2019年12月31日火曜日

1925 陸橋殺人事件 The Viaduct Murder ロナルド・ノックス

  これも黄金時代の作品。

かなり特殊な作りになっていて、この時点でもう、メタ推理小説化しています。普通の推理小説だったらこうなる・・みたいなメタ発言が見られる。

 内容もメタ名探偵、ってわけで、詳しいことは言えませんが、ミスリードの嵐なんですね。誰が本当のことを言ってるのか、誰が正しいのかわからない。

 ・・・だった、っていうト書きまでミスリードされたら、読者は完全にお手上げ。

 なんだか、ミスリードされて、間違った推理を聞かされるのってものすげー時間の無駄をしたって気持ちにワタシはなりました。

 ただ1925年当時、この手法は明らかに斬新だと思われたのは想像出来ます、たしかに斬新ではあるが・・・。う~~ん・・・


 黄金時代、ってのは、つまり2週目ってことなんですね。まずパイオニアが、ジャンルを作りだし(ミステリーならポー、ゲームならインベーダー)、一気に大ブームを引き起こす第一世代、が現れる(ミステリーならもちろんホームズ、ゲームならDQ1)、さらにその第一世代から学んで、そのジャンルってのを完成させる、第2世代、これが黄金世代って言われるわけです(ミステリーだと、アガサ、カー、とか。ゲームなら、FF5、DQ5、ポケモン、ってとこですか)、
 一つのジャンルの寿命は50年だと言われてます、黄金世代の次に銀の時代やら、ポスト黄金世代が出てきますが、そこでもう終わり。
  
 ミステリーってのはもう終わったジャンルですが、ゲームは今死につつあるジャンル、ゲームのあとに一体何が来るんだろう?って最近思う。

2019年12月29日日曜日

2017 Star Wars: The Last Jedi

 スターウォーズの8作目ですが・・・


 こりゃひどいですねw

なんでこんなことになってしまったのか・・?

 いろんなところが、良くないんですけど、なんでしょう、キャスティング・・、なっなんでこんな配役?

 脚本・・・、なんか・・曖昧模糊としてるっちゅーのか、メリハリが無いっていうのか・・めちゃくちゃやぁ・・・ってのばっかりですし、あまりにも都合良すぎるし・・・え・・?とか・・・は?ばっかりです。

 映像、とにかく暗くて見にくいですね、絵変わりがしないっていうのか、トーンが一定で・・・

 
 めちゃくそ予算あるでしょうに、なんでこんな失敗をしてしまったのか、まったく謎という他ない、もっと能力のある人間、いっぱい雇えるでしょうに・・?

 とにかくほかはボロボロでも脚本さえ良ければどうにかなっただろうに、なんでこれでOKしたんでしょう・・?まじで色々謎です。

2019年12月26日木曜日

1908 木曜日だった男  チェスタトン a man who was Thursday : a nightmare

 ーー義務感と宗教が真に破壊される時、破壊するのは金持ちなんだ

 たぶんこの本読むの2回目なんですけど、記録も記憶も残ってないのでもう一度読むことにしました。

 チェスタトンはワタシ的には最も過小評価されてる作家、ですね。おそらくチェスタトンの知名度はものすごい低い。
 けど、ワタシはチェスタトン、が現代小説、の先駆者だと思っています、どっから近代でどっから現代か?っていう話ですけど、ワタシはオスカー・ワイルド、ニーチェまでが近代、そしてチェスタトンが現代の幕開けを告げる作家です。
 今みたいに世界が一つのシステムで動いてませんでしたから、日本みたいに遅れた国では1940年代でもまだまだ近代的な作品が書かれていましたけども、当時の最先端だったヨーロッパでは20世紀初頭には現代小説が生まれております。

 現代小説って何なん??って言われると、ワタシ、の定義ですけど
「どういうふうに生きればいいのか?」
 っていうのを探す、ってのが近代小説、もはやそういう答えを探さないのが現代小説ですね。
 近代小説ってのは、哲学、でもあって、だからこそ近代小説を読むのは、命がけみたいなところがあった、ウェルテルが死ぬならオレも死ぬ、スタヴローギンがテロをやるならオレもやる、トルストイが農園に暮らすならオレも田舎に引っ込む、ってな具合。人生の答えを探してるみたいなシリアスなものでした。

