2023年11月30日木曜日

1996 ルドラの秘宝

 スクウェアがスーファミの末期中の末期に出した単発ロープレ。

プレステが1994年の年末に出てますから、まだスーファミでゲーム出すの??って感じのソフトです。それゆえマイナーソフトになってしまいました。スクウェア黄金時代のゲームですから、尖りまくっておりますし、名作と言われております。

 たぶんライブアライブを作ったチームが作っています、ゲームシステムはだいぶ違いますが、尖りまくったゲームデザインと、めちゃくちゃ荒いゲームバランス、そして深淵な物語はほぼ正統続編って感じですね。ほんとこの時代のスクウェアは無敵かよってくらいガリガリに尖っている、さや無し抜き身のナイフ君であります。

 

 あと16日で滅びる世界、を舞台に、三人の主人公を操作して進めていきます。途中で主人公を入れ替えることが可能。そのためにゲームをリセットしないといけない、というのが尖りまくってますけど。

 だから一人の主人公を一気にクリア、みたいなこともできるんだと思う。


わたしは一人ずつ一日ずつ進めていきましたが、いちいちロードが大変である。でも話の流れを見るのはこれが良いと思ふ・・・まぁ自分の好み次第ですね。順番は時系列的にはサーレント、シオン、リザの順です。


 いつもならここでネタバレストーリーを紹介するところなんですが、到底文字では語ることの出来ないというか、ひじょーーーに複雑で難解なストーリーが展開します。これはスーファミで一番難解なストーリーだと言えると思いますね、ゲームでしか成立もしないと思う。ほいで内容が深い。子供完全置き去りの重厚さ。でも変なハイテンション感で語られる狂気のゲームですw この時代にはそういう呼び名はなかったと思いますけど怪作ゲームです。なんだかとっても人を不安にさせる・・・。グラフィックがすごい圧がある、スクウェアピクセルアートの末期、マニエリスムって感じですか。

 ものすごい時代を先どってると思う。

 意味がよくわからんかったという人が多いというのも納得。登場人物がめっちゃ多いのです。普通のゲーム3つ分くらいの内容をぐちゃあ!!!ってマッシュしてる。主人公が三人だからそうなのか?


 戦闘のバランスに関してはこれはめちゃです。どうもパラメータが正常に作用してるようには思えない。

 とにかく能力強化魔法が強い。攻撃、防御、魔法シールド、補助魔法がバカ強いです。全部クリティカルになる、みたいなのもある。

防御性能がほぼ意味ない、属性相性だけでダメージが決まってる気がする。これは武器もそうです、パラメータよりも属性の補正がバカでかい。ボスがほぼほぼ全体属性攻撃魔法しか使ってこないってのもある。物理で攻撃してくる強敵がいない。

 固いやつはとことん固い、魔法がほぼ効かないやつ、物理ほぼ効かないやつ、極端です。

魔法の威力とかがいちおう能力で上下するはずなのですが、誰が使ってもほぼ効果は同じです。

 魔法によってはMP消費が1でも強かったり、ゲームバランス崩壊させるような魔法があったり、とにかく魔法の仕様がはちゃめちゃだんごです。自分で作れるので知ってればゲーム開始と同時に使えます。

 レベルが上がっても全然強くなった感じがしない。HPとかMPが5?くらいずつしか上がらないです。

 ザコがめっちゃ弱い、と思いきや、いきなり殺しに来たりもする。ボスの行動がワンパターン、ピンチになったら全体魔法、基本これだけです。属性相性が悪いと全滅するが、相性合わせればザコ。

 あと次に何をしたらいいのかわからん、相当不親切。マップも地図とかない。特にリザ編は相当迷子になる。グラフィック的にもどこが通れるのかわかりにくい。フラグの立ち方が奇妙で詰まりやすい。

 ルーラ的なものがないので移動がだるい、同じダンジョンを言ったり来たりがめっちゃ多くてかったるいなど問題点は山積みです。


 ラスボスもまぁまぁ弱い・・・というかこのゲーム戦闘は属性相性があってるか、それだけですので、ワンパターン、戦闘はあまりおもしろくないゲームです。別のところが売り。

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スーファミのゲーム、が少数精鋭で尖ったゲームが作れた一番ゲームにとってよかった時代なのだとワタシは思います、その後DSも数百万でゲームが作れるって、新規参入や尖りゲームが出た良いプラットフォームでした。

 PS4クラスのゲームになるともう数百、へたしたら数千人、予算は数十億、っていう高層ビル建てるんか、ってくらいの規模になってしまって、尖った意欲的なゲームなんて恐ろしくてつくれません。結果リメイクと、シリーズもの、あるいはだいたい売上が見込める同じようなゲーム、たいてい3Dアクションゲームばっかりが作られることになります。

