アンブローズ・ビアス、なんて作家、知ってるヒトは少ないでしょうが、短編小説作家としてめちゃくちゃ有名な人物です。
アメリカというのは非常に文学の歴史が浅いのですけど、ポーと並んで19世紀のアメリカの作家として、それに続く作家の目標として影響を持ってる人です。ヘミングウェイもビアスに習ったらしいです。
また芥川がビアスの愛読者であったということも言われています。
とにかく非常に文章が上手、な作家です。こういう、名文家、っていうのは今はまったくいませんね。美しい文章を書く作家なのです。アメリカ文学の漱石的なポジションというとわかりやすいかも、漱石よりも断然先輩なんですけど。
というわけでしばらくビアスの短編が続きますがこれはその一作目。
なんだか日本語にすると情景が全然浮かんでこないでよくわかりませんが、あっ・・なるほど。と思わせる作品です。