 現代小説は、気づいてしまったのだ、何も答えが無いってことに。ってことです、最高に現代小説的な本があります、ウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」
 現代小説ってのはそういう調子。

 チェスタトンはかなりイカれた作家でして、ゴリゴリのカトリックでありつつ、ミステリー小説作家である。
 ワタシはチェスタトンってのは本当にイカれてたのだと信じております。霊感、エンシュージアトモス、は狂気、と同じものだと言われていた通り。
 このヒトの描くコトバって、まったく真実が一つもないような感じを受けつつ、本当に誰よりも真剣にしゃべってるようにも聞こえる、すべてを嘲笑してるようで、本気で信心を持ってるような。まさしく狂人、みたいな文章なんですよね。
 ドストエフスキーに非常に近い。どっかで、なんか全部大嘘をついてるんじゃないか?っていうような文章なんですよなぁ。


  副題に a nightmare とある通り、夢オチです。ちゃんと最初に断りを入れている。内容は、ひどく説明し難い。アナーキストを皮肉ったコメディのようであり、アクション満載のサスペンスでもあり、虚無と戦う天使たちの宗教話でもあるという具合、まさしく、悪夢、そのままです。

2019年12月23日月曜日

2006 同級生 中村明日美子

 BLマンガです。

BLマンガ初めて、というヒトにおすすめと聞いたので読んでみました。

 良いです。

BLエロマンガ、ではない。

世の腐女子たちがBLマンガにのめり込むのが理解できるって感じですね。ワタシはヘテロの恋愛ものは基本大嫌い、恋愛ものは映画も本も何もかも手に取らないし、エロゲ、同人も陵辱モノしか読まないのです。
 
 ヘテロの恋愛ものはやっぱ、どっかで「はいはい」「どうせ最後にはくっつくんだろ・・」という感じが消せなくてかったるい。
 あとだいたい、何の特徴もなくて目立たないワタシが・・・、とかいいつつ、絶対に一番かわいいという矛盾ですね。本当にブスを主人公には出来ないってのもわかりますけど。

 が、BLマンガは読めますなこれは。まず先が読めないってことですね、普通の恋愛マンガなら、オチはもう完全に見えてるけれど、BLマンガは展開が読めない。イケメンだからって、相手がノンケだったら失恋するし、世間の目も厳しい。たぶんバッドエンドが多いのかも。展開がスリリングです。

 ヘテロのものよりも、恋愛、に純粋だって思いますね、どうせセックスじゃろ、ということではなくて、プラトニックな心のつながりがBLのほうにはあるのかも。すぐにセックスのBLはダメ!と玄人腐女子が言いますけども、まさにそのとおりだと思ふ。

 作画も勉強になりますね、男をエロく書くのはやっぱりBL漫画家のほうが断然上手いですな。そのヒトの趣味が全開ですけども。女を上手く描くのはエロ漫画家だし、子供を上手く描くのはやっぱロリコンなんでしょう、もちは餅屋ってことですね。



それと♀漫画家ってのはスーツ、ロン毛、メガネ、背が高くてスリム、っていうのが好きですよな。
 ♂マンガにおける、巨乳、黒髪(か金髪)、目がでかい。っていうのみたいなものでしょうか。♀作画は目が細いですよね、それが一番の違いかも、目の大きさ。目の大きさをみるだけで何漫画かわかるのです。

BC 18 詩論 アルス・ポエティカ ホラティウス

 トロイア戦争を双子の卵から始めることはせず・・物語の核心へと導いていく・・


 ホラティウスが、詩の書き方について説明したもので、非常に短い。さすが詩人でして、詩の書き方も、詩になっているっていう感じ。アリストテレスの詩論が論理的であったのに対し、かなり感覚的です。
 詩論っていうよりは、詩を書くにあたっての諸注意って感じですかね。


