2023年11月30日木曜日

1994 伝説の名馬 山野浩一 Part2

  世界の名馬を紹介する本のPart2。

なぜかは知らんが、Part1よりも本がかなり整理されているし、紙質も良くなっています。


色々印象的な馬が乗ってます


エクスターミネーター  アメリカで、100戦 走った馬。近年だと、でかいレースを勝ったらすぐに引退して、5レースくらいで引退する馬ばっかりですが、100戦・・・すごいぜ。もちろんせん馬だからって理由があるのですけどね。せん馬は走れなくなるまで走るしかない。香港の馬もせん馬ですから、ずーーーっと走り続けますね、ロマンチックウォーリア、ゴールドシックスティ、勝てなくなるまで10才とかまで走ったりする。基本的には馬は せん馬にしたほうが走るものです、多少大人しくなるし、惑わされるものがなくなるし、勝つ以外に道は無い、背水の陣ってわけで。それに多少、無駄なものがなくなってはしりやすくなるだろうし・・・

 失うものはなにもないってわけ。それでも、100戦走るのは気違い沙汰。


 それとカバーの絵になっていますが、なんといっても、グレイゴースト、ネイティブダンサーですね。

 ネイティブダンサーからノーザンダンサー、また系列としてミスタープロスペクターが出て、ノーザンダンサーとミスプロが、世界を制覇することになるのですが、このネイティブダンサー自体が規格外のモンスターで、おっきくて、タフ、そして芦毛 という非常にわかりやすいスーパーヒーローだったのに加えて、母 ゲイシャ、父、ポリネシアン だから、 ネイティブダンサー Native Dancer 生まれながらのダンサーあるいは、原初のダンサー、という名前になったわけです。

 競走成績と圧倒的な血統としての重要性もありますが、このネイティブダンサーという名前も傑作とされています、ノーザンダンサーはもちろんですが、馬の名前が ダンス、舞踏系の名前と関連づけられることも、ネイティブダンサーが残した遺産です。

 ニジンスキー、ヌレイエフみたいなバレエダンサーからつけられることもありますし、ダンシングブレーヴ、日本馬でもタップ、ダンスパートナー、ダンサー・イン・ザ・ダーク、無限にいます・・・

 ほいでこの芦毛遺伝子もだいたいこのネイティブダンサーが現代の芦毛のほとんどの祖だと思われますね、遺産残しすぎだろ。


 ほいで19世紀の馬ですが、キンツェムという牝馬は


 54戦54勝


 54連勝という絶対に塗り替えられることの無い記録を持っているそうです。まぁ19世紀のことなので、何が真実かわかりませんが、上には上がいるものだなぁ。そんなことがありえるのかよ。