 インディーゲームがあるじゃんか、と言いますけども、インディーゲームはやっぱ小規模少予算ですから、作れるゲームに制限がかなりある。まぁそいでもインディゲームから大ヒットゲームが出てますけどね。でもやっぱなんか違う、ちょうどよい、感じではない。


1994 伝説の名馬 山野浩一 Part2

  世界の名馬を紹介する本のPart2。

なぜかは知らんが、Part1よりも本がかなり整理されているし、紙質も良くなっています。


色々印象的な馬が乗ってます


エクスターミネーター  アメリカで、100戦 走った馬。近年だと、でかいレースを勝ったらすぐに引退して、5レースくらいで引退する馬ばっかりですが、100戦・・・すごいぜ。もちろんせん馬だからって理由があるのですけどね。せん馬は走れなくなるまで走るしかない。香港の馬もせん馬ですから、ずーーーっと走り続けますね、ロマンチックウォーリア、ゴールドシックスティ、勝てなくなるまで10才とかまで走ったりする。基本的には馬は せん馬にしたほうが走るものです、多少大人しくなるし、惑わされるものがなくなるし、勝つ以外に道は無い、背水の陣ってわけで。それに多少、無駄なものがなくなってはしりやすくなるだろうし・・・

 失うものはなにもないってわけ。それでも、100戦走るのは気違い沙汰。


 それとカバーの絵になっていますが、なんといっても、グレイゴースト、ネイティブダンサーですね。

 ネイティブダンサーからノーザンダンサー、また系列としてミスタープロスペクターが出て、ノーザンダンサーとミスプロが、世界を制覇することになるのですが、このネイティブダンサー自体が規格外のモンスターで、おっきくて、タフ、そして芦毛 という非常にわかりやすいスーパーヒーローだったのに加えて、母 ゲイシャ、父、ポリネシアン だから、 ネイティブダンサー Native Dancer 生まれながらのダンサーあるいは、原初のダンサー、という名前になったわけです。

 競走成績と圧倒的な血統としての重要性もありますが、このネイティブダンサーという名前も傑作とされています、ノーザンダンサーはもちろんですが、馬の名前が ダンス、舞踏系の名前と関連づけられることも、ネイティブダンサーが残した遺産です。

 ニジンスキー、ヌレイエフみたいなバレエダンサーからつけられることもありますし、ダンシングブレーヴ、日本馬でもタップ、ダンスパートナー、ダンサー・イン・ザ・ダーク、無限にいます・・・

 ほいでこの芦毛遺伝子もだいたいこのネイティブダンサーが現代の芦毛のほとんどの祖だと思われますね、遺産残しすぎだろ。


 ほいで19世紀の馬ですが、キンツェムという牝馬は


 54戦54勝


 54連勝という絶対に塗り替えられることの無い記録を持っているそうです。まぁ19世紀のことなので、何が真実かわかりませんが、上には上がいるものだなぁ。そんなことがありえるのかよ。

2023年11月28日火曜日

君はイクイノックスを見たか?

  ジャパンカップが終わって2日立ちましたが、まだ、イクイノックスショックから立ち直っておりません。

 

 なんかゲームを全クリしてしまったみたいな虚脱感がありますね。


ナリブラにはガラスの足という弱点が、ディープインパクトには追い込み脚質という弱点が、暴君オルフェにはもちろん、メンタルが不安定という弱点がありました。アーモンドアイは女子故に、たまに茶目っ気というかムラっけという、弱点というか可愛げがあった。


 イクイノックスには、弱点がひとつも無い。完璧な馬です、パーフェクトホース。

脚質は自在、逃げ先行差し追い込み、すべて自由 

キタサンの遺伝子をついでフィジカルも強くてカラダも丈夫

メンタルも素直で操縦性が高く、スタートも出る、レースセンスも抜群


 能力すべてSSS、全部が完璧。


リバティもEQさえいなかったら、三才四冠を達成して、ナリブ、ルドルフに並ぶ怪物となるところでしたしその実力がある、相手が弱かったわけでは絶対にない。

 そのリバティに4Kハンデをつけて、ノーステッキ、影も踏ませぬ圧勝、最後は流しまくってました。

 完成してしまった、能力オールカンスト。


 本当に唯一、ロンシャンの重馬場に対応できるのか?という疑問だけが残りますが、来年も現役続行で凱旋門狙うのはリスキーすぎます。たぶん今価値として、軽く100億円は超えてます。もうEQが最強なのは誰の目にも明らか。わざわざアウェーに出向いて、最後の証明をするのは野暮ってもんじゃないでしょうか。

 EQのライバルになるかもしれなかった同世代の馬は凱旋門やダービーを勝ってすぐに引退してますし相手もいません。


 有馬記念も、もう勝つのはわかりきってる。競馬に絶対は無いけどこの馬は絶対、絶対を超えてもう「理」になっている。単勝1.0倍は確実です。

 EQと同じ世代だったゆえに無冠で終わっていく馬がちょと可哀想、ベルーガもボンちゃんも。これ以上はオーバーキルって気がしますね。まぁファンは最後に有馬で見たいって思ってるかもしらんけど、2,3着狙いの記念出走馬ばかりになってもねぇ・・・競馬というよりただのウイニングランになってしまいます

