人です。ヘミングウェイもビアスに習ったらしいです。
 また芥川がビアスの愛読者であったということも言われています。

 とにかく非常に文章が上手、な作家です。こういう、名文家、っていうのは今はまったくいませんね。美しい文章を書く作家なのです。アメリカ文学の漱石的なポジションというとわかりやすいかも、漱石よりも断然先輩なんですけど。


 というわけでしばらくビアスの短編が続きますがこれはその一作目。

 なんだか日本語にすると情景が全然浮かんでこないでよくわかりませんが、あっ・・なるほど。と思わせる作品です。

2019年2月1日金曜日

2012 図解 装飾品 新紀元社

 たまにまったく興味が無い本を読んでみます。だいたい自分の興味があるものばかり読んでいると、同じようなものばっかり読んでしまうので。

 というわけで装飾品の歴史をササっとまとめたような本です。ほとんどはヨーロッパですが、オセアニアからブラックアフリカまで、一応全世界をカバーしております。

 ワタシはジュウェルリーにまったく造形がないのですが、いろいろありますね。

 昔のファッション、特に帽子とかって鬼糞ダサいと感じませんか?ダサいというか、意味がわからぬ。という感じ。けれど、たぶん現代のファッションも数世紀後には鬼ゲロダサいものとして認識されるんでしょう。

 なんでそんなに極端にファッションってのは移り変わっていくのかってのはすごい謎ですね。やっぱりその中でも髪型と帽子、ってのは流行の変化が激しい。指輪とかネックレス、アームレット、ブレスレットなどは、まぁ、ちょっとどうかと思う・・、というのはあっても、そこまで気が狂ってる、というものは無い。ちょっと派手という感じで何千年も使える。髪型と帽子はひどい有様です。


 ワタシは現代のスーツ、にもその鬼クソださいものを感じてる。なんでみんな同じかっこしてるんだ??しかもちっとも似合ってない。けど、スーツ、の衰退の兆しはまだまだ見えません。ワタシだけなんですかね?スーツってドチャクソダサいっていうふうに感じてるのは?