2021年12月3日金曜日

-1100 詩経 上 新釈漢文大系

 詩経というとものすごいいかめしい本のように聞こえますが、要するに中国の古代の詩を集めたもの。日本で言う万葉集、だが、その歴史は1500年以上も古い。いや古すぎだろ。


 というわけで、ほとんどの詩がまったく理解不能になっておりますが、その内容は単純、むしろめちゃくちゃくだらない恋愛詩がほとんどです。

  それを後の人々が、色んな解釈やら講釈をでっちあげてきたのですが、ワタシの直感では意味などほとんど無い、そのへんのJKが作るようなものすごい単純な恋愛の詩がほとんどです。

 

 この漢文大系では、まるで呪われたように、詩経の詩は呪術的、宗教的な意味がある!決して儒教の学者の言うような意味ではない、みたいなことが力説されてますが、それも曲解とワタシには思われます、めちゃくちゃシンプルで、めちゃくめちゃ単純な詩だと思う。

 もちろん、詩ですから、意味はいかようにも取れるものなり。童謡は実はおそろしい、とかわらべうたの本当の意味は?とか都市伝説と同じものなり。



ただ女性が、男が欲しい、って嘆いてる詩がほとんどであるのはこれは誰もが認めざるを得ないところでしょう。中国文学で、女性の意見が出ることは非常に稀であるらしく確かにそうです、中国の女性作家なんて現代を含めても一人の名前も出てこない。


 淫乱な詩もあれば、純情な詩もあるのですが、この「一途に誰かを愛する女性」って本当に存在するんか?とワタシは思う、ほぼフィクション。だから、実は男が女のフリをして詩を作ってるというような気がする。これ男が書いてるのでは?って感じが随所にする。