・金銭欲がいったん心を蝕んだなら、一体誰が、詩など作ることを期待できるだろうか・・・

・詩は絵と同じである・・

・凡庸な詩人、は許されない。

・作品を発表するまで9年待つこと、コトバは一旦解き放たれると元には戻せない

・才能と努力は2つで友好関係を築いて初めて機能する、鉱脈が無い所を掘っても何も出ない。

・嘲笑者や追従者こそ、大げさに感動してみせる。

BC 335 詩学 アリストテレス

 アリストテレスはすべてを知っていた最後の人間だ、と言われております。それは全知、だった、ってことじゃなくて、当時知れた情報を全部知っていたってことです。
 
 そんなわけないんですけど、ただ、ギリシャにいて知ることができた事柄のほとんどを知っていたってわけです。いわゆる図書館の本全部読んだ、状態。古代ギリシャはもちろん本が少なかったからできたわけです。もちろんアリストテレスは天才でしたし。
 
 アリストテレスはソクラテスも知ってるし、ホメロスも知ってる、もちろん師であるプラトンについても全部知ってる。現在なら理系、文系とかありますけれど、アリストテレスは全科目、教えています。この詩学、を読めばわかりますが、アリスは悲劇を研究するために大量の劇を見ております、優れたものから劣ってるものまで。暇か!っていうぐらい。


 アリストテレスのワタシが思うすごいところは、プラトンっていう歴史に残りまくるような超偉人を師としてるのに、全然言うことを聞かないところですね。普通そんな歴史的な天才に教えられたら、そいつの意見に流されてしまう。けどアリスは、師とまったく違う切り口と角度で、ハッキリと自分の思索を進められる。そこが天才たる所以ですね、流されない。
 
 アリスというかそれがギリシャ哲学全体の優秀な所なのかもしれません。忖度しない、ってやつですね、自分の意見を言う、議論をしようとする態度、を尊重する。現代は、っていうか殆どの時代は、議論、すること自体が、悪とみなされます。

「おまえがそんなこと言うな!」
「うるさい!死ね!」

 みたいに。議論、しないで、人格攻撃する。別に現代の特徴ではなくて、ギリシャが特殊なんです。いつの時代も
「農民の分際で!」
「女の分際で!」
「平民が!!」
 ってな具合。
 
そんなことより、LOGOS、論理を優先しよう、というギリシャ人の発想。これは気持ち悪いくらい優秀ですね。人類の歴史を通じて、パトスよりもロゴスを尊重しようっていう人間はめちゃくちゃ少ない。


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 さてその中で詩学、文学論です。

 詩学、という学問は今存在してないですよね、文学科の、カテゴリの一つみたいになってますが、英文学科みたいに、言語ごとのカテゴリーで、詩学、という詩学全体を扱うってのはあまりないのではないですか?

 詩、ポイエーシス、ってのはいわゆる、ポエム、のことではなくて、ポイエーシスは、創作、全部を表すコトバだったみたいです。古代においては創作には必ず韻文、を用いるものだからそのまま韻文が創作、ということだったわけ。
 だから創作論、芸術論、なんですね、だからこの詩学、には音楽や演劇、舞踏などもすべて含まれるっていうわけ。

創作とは、ミメーシス、再現、である。というのがその根本的主張です。

歴史と違って創作は実際にあったことではなく、あり得ることを再現してみせる、歴史より哲学的な行為であると言っております。

 鋭すぎますなぁアリスちゃんは。確かに・・・と思わざるを得ませぬ。

よく自分では何も作らない人間は、パクリだ、どれも同じだ、ってことを言います。アリスにすれば、それが、創作なのだ。ってわけ、なにかと似ている、ことが、創作なんだってわけ。
 ワタシもアリスと同意見。何かに似ている、から感情が動かされるわけで、何にも似ていなかったら、誰にも理解できません。新しく自分の言語、を発明してしゃべったって誰にもわからんってわけ。
 何の再現でもない創作、として抽象画ってのがありますけども、ほんとにあれが絵画をダメにしたとワタシは思います。手を抜いてるだけだあんなもの。


