2020年2月24日月曜日

1967 007は二度死ぬ You Only Live Twice

 映画007第5作  
今回の舞台は日本。

 というわけで日本のオリエンタルな感じ、ってのを全面に押し出していて、これまでのシリーズとはなんか色が違う異色作。そして脚本はあのロアルド・ダールが書いてます。

 ロアルド・ダール、ってのはイギリスでは超大物です、誰というとわかりやすいでしょうか?まぁ日本でいうところの、宮崎駿原作、って感じでしょうか、それくらいネームヴァリューがあるんです。えっ?ロアルド・ダールが脚本なの?じゃあ見てみるかな・・っていう人がたくさんいたと思われる。

 なんていうのか、ハードボイルド路線よりも、ちょっとコメディ寄りって感じ、軽い感じがしますね。

 それよりも何よりも、60年代ってのは明るいですよね、ポジティブなエネルギーに満ちてる。60年代の日本ってのをきれいなカラーで見ることは少ないので(日本の映像だとものすごい画が荒い)、すごい新鮮。元気な日本、ってのを見たことが無い世代なので、これが一番の見どころかと。


  映画全体としてはほんとにロアルド・ダールが書いてるのか?っていうくらいめちゃくちゃです。当時まだまだ日本ってのが珍しかったらしく日本文化の紹介、みたいなのを詰め込みすぎ。いきなり空手をやってみたり、日本式の結婚をしてみたり、まったく必要ないカットも多い。あとショーン・コネリー太りましたね。ただやたらカネがかかっているというのは伝わる。
 やっぱし60年代ってのは宇宙ブームだったのだなぁってのも伝わりますね、宇宙熱ってのはその後ずっと冷めたままですな。