タンタンの冒険シリーズの7番目。
いくつかバージョンがあるらしく、ワタシが読んだのは多分新しいほうのバージョンですね。
絵がスッキリして読みやすくなりまして、話の内容は007シリーズそのものって感じです、もちろんタンタンのほうが早いのですが。
偽造紙幣を秘密の島で作るギャング一団の陰謀を暴け!っていうもう何回もこすられてるストーリー。
でも一番のポイントは飛行機ですね。
1930年代は飛行機の全盛期、自動車感覚で個人が飛行機に乗っております。戦後になると、航空業界は産業化されて、ジャンボジェットだけになってしまい、個人が飛行機に乗るってことはなくなる。
戦争でもなきゃ、普通の人間には飛行機に乗るチャンスなんかない!って誰かが言ってました。
サンテックスみたいな飛行機乗り、っていう職業はもはや存在しませぬ。ジャンボジェットや旅客機ってなんであんなダサいんですかね。パイロットってのも全く憧れない、レシプロ乗りじゃなきゃパイロットとは呼べませぬ。
ジェット戦闘機なんてほぼマシンで、パイロットの腕とか関係ないし、腕を発揮するような格闘戦ってのが無いですしね。弱い者いじめの爆撃をするだけで、それも爆撃機の仕事。さらにこれからは完全な無人戦闘機だけになるでせう。
やっぱり1930年代ってのはいい時代ですよなぁ・・・、もちろんクソみたいに大変なことばかり起きてるんですが、偉大な時代であったことは間違いない。