 

 最後の証明、凱旋門は子供世代にまかせて良いと思います。世界中から牝馬がおしよせますな。


 確かにキタサンがまだまだ現役バリバリなんで、そことかぶるかもしんないけど、良い種牡馬なんてなんぼあってもいいですからね。ピークで引退がいいかなとワタシは思いますた。

 

 たぶんイクイノックスを超える馬はもう現れません、同じくらい強いかも、って馬は現れるかもしれませんが、もうこれ以上強いってのはどういうことなのかその基準が存在しない。完全無欠な馬です。

 ほんとーに唯一の弱点は強すぎて、競馬が成立しないってとこだけすね


 ワタシたちは老いぼれ競馬ファンになっても死ぬまで語り続けることになるでしょうね、イクイノックスっていう最強のパーフェクトホースがいたよって・・・

2023年11月26日日曜日

2017 時間とはなんだろう 松浦壮  講談社ブルーバックス

  またも時間関係の本。


 結論としては、決まっていて、時間とはなにか?その正体はわかっていません。

それがいくつか時間関係の本を読んだ結果です。誰にもわからないのだからどの本を読んでもわかるはずがない。


 でもこの本はワタシが読んだ本の中では一番わかりやすかったです。あと他人にわからせたいという意思をもって書かれている。よくあるのですが、他人にわからせようという意思がない説明ってのがたくさんあります。それは本だけじゃなくて、他のチュートリアル動画みたいなのでもそう。本当は教える気ないじゃん、ってやつ。

 そういうのは結局時間の無駄なので無視するのが正解。


この本はちゃんとしていますので、興味がある人があれば是非。


 でも最近の子は科学に興味が無いとかいうのですが、最新の科学は結局どんなものも膨大な予算と強大な権力がなきゃ実験出来ない、マッドサイエンティストが地下の研究室で見つけられるような発見はもう出尽くしてるわけです。

 だから研究するには、結局予算の獲得競争になって、学問やってるっていうより、労力のほとんどを資金集めと誇大広告やら嘘をつくこと、国からカネをせしめることしかやってないって感じがしてしょうがない。昨今嘘の論文がめっちゃ増えてると言いますがそりゃそうなるよねって話、そりゃSTAP細胞はあります!って言うよね。

 科学の勉強なんかしたって、CERNとかそういう国際研究所に採用されるとはとても思えないし、さらに国家の協力を得ようとすると、結局原爆作れ、みたいなことになる。

 科学が世界を良くするとはとてもじゃないけど思えないですわね、だからだと思いますわ。

2023年11月23日木曜日

1555  ノストラダムス予言集  岩波

  おそらく世界で二番目に有名な予言集。もちろん一番はヨハネの黙示録です。


 名は聞いたことはあると思いますが、あまり本体に巡り合った人はいない本。というかオリジナルはもう失われたようです、様々な勝手な修正が書き加えられたりしたものが残っているだけで、オリジナルは残ってない。

 それもどういうわけか改作のされかたが尋常ではないらしく、原典を再現するのが非常に難しいみたいですね。ワタシが読んだのは岩波から出てるやつ。


ただのこの岩波の本注意が必要で、予言集というタイトルがついてますが、全部で1000あるノストラダムス予言集の前半の400、からのさらに拙訳です。ちゃんとタイトルにノストラダムス予言集 拙訳 と書け!

 

 ほいで1000あるといいましたが、最後の100、はノストラダムスの死後出版で、偽作だとも言われております。あの有名な恐怖の大王、はその最後の100に含まれていて、偽作の可能性が高いです。

 まぁ最後の100に限らず、オリジナルテクストは失われてしまっているので、全て偽作なのではないか?という疑いもありまして、要するにすべては闇の中というわけです。


 ようはただのオカルト本なのですが、これこそ16世紀らしい本だと言えるようです。16世紀、中世末期から近代初期ですが、暗黒時代、とルネサンスの狭間の時代。とにかく暗黒時代とは精神ではなくて、気候が、フィジカルに寒冷化した時代で、それが不作を招き、飢餓、ペスト、それがカルト、プロテスタント、新教を生み宗教戦争が激化するという時代。すべては繋がっていて、とにかく、食べ物がなくて腹ペコで死にそうな時代だったのです。それに尽きる。まともではいられないのです。

 食べるものがあるか?結局最後はそれに尽きるというわけです。

2023年11月16日木曜日

1979 旅路の果て 寺山修司

  戦後日本で一番大事な作家は誰かといえば寺山修司となりましょう。


 戦前まで小説はメディアの王でして、人々はなんのために生きるのか?っていう答えをガチンコで小説の中に探していた。小説の人物が自殺すれば自殺するし、革命を起こせば自分も革命を起こす、農村に隠棲すれば自分も農村に暮らす、それくらい本気で小説を読んでいたのです。