また、優れた人間、を再現するのが悲劇、で劣った人間、を再現するのが喜劇である。というすごい角度からの定義をしています。これも、ふーむ、確かに・・と言わざるを得ない。

また、至極有名な悲劇のカタルシス(浄化)論、もあります。

プロットの3大要素は、逆転、認知、苦難

・勧善懲悪であらねばならないが、純粋悪が滅びるだけのただの当たり前の話、あってもいけない。優れた人間が、苦難に陥る、ものであらねばならない(バッドエンド擁護)

・プロットの解決は、プロットからの必然的な結果であるべきであり、「機械仕掛けの神」方式はとるべきでない

・詩作は天才か、狂気(霊感)を持った人間によって行われるべきである

・日常語と文語を組み合わせて、平板ではないが、理解しやすい文体とするべきである

・比喩、する能力は他人から学ぶことができず、ここに才能が現れる

・詩人、は自らが語ることをなるべく避けなければならない

・詩作には、信じがたいが実際には可能であること、よりも、ありそうなことであるが、実際は不可能なこと、を題材にすべきである

2019年12月21日土曜日

1982 First Blood  ランボー

 ランボーって見たと思ってたけれど、実際にはワタシは見てなかったみたいですね。


 っていうかおもろw 何この映画。めちゃいい出来やん。


 ポプテピピックで、ランボーのパロディをやってましたね、ワタシもランボーのパロディだなぁとはわかったんですけれど、こんなシーンあったか?ランボーってなんかジャングルで暴れまわる映画じゃなかったっけ?って思ってたのですが、たぶんあれは3だったんでしょうね。

 だから1は見たことなかったんですね。2、以降はハリウッド式バキバキドカンであれはあれで面白いのですけど、1は結構シリアスな内容となってます。 原題もランボーではなくて、ファーストブラッド、なる謎のタイトル。ランボー、というタイトルは、2作目である
 
Rambo: First Blood Part II

 からみたいです。


 ヴェトナムから帰還した英雄は、本国に帰ると大バッシングを浴びてどこにも居場所が無い、そして地元の保安官と問題を起こして・・っていう内容。ハートマン軍曹と並んで、大佐といえばトラウトマン大佐ですね。

 この展開って、ヒトラーと同じルートですけどね、一次大戦で出兵するが敗戦、本国に帰還するとどこにも居場所が無い。そういう連中をヒトラーは組織化してSS、を作り出す・・・


 映画の構成も良いですね、主人公であるランボー最後の5分くらいまでほとんどセリフがまったくない、最後にバーっとしゃべる、だから印象に残る、タメを作るっていうやり方。アクション映画としてアクションもいい感じです、無理がない、リアリティがある。

 M60をランボーは撃ちまくってますが、あんなふうに撃てるものなんだろうか・・もっと反動がでかそうですけど・・・

2019年12月18日水曜日

1921  赤い館の秘密  アラン・アレキサンダー・ミルン

  およそ100年前の作品。

ミステリー界隈では有名で、いわゆる、黄金時代、の作品です。

 ミステリー界隈ではこの1920年頃の黄金時代の作品トップ10とか、黄金時代トップ7とか、なぜかこのあたりの作品をまとめたがるみたいです。まぁそういう名作がとりわけ集中して発表される時代ってのがあるものですよね、日本映画でいうところの1950年代ですか。
 それ以後の全部をあわせたよりも、いい作品がその集中している。

 なんでもそうですが、名作ってのは集中するものです、でもそりゃそうだって話で、人口が多い時代、が黄金世代、になっているだけです。19世紀末の人口爆発、第一次、第二次大戦のベビーブーマー、このへんが20~30代、って時代、がつまるとこ黄金世代。ようするに確率の問題で、100人の中から一人選ばれるのと、1万人の中から一人選ばれた人間、どっちが優秀か?っていう話です。


 まぁそんな黄金時代、の分析はいいとして、かなり有名なミステリーです。ミルン、っていう作家は、劇作家でして、あの「くまのプーさん」の作者らしいです。くまのプーさんが小説だったということすらワタシは知りませんでしたけれど。


