めっちゃわかりにくいのですが、ルナシリーズの一作目で、ハーモニーオブシルバースターは、このルナ、のPSPでのリメイク版です。他に1996、メガドラ。1998 PSX 版と二回もリメイクされてることになります。
制作はゲームアーツ。このゲームを知らない人は、いわゆる任天堂キッズ達で、これとグランディアを好きなのはセガキッズですね。ルナの最初のやつはPCエンジンだったので、ファミコンとスーファミしか持ってなかったやつは知らなかったというわけ。
このゲームアーツという会社は、ひじょうに丁寧なゲームづくりをする会社として有名で(グランディアシリーズの会社)、このルナ、もひじょうに手が込んでるっていうのか、派手ではないのですが、丁寧な作りです。音楽もしっかりしている。とにかく斬新なところはないけどしっかりしてるのです。
普通のアニメがちょくちょく挟まってくるのが特徴で、劇場版アニメとゲームが一体になった、アニメ映画ゲームって感じなくらい、アニメが多いです。そういうゲームってゲームのほうは薄くてペラペラっていうイメージですが、ところがどっこい、背景の書き込みとかかなーり丁寧な作りです。
アニメのほうもデザインは92年ですからダサ坊ですが(特にドラゴンマスターの服がかなりダサい)、なかなかしっかり作ってあります。ゲームの世界観はあれです、世界名作劇場みたいな話で、小学生にもわかるようなベタ中のベタ。あるいは王道中の王道。めちゃクソストレート投げてくるやんっていう話です。勇者になりたい少年が、稚地味の悲劇の運命を背負った少女をたすけるために、四匹の龍の試練を超えてドラゴンマスターとなり、魔王的なやつを倒す・・・ど直球ストレートロープレですね。
ゲームシステムはベタベタのターン性RPGにちょっとだけ場所の概念があるくらい、ボリューム的にも、25時間くらいです。これもまぁ1992年の作品ですからそんなもんだろうってことですね。
ただシナリオ的には、埋まりきってないところがあって、青い星については匂わせだけで全然行かないで終わります、それが続編へのフリとなってるわけでしょう。
なんにせよゲームアーツのロープレにとってもはじめの一歩ってわけで、はじめは基本的な王道を攻めろってことなんですね。
問題点もそれなりにあって、魔法エフェクトが長い&ストロボなので目に悪い。ゲームのテンポが遅い。敵が多すぎる。シンボルエンカウントなんですが、マップ切り替えで全部の敵が復活なので、迷うと何回も戦う羽目になる。さらに敵シンボルがでかいし、こっちに突撃してくるので避けるのが難しい。ところどころギミックが意味不明なダンジョンがある。ずっとぐるぐる回って雑魚と戦わせられると吐きそうになります。
あとやっぱ戦闘システムが単純すぎて単調な問題がありますね。アクション性に乏しい。