 戦後になると急激にすべてのものが嘘っぱちであらゆるものがくだらなくなりました。もうオトナの言う事なんか絶対に信じない、30を超えた人間を信じるな。


 そういう時代なわけで、寺山修司は小説、からめちゃくちゃいろんなジャンルへと挑戦していくことになるわけです、まずアングラ演劇、詩、エッセイ、映画、その他いろんなインスタレーションみたいなことからイベントだったり、テレビだったり映像、ラジオ、脚本・・・つまりは迷走です。答えの無い迷走、戦後の昭和そのもの、時代の寵児です。戦後という、ポエジー、がまったく絶滅していく時代にあって、詩人なのです、最後の詩人なのかもしらん。逆説的ですわね。

 漱石が明治そのもの、太宰治が戦前の昭和そのもの。ほいで平成は宮崎駿が時代を映す作家ということだったでしょうか。


 そんな寺山修司は大の競馬好きで、競馬のエッセイをめちゃんこ書いている。これはそのエッセイ集の一つで、テンポイントとトウショウボーイ、昭和の最大のライバル関係を描いております。

 テンポイントについて知らなくても、なぜかテンポイントが死んだということはみんな知ってる。今テンポイント見てた人はまだ現役か知りませんが、その時代の人にとっては、テンポイントってのはほんとーに重大な意味を持ってるみたいですね。今の世代にとってのスズカやライス、あるいはそれ以上。

 テンポイントにはトウショウボーイという宿命のライバルがいたってのが非常にドラマチックな物語なのです。スーパーエリート良血、完璧な馬体を持つパーフェクトな馬、天馬トウショウボーイ、そして悲劇の主人公、ガラスの足、輝く流星、いわばスリム病弱イケメンのテンポイント、まったく対照的な二頭のドラマ。たぶんトウショウボーイっていうライバルがいなかったらそこまでみんなテンポイントに感情移入することもなかったと思われます。

 でも競馬にはこういう運命の出会い、運命の対決、すべて仕組まれてたんじゃないか?っていうドラマが本当によくあるのです。競馬好きな人は、ポエジャンなんですわね、詩を理解する心がある。散文的で打算的な人間にはわからんのです。


 競馬の快楽は、運命に逆らうことなのさ


 他にも「旅路の果て」の通り、落ちぶれた馬たちの最後悲しい最後を取材してるのと、競馬好きたちのプロファイリングみたいなのが乗っております。

 馬たちの最後は悲惨な話ばっかりなので暗い物語です、まぁポエジーってのはそういうものなのかもしらん、幸せを描いた詩なんてないですものね。詩ってのは物質的豊かさの真逆にある。


 馬の話もそうなんですが、ちょこちょこかなり物騒な話が出てくる、夜の街のホステスとかママとかはいいとして、戦後の闇市、ヤクザ者たち、沖仲仕(港湾労働者のこと、なぜか伝統的に港で働く者たちはギャングと決まっているらしい)、ほいで多いのが、学生運動で政治やセクトに入っていてその後の人生を棒に振ってしまった人々。

 70年代、80年代ってのはそういう時代なのですね、学生運動敗北組と、うまいこと生きてるやった奴らの明暗がはっきりした、勝ち組と負け組が出てくる時代。それまではみんなで焼け野原から這い上がってやろう、だったけど、そっから格差が広がっていく。

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 ちょっと関係ない話ですが、昨今「日本は貧しくなった」なったみたいなことを物知り顔にほざいてる輩がおります。こういう恐怖を煽っているやつは100%詐欺です。なんでそういう詐欺がCMとかに出れるのか、メディアの志が低すぎますわ。


 貧しくなったんじゃなくて、元に戻ってるだけですわ、日本が豊かだったのなんて50、60年代だけで、それは朝鮮戦争特需とかベビーブームとかでたまたま運が回ってきただけ。地図を見れば誰でもわかります、こんな小さい国が金持ちなんておかしい。「貧しさ」と「普通」、を入れ替えとるのですわ。

 円高がてぇへんだ、みたいなこと言ってますけど、敗戦してデフォルトして、円の価値が0になってからまだ100年も経ってない。

 だいたいにおいて、お金なんてすぐに紙くずになるものなのです、アメリカだっていつ破産するかってぐらい財政はガタガタです。だけどカネの価値が0になったって、そんなのたいしたことじゃない、所詮人間の考えたルールでしかない。なしなし!今までのなし!って言ってしまえば終わり。いつでも0からリスタートできる。さも世界の終わりみたいな顔してるけど、経済なんていっつも破綻してるのです。デフォルトしたって水がなくなったり、農産物が取れなくなったりしない、死にゃしないよ。というか死んだっていいじゃない、何をそんなに長生きしようとしてるのか理解できません。