 ミルンは本格的な長編ミステリーはこの一冊しか書いていないので、たった一冊で歴史に名を残すというかっこいい経歴の持ち主。

 最初の端書き、の部分で、こういうミステリーは良くない、というのがあって、むしろそこが一番おもしろいのかも。曰く

・探偵が特殊能力や特別な知識を持っているのは良くない。誰にでも論理的に考えると導き出せるものが推理である。

 これはすごいそのとおりだと思いますね。僕は骨相学をやってるからあのヒトを見てすぐにこいつはチュートン人だなってわかった。チュートン人はこういう性質がある・・みたいなのや、遺伝子操作の結果こいつが犯人ではないとすぐにわかった。
 そんなの推理でもなんでもないですよね、なんじゃあそりゃあって話。

・色恋沙汰が絡んでくるのは良くない、そんなのどうでも良い。

 これもすごいそのとおり。捜査の進展とともに探偵と女が仲良くなって云々・・・まぢでどうでもいい、が、一般には色恋が絡んでくるものが多いですね。コナンと蘭ちゃんみたいなこって。


 トリックはもちろん明かせないのですが、たぶんこの手のトリックの元祖なんでしょう、だからこそ、歴史に残ってるわけです。



 ミステリーってのは、議論がされますね。ミステリー以外のものってのは議論、されないのに。ミルトンの失楽園の韻の踏み方はどうだ、みたいなことをしゃべってるやつはまず一人もいない。けど、やっぱりアガサが良い、ダン・ブラウンみたいなのは・・、黄金世代作家のがよい、やっぱホームズ、密室ミステリーは・・・みたいなのをしゃべってるのは結構いる。
 ミルトンになど誰も興味がない、といってしまえばそれまでなんですが、シェイクスピアは名作か?みたいなのも誰もしゃべっていないのにミステリーだけは色々議論されるのは、ミステリーってのはやっぱ、小説、とはまったく違うものとされてるからなんでしょうね。ミステリー小説、っていう小説の中にミステリーを含むのは良くなくて、ミステリーはミステリーっていう音楽、と映画、みたいに、まったく違う形式なんだと思います。

2019年12月16日月曜日

1995 desperado デスペラード

 この前書いた、マリアッチ、の続編。

 続編というよりもセルフカバーって感じでしょうか。インディーズ映画だったマリアッチ、が当たったのでハリウッドでリメイクっていうやつです。


 ハリウッドでリメイク、っていう響きからするとクソ映画にしか聞こえませんが、これは大成功リメイクと言ってよいと思います。インディーズからめちゃくちゃ予算をかけて色んな所がパワーアップしました。
 何よりもスペイン語から英語になったので聞き取ることができるようになりましたね。

 あとコメディ要素が強くなったって感じがします。誰にでも見やすくなったという感じ。とにかく爆破をたくさん使ってるので、爆破好きにおすすめしたいですね。

2019年12月13日金曜日

2007 英雄伝説 空の軌跡 the 3rd

空の軌跡の第三部

 ですが、ストーリー的にはもちろんつながりなのですけど、アナザーストーリー的な話、あるいは後日談みたいな話。ダンジョン探索型みたいな感じで、これまで、のワールドマップを旅する王道RPGみたいなのとは違います。
 影の王国、みたいな裏世界に放り込まれて・・っていう感じ。

 あるいはもっと簡単にいうと、裏面、が独立して別のゲームになったって感じですね。

 なんといきなりレベル90くらいから始まります。最高何レベルなのか知りませんが。

 敵も序盤はまぁそれなりですが、途中からバキバキにパワーインフレ。バフ呪文無しでは瞬殺の嵐っていう感じで、まさに裏面をやってるって感じになります。

 仲間が大量に登場し、おきまりの2パーティに別れて、みたいなのもあり、なんとなくFF6みたいな感じですね。パーティ全員の装備だの石のセットだのが大変。常に金と石が枯渇気味。ラスダンももちろんFF6形式、全員使うハメになるので結局全員鍛えるハメになる。

 アナザーストーリーみたいなのでわりとあっさり目かな?と思われますが、サブイベなどがぎちぎちに詰め込まれてるので結構なボリュームです。よっぽどこのシナリオを作ったヒトは、自分の作ったキャラが気に入ったみたいですね。


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 SCではまったく使い物にならなかったジョゼットですが、今回は盗む、を使える唯一のキャラということで、圧倒的に存在感がアップしました。ボスからいい石が取れますし、あと敵のDEFを下げる、というアーツが地味に効果絶大なので、ジョゼを使うヒトが多いのでは?

