競馬史に残る伝説の名馬を紹介する本。何かの雑誌の連載だったみたいで、時系列にもなっていないし、整理もされてない、列伝形式の本となっております。日本の競馬、ではなくて世界の競馬、を扱っています。
競馬に興味ない人にはまったく興味の無い本。しかしいわゆる血統派。競馬は血筋、それが全てという純血主義者たちにはおもろい本、ただ競馬の歴史を知りたいという人にもそこそこおもろい本。
たいていは、〇〇レースを勝った、〇〇レースを勝った、みたいな列挙ですので、まじで興味無い人にはおもんないでしょう。
とりあげてるウマは実質サラブレッドの祖「エクリップス」から、現代サラブレッドの祖、「ノーザンダンサー」、新しいのだとだいたい70年代くらいまでを取り上げてるみたいです。
サラブレッドは三大始祖、といわれてますが、実際にはほぼ90%ダーレー、さらにダーレーの直系である「Eclipse エクリップス」系が、サラブレッドの98%をしめているらしく、サラブレッド、の祖です。
Eclipse first, the rest nowhere. エクリップスが一着、他は無し
のエクリップス。これは、ギャンブルで、何連単かを賭けようという話になったが、エクリップスが、他のウマを1ハロン、200M、100馬身ちぎって、他のウマを失格させるから、三連単でも五連単でも、一着エクリプス、ほかは失格。となるという意味のようです、あとエクリプスが強すぎて他にレースをしようとするウマがいなくて、一頭だてのレースになり「エクリプス、以上」ということのようです。
このエクリップスっていうウマが、気性が荒く、後ろ足のトモが異常に発達していて、後ろ足がソックスを履いたような白になっていたことが、そのあとのすべてのサラブレッドに遺伝したというわけです。エクリップスがおとなしいウマだったら、サラブレッドはおとなしいウマたちになっていたのですね。まぁこの気性の荒さ、こそエクリップス因子、サラブレッドそのものなのかもしれませんが。
このエクリップス、Eclipse 日食、という意味は Equinox イクイノックス 夏至、というのに非常に似通ってるし、後ろ足のソックスもそのまま。めちゃ似ている。
イクイノックスを見たら、いやサラブレッドの絵やん、ってくらい完璧な馬体をしてるんですが、それがエクリップスの姿だったのでせう、おもろいね。