 むしろ気候変動のほうが圧倒的脅威、こっちは人間の決めたルールじゃなくて自然のルールですから公平です。なしなし!って出来ない。むしろ財政や経済なんて全部ぶっ潰れてもいいから、人類の資材ありったけを気候変動対策にあてるべしです。

1996 フロントミッションシリーズ  ガンハザード

 フロントミッションシリーズの続編ですが、いきなりまったく違うゲームへと変化して、派生ゲームということになったゲーム。1の次にいきなりスピンオフが出るという珍しいタイプ。


 フロントミッションはシュミレーションでしたが。このゲームはバリバリのアクションRPG。ステージが短くて育成要素の多いロックマンって感じですかね。

 これ本当にスクウェアのゲーム??っていうくらいスクウェア感0のゲーム。重装機兵ヴァルケン、というのを昔制作したチームをまるごとひきぬいたのかなんなのか知らんがそれがスクウェアで作ったということみたい。


 こういうアクションロープレって楽しいけどすぐ終わるってのがネックです、ロックマンがまさにそれ。

 このゲームはそれに挑戦するかのようにアクションロープレなのにかなりボリュームがあります、相当なやりごたえあり。2Dのアーマードコアって言えばいいのかもしれない。よってかなりの良ゲーといえますね。アクションゲームでボリュームを出すってのはとにかく大変なのです。アクションゲームの敵一個作るのにロープレのザコの50倍くらい労力がいると見ていい。



 かなり強化、育成など攻略に幅がききます。ロープレ、なので、育成すれば難易度は高くないし、回復アイテムがあるのでゴリ押しがききますが、後半何の前触れもなくいきなり敵が紫色になって強敵になり、それまでまったく使わなかったシールドやダッシュでの回避が必要になります。それまで結構ヌルなのでちょうどよくなる感じでしょうか。でもまじでいきなり難易度が急変するので、えっ!?進むとこ間違った?ってなります。


 敵の死んだ爆風でダメージを受けるってのがこのゲームの一番のキモでこれで一番ダメージをくらうと言ってもいい。下がりながら撃つのがいいのですがこれがなかなか操作性悪くてなれないとむつかしい。あと銃の上下の打ち分けもなんか操作性が悪い。わざとなのかもしれませんが。そうじゃないとサブウェポンの出番が無いので。


 ほいでラスボスが嘘みたいに強い。まじか???ってくらい強いです。さすがこの時期のスクウェア。これまでアクションロープレだったのに急に弾幕シューティング始まった?ってくらいの強さ。特に武器が弱いと正直ダメージがまったく入りませんのでそこで試合終了です。ラストステージを出入りして、武器育てないとダメ。あとこれも一応隠しですが、ドラグーンという機体を買うのもあり。サブウェポンのスロットが増えるのがでかい。

 ラスボスが攻撃されると反撃する、という仕様なのでこれまで最強だったショットガンも相性が悪い。ナパームがオススメ。攻撃できるタイミングが少ないので単発威力のナパームでいきましょう。

 ふざけんな!勝てない!って人は隠しショップでスパークガンを買うと楽勝で勝てますがさすがにこれはずる。でも普通に戦うとラスボスはまじで強い。アクション苦手な人だとクリア不可能かもしらん。スパーク以外になにかサブウェポンが通用するのかしら??


 あまり他に似たものが無いゲームなので、続編を待ち望む人が多いみたいですし、キャラの人気も高い。FM1、2が最近リメイクされたのでガンハザのリメイクもありえるかも。ただもうこういう2Dアクションを作れる人材がいないのでは?みんな3Dアクションばっかり作ってるからもうこの手のゲームの作り方を忘れたのではないかい?


ちなみにこのゲーム、わたしはパッケージがすげーダサいと思う、天野喜孝デザインなのですが、主人公の顔これであってるか???天野氏は正面から人を描けない人間だと思う。明日のジョーと同じ。

 

 ヒャア!続編が我慢できねぇ!!

2023年11月14日火曜日

2022 時間とはなにか 改訂三版 Newton 別冊

  雑誌の別冊、一昔前にMookと言われていたもの。


グラフィカルに、ザーッと時間、についてのトピックが書いてあります。もちろん雑誌ですのでざーーっとしか書いてない。ただ詳しいものを読んだところで素人にはわからんし、ほいで専門家にも、結局のところ、わからない。のです。

 人によって言う事が全然ちゃう。でもとにかく、時間、というのは単純なものではなくて、まったく理解されてないってことはわかりました。

 でもほとんどの人は、未だに、相対論について一ミリも理解してません。時間が空間と一体であるってこともほとんどの人はまったく知らないという状況。相対論が発表されてから100年以上たってますが、一般にはまったく普及してない気がする。 