 ジョゼは役割が出来ましたが、使えないクズキャラは増加、が、固有イベもあるので、使わざるを得ないようになっております。


 特に厳しいのは剣聖カシウス、このゲームでも屈指の壁ボス。負けると難易度下げますか?と選択肢が出ます。つまり普通に戦っては勝てない、運が悪いと敵の必殺で、全員ワンキル。この戦いでしかもリシャールというクズキャラが強制参加、さらに厳しい。
 このゲーム、敵のキャラがこっちよりレベルが低いと経験値が入らないので地道にレベルを上げるってことも出来ない。

 卑怯な手で勝つしかありません。

まずはじっこに戦闘隊形を集める、ゲージマックスにまでためてから開幕グラールスフィア、全員クロックUP+、アースウォール係二人が常にアースウォールを唱え続ける、ジンが龍神+闘魂ハチマキでひたすら殴りつつ必殺(クリムゾンアイ×2、で補強したアーツのほうがダメージ入りますが、万が一攻撃を受けると瞬殺されるのでDEFも高いジンが安定)もうひとりはアイテムでEP補給。これでノーダメで倒せます。超卑怯。が、まともにいっても勝てないのでこれです。
 ケビンのSPDが遅いと開幕グラールが打てないで一気に全滅することもあるのでアクセなどで補強する必要あるかも。

 カシウスを難易度下げないで倒すと「剣聖の紋章」というアクセが手に入ります。全能力値UP、そこまで爆裂強くはないけどなかなか強力なアクセ。が、まぁ必須アイテムでは無いので特に問題なし、とくにラスダンとかではグラールスフィアを装備することになるのでいらん。

(おっさん一人で世界救えるだろそんだけ強けりゃ・・・)

 さらに次の黒騎士も強い、また緑川さんかよ~w でも黒騎士時点では強化の方法が別にあるのでポム狩りなどをすればカシウスほどには苦戦しない。


 ラスボスも特殊で、パーティ4つに分けて、それぞれのパーティでボスを倒すという構成で、もちろん全部勝たないといけないし、しかも装備の変更とかも出来ないのでかなりややこしです。負けるとものすごい前からやり直しになる。油断しないでちゃんと準備すべし。

 ケビン、リース組が真のラスボスと当然戦うことになるのですが、ケビンリース組にグラールを全部もたせるのはもったいない。が、無駄に戦力分散してももったいない、いたしかゆし。
 ラスボスではグラールスフィアが重要になるので、ケビンに闘魂とグラールロケット、あとはリースはケビンにCP補給、アースウォール係二人、さえいればたぶん勝てる。ラスボスの最終奥義みたいなのは絶対阻止しないと全滅確定なのでグラールスフィアをとっておくべし。でも雑魚に消される、と一気に壊滅したりするのでなかなかむずし・・・


 シナリオは、好きなヒトには好きな感じ。キレイゴトですが、万人受けとも言う。なんにせよ、しっかり作られてはいます、あとは好みの問題でしょうね。やっぱりシナリオはファンディスクっぽい感じ。

1900 オズの魔法使い   the wonderful wizard of oz

ファンタジーの先駆者的な作品ですが、ぼんやりとしかワタシは読んだことがなかったですね。
  
 実はOZシリーズには結構続編があるんですが、日本にはオズの魔法使いしか知られていません。
 原作のタイトルは  the wonderful wizard of oz 、不思議な(すっげー)魔法使いオズ。です。

