士師記、という言葉はまったく意味がわかりませんが、英語ではJudges、和訳では「裁き人たち」の章となります。
ヨシュアがイスラエルの征服をなしとげてからの、続くリーダーたちの話が語られます。そのリーダーたちを、裁き人、と呼ぶようです。
モーゼがそうであったように、リーダーは立法者であり執行者であるので、判決を下すもの、であるので、裁き人、ってのはピッタリの名前ですね。
いきなり聖書のスピード感が上がってかなりの数のジャッジが列挙されているのですが
まず初めて女性でリーダーとなったデヴォラ、が印象に残りますね、女傑が聖書で出てくる初の例だと思う。
そしてナジライト、神に選ばれて、髪を切ることを禁止された存在「サムソン」が出てきます。サムソンは、ごりごりの脳筋の豪傑でして、こういう豪傑こそ、ほかの歴史ではよくでてくるタイプの人間です。素手で何千人も殺した、みたいなほら話を含めて、やっと普通の歴史の人物って感じ。死に際も派手で豪快です。
結構民衆はこういうわかりやすいパワー型人間を愛しますね。
ほいでかなりめちゃくちゃではちゃめちゃな事件がつらつらと書いてある、ちゃんと想像すると目を覆いたくなるような出来事ですが、まぁこれが古代というものでしょう。