やたらタイムマシンってものに固執して、どうやったらタイムマシンが可能か?みたいなのにページを割いてるのですけど、ワタシは、まだ全然その段階じゃないって気がする、タイムマシンは可能か??みたいなことの前に、時空、についてまったくわからないのだから、それを一挙に飛び越えて過去に行く方法、みたいなのを探すのはとんだうぬぼれって気がしますが、よっぽどみんな過去に行きたいのですわね。



 後半に生物学とか脳とか、心理学の話になるのですが、このへんはまったくいらないと思う。脳医学って、ほとんど、・・・だと思われる・・・、とか、・・と考えられる、みたいにアバウトにしかわかりません。確かめる方法が全然無い。だいたいは電気反応とか、熱が集まってるところが活動してるに違いない!ってやってるんですが、本当にそうなのか?ってのはまったくわからん。心理学にいたっては、ワタシはまったく科学でもなんでもないと思います。

2023年11月13日月曜日

1993 伝説の名馬 Part1 山野浩一  

  競馬史に残る伝説の名馬を紹介する本。何かの雑誌の連載だったみたいで、時系列にもなっていないし、整理もされてない、列伝形式の本となっております。日本の競馬、ではなくて世界の競馬、を扱っています。


 競馬に興味ない人にはまったく興味の無い本。しかしいわゆる血統派。競馬は血筋、それが全てという純血主義者たちにはおもろい本、ただ競馬の歴史を知りたいという人にもそこそこおもろい本。

 たいていは、〇〇レースを勝った、〇〇レースを勝った、みたいな列挙ですので、まじで興味無い人にはおもんないでしょう。


 とりあげてるウマは実質サラブレッドの祖「エクリップス」から、現代サラブレッドの祖、「ノーザンダンサー」、新しいのだとだいたい70年代くらいまでを取り上げてるみたいです。


 サラブレッドは三大始祖、といわれてますが、実際にはほぼ90%ダーレー、さらにダーレーの直系である「Eclipse エクリップス」系が、サラブレッドの98%をしめているらしく、サラブレッド、の祖です。

 

Eclipse first, the rest nowhere. エクリップスが一着、他は無し


 のエクリップス。これは、ギャンブルで、何連単かを賭けようという話になったが、エクリップスが、他のウマを1ハロン、200M、100馬身ちぎって、他のウマを失格させるから、三連単でも五連単でも、一着エクリプス、ほかは失格。となるという意味のようです、あとエクリプスが強すぎて他にレースをしようとするウマがいなくて、一頭だてのレースになり「エクリプス、以上」ということのようです。


 このエクリップスっていうウマが、気性が荒く、後ろ足のトモが異常に発達していて、後ろ足がソックスを履いたような白になっていたことが、そのあとのすべてのサラブレッドに遺伝したというわけです。エクリップスがおとなしいウマだったら、サラブレッドはおとなしいウマたちになっていたのですね。まぁこの気性の荒さ、こそエクリップス因子、サラブレッドそのものなのかもしれませんが。

 このエクリップス、Eclipse 日食、という意味は Equinox イクイノックス 夏至、というのに非常に似通ってるし、後ろ足のソックスもそのまま。めちゃ似ている。

 イクイノックスを見たら、いやサラブレッドの絵やん、ってくらい完璧な馬体をしてるんですが、それがエクリップスの姿だったのでせう、おもろいね。


2023年11月7日火曜日

1960 To Kill a Mockingbird アラバマ物語

  和訳のタイトルが意味不明な、現代文学の古典。タイトルは聞いたことあるけど読んだことないシリーズ。

 私は英語で読んでみました。


 直訳するなら・・・、といいたいところですが、直訳することはできない英語ですね。タイトル専用の言葉。意味は通じない言葉です。

 「モッキンバードを殺す・・・」、みたいな尻切れ言葉ですね。


 内容は1930年代のアラバマで暮らすジェムとスカウトの兄妹が、社会の不条理、人種差別、法律、貧困、精神障害者、痴呆、アル中、死、南部と北部の対立、無教育、文盲、みたいなのと直面しながら成長する、って話です。

 が話の中心は、無実の罪で起訴された黒人の弁護を、親父であるアティカスがすることになるって話で、アメリカの物語ってぜっっっったいに人種差別が絡んで来るのですよね、他に語ることないんか?ってくらい。アメリカ人以外には理解できませんが、アメリカという移民国家の根幹にある問題なんでせう。アメリカとは人種差別の国であるって行ってもいいくらい、アメリカと人種差別は同じものみたいです。

 

 ほいで当然ながら人種差別のないほうがいい!っていう結論です、あたりめーの話ですが、南部、という黒人差別の根強い、しかも1930年代の話ですからね。これが出版された1960年というのも、ご存知公民権運動の時代ですのね、まさに時代に突き刺さった話というわけです。それを子供の視点で描く、ってのはある意味卑怯、政治的なやり方とも言えます。