 が、この第一作でさえ、後半のほうはめちゃくちゃでして、続編も一作目を超えることはなかったみたいですね。いわゆる一発屋ってことです。


 けどこの一発、の影響力は甚大で、魔女、が方角、と結び付けられるのは100%このオズの影響でしょうね。西の魔女が死んだ、とか北の氷の魔女が・・・、っていうふうにオズでは北の魔女は良い魔女ですが、他の作品では北の魔女は悪いやつって場合が多い。

 というかファンタジーといえば、WIZARD、という流れを作ったのがオズなのかもしれません。ロード・オブ・ザ・リングにしろハリポタにしろ、結局WIZARD、が主役になっております。勇者、は現実にも戦記物にも歴史物、時代物にもSFにも出てきますが、WIZARDはファンタジーにしか出てきませんものね。


 そしてオズ、はもちろんアリス、からの派生であることは明白、主人公の造形はアリスそのままです。珍奇ないきものがたくさん出てくるのもアリスのやり方・・・

 そしてアリス、っていうのは「美少女もの」の走りでもあるわけ。美少女、が嫌いな人間、なんてのはほとんどいないわけで、一番嫌われない要素の集合であるわけですね・・。

2019年12月12日木曜日

2002 YAMAKASI

 すっごい昔に、友達が面白い映画を見たんだけど、タイトルが一切思い出せない、なんか素手でビルとかに登るっていう映画だ。


 って言ってたのですが、それがこれだったんですね。10何年かぶりに謎が解けました。


 実在のパルクール集団YAMAKASI、をモデルにした映画で、まぁプロットはすっげーどうでもいいです。

 が兎にも角にも、道具を一切使わないアクションってことですね。

 パルクールっていうとSASUKEに出てる選手の一人がパルクールをやってるっていうので知名度がちょっと上がったのでは。
 
 昨今筋肉ブームが起こってるので、パルクールブームも来るかもしれませんね。

2019年12月7日土曜日

2017 ジョン・ウィック チャプター2 John Wick: Chapter 2

 テレビ映画ですね。

 テレビ映画の利点ってやつは吹き替えってことです、これまでめったに吹き替えを見ることはなかったんですけど、吹き替えはやっぱり楽ですね。英語でも聞き取れるんですけど、ちゃんと聞かないといけない。
 
 原音、って声が小さいんですよね、映画を爆音で見るってのが前提でバランス調整されてるから、普通の音量だと声が聞き取れない。けど吹き替えは、テレビで見る用にセリフ、がはっきりしている、のもあるし、やっぱ声優ってやつはハッキリしゃべりますからね。俳優よりも、断然聞き取りやすい。


 そうやって、だらーっと見るにはピッタリの映画、ですジョン・ウィック。ストーリーなど殆どなくて、アクションアクション!ハリウッド映画はこうでなくっちゃってやつですね、どうせしょうもないストーリーなんだから、アクションアクション!金をかけてバキバキドカン!愚直にそれを貫くべきです。

2003 Finding Nemo  ファインディング・ニモ

 ピクサー映画を見ようシリーズ。

 ピクサーの長編5作目ですか。いわゆる、海の中を題材にしようシリーズですね。だいたいネタが尽きたころに、じゃあ海底やってみない!?っていうアイデアが出されるものですが、実際やってみると水中ものって難しいです。
 
 まず表情ってものが無いのでね、海の生き物ってやつは。あと動きで感情を表すってことも難しい。
 
 よく動物に眉毛を書くものがありますけども、やっぱし違和感。

 
 この映画珍しいのは父、と息子の話だってことですね。父と息子っていうとだいたい、フロイトの影響下、対立、から和解、っていうふうになりますね、この映画もご多分にもれずそうなんです、母と子はまぁお涙頂戴ですわね。

 WIKIを見てびっくりしたんですけどピクサーの映画の予算って1億ドル、つまるとこ、110億円くらいなんですね。高っ!!!実写よりも高いじゃん・・・。アニメーションは人件費しかかからないから実写よりは安いっていうものなんですが、ピクサーの予算はすごいなぁ。日本のアニメ映画の100倍予算使ってるんですなぁ、まぢかよ。


 総じてなんですが、やっぱり海ものは難しかったのかなって感じです、出来は悪くはないけど。