聖書、というと一つのでっかい本みたいに聞こえますけども、実際はいくつかの本をまとめて一冊にしたもので、最初の5冊がいわゆるモーセ五書、あるいた「トーラー」律法と呼ばれておりまする。
ついに聖書読みだすと来るところまできたって感じですが、一応ものを書いたり読んだりする人にとっては、やっぱり避けては通れない本であります。歴史上一番読まれている本ですしね。
でも、聖書ってのは結局、ユダヤ人たちの神話と歴史でして、ひとつの民族の歴史、であって、世界のすべての人にとって聖書って呼べるものではないです、特に旧約は。
ただこのユダヤ人の神が、ほかの神の存在を許さない、唯一神であったっていうこと、ここにすべての始まりがありますね、これこそが、いろんなことのすべての原因であるといってもよい。
とにかくGenesis、は聖書の最初の本。超有名な、はじめに言葉ありき・・・、世界の創造、アダムとイブの堕落、カインの殺人、ソドムとゴモラ、バベルの塔、ノアの箱舟とみんなおなじみのお話が続きます。世界で一番有名な創世神話。
ただ創世記は結構長くて、そっからの物語もかなり続きます、そこはあまり有名ではない。アブラハム、太祖、がユダヤ人の元となる民族となり、子孫がずっと続いて、ヨセフ、という人物が、波乱万丈の生涯を送り、エジプトで権力者となり、ユダヤ人がエジプトに引っ越すことになる・・・、ここまでが創世記。
書き手としての目線になってしまいますが、ノアの箱舟、までのストーリーは素晴らしいですね。もちろん創作ではなくて、いろんなほかのもっと昔の神話、から採用してるのでしょうけど。ノアの箱舟と似たような物語はほかの民族の神話にもたくさん残っています。
ほいでアブラハムの物語は正直ユダヤ人以外にはまったくピンとこない。人名の羅列です。
そしてヨセフの物語、これはまた、一人のヒーローの話みたいで、兄弟にねたまれて殺されそうになったり、奴隷になったり、いわゆる「物語」っぽい物語です。
エジプトの歴史にはヨセフなる人物はいないらしいので作り話だといわれてますが、もちろん誇張とかがあるにせよ、似たようなことはあったんでしょう、それを膨らませたんですわね。単純な想像だけでは書けない物語となっている。
なんにせよ、創世記、これはみんな読んでみるべき本。無限に引用が可能、普通に本として面白い。やや、というかめっちゃ読みにくいですが。
Neon Genesis エヴァンゲリオン・・・、新しい「創世記」、というアニメでした。創世記・・・、ふーむ。こいつは奥が深いね。