 この作者のハーパー・リー、私は男だと思ってましたが、女なのです。ハーパーって女の名前のようだ。

 この物語の主人公スカウト、も男みたいな、女の名前です。私ずっと男だと思ってましたが、中盤でスカウトの本名がジャン・ルイスだとわかります、ジャン・ルイスも男ともとれる名前ですけどね。だからハーパー自身の投影なんでしょうね、男みたいな女の名前ってことなんでしょう。


 このハーパー氏は、このモッキンバードが大当たりして、ピューリッツァー賞を取り、その後一切作品を発表しませんでした。つまり一発屋。確かにでもこういうたぶん自伝的な作品で世に出た作家は、続編は出しにくいですわね。明らかにフィクションじゃないので。

 ですが最近になって続編が出たのですがとんだ駄作だったようです、さもありなん。


アメリカでは長らく教科書にのってる小説だったようで知名度は抜群です、夏目漱石の「こころ」と同じポジションですね。


 ただ英語はやっぱり古くてしかも30年代の話ですし、さらに南部方言が多くてけっこうよみずらかったです。文体もなんだかはっきりしないというか。


 ただ、この人種問題は別にして、「子供が社会の不条理と出会う」、っていうテーマは非常に的を得てるっていうか急所をついたって感じですよね。

 なんだか大人はごちゃごちゃマナーだとか礼儀だとルールだとか抜かしてるけど、駅前のホームレスを誰も助けない。ほいでホームレスの正体は保護者を失った知能障害者だったりするわけです。みんな中高生の頃にこういう、見たくもない現実、に出会う。たいていの人間は、諦める、無視することを選ぶ。そうすることでオトナ、になるわけです。


 さてあなたはどうする?

2023年11月1日水曜日

1995 フロントミッション

  スクウェア黄金時代のターン制シュミレーションゲーム。スクウェアが油乗り切っていた時代なので、かなり手強いゲームです。シビアでハードなゲーム、女子供完全無視。つまらない冗談一切なし。ファンタジー路線から、スチームパンク時代への変革期でもある。


ヴァンツァーなるロボットに乗って戦います。


 絵面は相当地味です。可愛げのかけらもない。ボトムズっぽいですね。

 基本武器はミサイル、近接火器、パンチ。それぞれに特性がある。ロボットには排気量と重量制限があり、近距離、遠距離型など考えて運用しないとだめ。さらにパイロットにも適正とスキルがあって、きちんと考えて運用しないとだめです。


 そんなこといってわりと適当にクリアできるっしょ!みたいな最近のスパロボをやるような調子でやると、バギャーン!!すぐに全滅です。

 とにかく打たれ弱い、これがこのゲームのバランス。最強装備で揃えても、集中砲火を浴びればすぐに落ちます。これは敵も一緒で、だいたいはワンキルできる。

 幸いコロシアムで資金は∞に稼げるので、粘れば誰でも攻略できます。FEみたいにキャラ死んで途中でどん詰まり、にはならない。あとロボット爆散してもパイロット死なない。

 ガチガチにチューンアップしていかないとすぐにスクラップ、かなりキビシイです。敵のミサイル攻撃がまじで容赦ない。敵のAI甘えが一切ない、最短で殺しに来る。

 というか敵と味方のユニット性能がだいたい同じ(パーツも同じ)なので、同じ戦力同士の戦いになり、つまりちゃんと考えてやらないとすぐにスクラップです。オーラバトラーみたいに敵陣に単身切り込んでいく、なんてのは確実に自殺行為。誘い出して各個撃破、これに尽きる。

 

 シリアスでシビアな、最前線、の物語です。


主人公がいろいろあって落ちぶれた男で、自暴自棄になって死にたがっている、みたいなのとこのすぐにバギャーン!な世界観がマッチしてるのかもしれません。ボディが壊れると即死なのですが、パンチ一撃!ドギャーン!!が非常によくある。すぐ死ぬ。パンチは基本強くないのですが、ダメージが集約するので、相手のボディ狙いで即死を狙える、と格闘にもスポットが当たるようになっております。ロマン武器ですわね。両手パンチはキリングマシーンです。


 といって全員の装備を揃えるのは金がいくらあっても足らないしめんどい。正直育てるのは、初期メンの主人公、サカタ、ローズ、JJ、キースの5人で十分。格闘キャラのギョクランとゴリラも育てたくなりますが、実際は最終的に近距離マシンガンでどの敵もワンキルなので格闘は不要です。あと遠距離のサポートもあると安心。普通にいくとJJ、ローズ、ポール、ハンスあたり

 初期メンは全員万能キャラで、どのタイプに育ててもいい。基本近距離、遠距離両方こなせるようになるとグッド。ワンタイプだとすぐにカンストするので、マルチにしておくのがよきです。特に主人公とサカタは重点的に、他の三人は途中離脱がありますが、サカタだけはずっといます。

 特に重要アイテムがチャフでして、ミサイル回避力をあげるというアイテムですが、これが大事。要はいかに敵のミサイル集中砲火を抜けて、接近して一撃で殺すかっていうゲームですので、このアイテムは非常に有効。だが自分には使えないという謎仕様なので、常に味方と一緒にチャフをかけつつ接近していく、つまり主人公とサカタが切り込みってのが安定だと思われます。主人公死ぬとゲームオーバーなので、事故死を防ぐために、JJとサカタが特攻していくのも良き。さらにダメージを減らすシールド装備も地味に大事。

 後半になるにつれてスキルが上がって簡単になります、ラスボスも弱い。


 シナリオはスチームパンクってだいたいこれだよね、っていうお話ですが、かなり暗いうえに結構衝撃的、わりかし鬱ゲーでもある。この頃のスクウェアは攻めるねぇってことです。

 後半のゲームバランスがちょっと怪しいですが、なかなかの良策といえます。あと格闘が弱いのが難点か・・・ただシュミレーションゲームって難しくしすぎると、ストレスが貯まるし、初心者お断りになってしまうのでバランスが難しいですよね・・・ロープレみたいにレベル上げできればいいけど、出来ない系のシビアなシュミレーションって容易に詰んでしまうので・・・そうすると何十時間もなんの意味もない時間になってしまってそのままになりがちです


1995 スレイヤーズ(劇場版)

  スレイヤーズの劇場版の第一作。

 「角川アニメフェスティバル」なるもので、『はじまりの冒険者たち 〜レジェンド・オブ・クリスタニア〜』とのカップリング上映。


 今ではそういうのがなくなりましたが、当時はこういう短いアニメ映画が抱き合わせで上映されるっていうのが多かったですよね、東映アニメフェスティバル的な。


 海外のアニメニキは「Jap 90’s Anime Style」が最高であった。と訳知り顔に昨今語っております。デジタルアニメの無駄なグラデーションなどがない、ソリッドな絵作りと手書きの味わい、これがジャパニメーションの絶頂期であったなり。みたいなことを述べております。

 日本ニキじゃなくて、海外ニキたちが、90年代アニメを評価するってのが面白いところですわね。彼らこそCG大好き民族として、3Dアニメを支持していった人ですが、CGIアニメおもんない・・・と最近言ってるみたいです。


 90年代アニメ、要するにセルアニメですが、たしかにセルアニメの、重み、みたいなのがデジタルによって失われたのは本当にそう思う。セルアニメの、色の濃さ、みたいなのがデジタルだと再現できない、デジタルはどうあがいても色が軽い、んですよね。これがなぜなのかはわからん、たぶん撮影、が重要なのだと思う。セルアニメは当然、カメラで撮ってるわけでして、デジタルはカメラで撮る、作業はなくなった。

 カメラで撮るとマルチプレーンなどの、独特の、空気、表現があったのですが、デジタルは非常に画面が平たく感じられてしまうのです。

 千と千尋以降宮崎駿レイアウト下手になった、と言われますが、実は、駿が下手になったんじゃなくて、デジタルアニメによって、奥行き、が失われてしまったとも言えると思ふ。

 CGによってZ方向にカメラを動かせるようになりましたが、絵自体に奥行きはなんだかなくなった感じなのです。やっぱり絵で奥行きを出すのと、カメラで実際に奥にある、ものを撮るのでは、埋まらない溝があるみたいです。


 ほいで90年代はアニメブームで、バブル崩壊したとはいえ、まだまだ金があったってのもあります、今では、あんな手作業でアニメ作るのは到底無理です。まずアナログは画材代が非常に高く付く。絵の具だけでなくて筆、の消耗も馬鹿にならないし、紙ももちろん高い。そういうわけでは、昔出来てたけどもう出来ない、ディズニー黄金時代みたいに、昔のほうが良かったといえるのかもですね。


 内容なんですが、ご存知スレイヤーズ、はライトノベル、というメディア自体を確立させた、パイオニア作品。今の異世界もの、RPG世界に飛び込んだら・・・みたいなのも全部ルーツはここにあると言ってもいい。スレイヤーズがなかったら、現在のアニメジャンルはたぶんかなり違うものになってしたはず。

 女が主人公、っていうのも斬新ですし、今見ると、この当時としてはデザインがポップで垢抜けてますね。同人っぽいっていうのか、エロにも振っていて、やたらおっぱい作画も多く、オタクの目を養いました。

 RPGっぽい世界観ですが、いかにもオタクオタクしてないで、ポップで軽いタッチで、万人受けするってのがスレイヤーズ最大の功績だと思いますね。それ以前のファンタジーってもっとD&Dみたいに、わりかしシリアス目だったように思われます。

 プロットは60分ですし、結構はちゃめちゃです。まぁアニメフェスティバルの映画なんてこんなもんよ。けど作画は枚数使って結構頑張っている。