恒例の2025年の音楽振り返り
大賞
Creepy nuts 「LEGION」
たぶん他のサイトとかランキングでも、当然これになってると思われます。他に対向がいないし、音楽ファンだけじゃなくて、一般の音楽賞みたいなのでもほぼ独占状態なのですから文句のつけようがない。
正直、このアルバム以前まで、は確かに日本のHIP HOPでは頭3つ以上抜けた存在なのかもしれないが、今や大サブスク時代。カニエだろうがEminemだろうが、ケンドリック・ラマーだろうが、Youtubeで検索すりゃ誰でも聞ける時代なのです。
その中でわざわざCreepy...と検索をかけて聞くのか?という問題。すべてのミュージシャンが同じ土俵で戦わないといけん時代。
選択肢が増えすぎると、逆に選択肢が少なくなる、という現象が起きます。みんなとりあえず一番人気、に飛びつく。まさにGoogle、Youtube、X、ってわけ。他にも無限に選択肢あるけど、とりあえずNo1に集まってしまう、選ぶのが面倒くさいから、ですね。
そういう中で生き残るには、物量作戦、とにかく金、才能、時間をかけて圧倒的に勝つ。もしくは、自分のスタイル、を見つけるか。
このアルバム、海外のラッパーのいいとこつまみぐい、もしくは日本語にうまく変換、高いスキルで上手に・・・からようやくなんか独自スタイル、みたいなものが出来た、という感じがあって、わざわざ検索しても聞きたくなるアーティスト へと進化したと思います。
耳障りが良くない、ってのもポイント。このアルバム、曲によるけど、NHKとかで流れてきたら、おそらくクレームが来る。老いぼれどもはうぇっ!ってなる。耳に刺さる、音作りっていうのか。気持ちいい音、コトバだけ、で出来てない。
NHKからBUMPが、RADが米津が流れても、クレームは来ない、実際来てない。けどこのアルバムの曲はクレームが来る、刺してくる、音作りなんです。朝ドラの主題歌にはならない。
ただの一般受けHIP HOPではなくて、ギャングスタも認めざるを得ない圧倒的力量を見せつけるっていうのか、この音作り、でも売れてんぞコラっていうことなんでしょう。
センスの無いやつ、音楽に興味がないやつから嫌われるってのが、この音楽が時代の先のほうを行ってるという紛れもない証拠。
このモスキートーンみたいに、つまんねーダサいやつが聞かないように刺した音で篩にかけるってのは流行るかもしらん。
アルバム全部名曲ってわけじゃないのですが、これは生涯プレイリストに入れようっていう曲もあって、2025年のアルバムではもう圧倒的に1位と言えましょう。
一番わかりやすい例として、2年前、ダンスの大会とかで曲として選ばれたのは宇多田ヒカルばっかしだったのですが、2025はそれがほぼみーんなCreepyでした。
あのダンスやら音楽が好きなセンスもありルックスもいい若者が、この先30年、このスタイルを支持していくのだから、いわば、環境、ですね。ダセーやつじゃなくて、かっこいいやつが聞いてるというのがこれ重要。
Tier1、このアルバムがメインストリームとして外周が形づくられていくことになるわけです。 アンチクリーピーとして、もっとギャング寄りなもの、へ行く人もいたり、もっと過激な発言にしようか?って具合もあり、HIPHOPが王道?ふざけんな、って対抗する他ジャンルもあり、仮想敵としての役割を果たしてくれそうです。
毎日クライマックス
みたいな通常回
2025年の流行語、これでいいくらい、2025年を表してるコトバだと思います。
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次点 Radwimps 「あにゅー」
ワタシの評価のスタイルとして、一曲でもずっと残り続けるアルバムはほかが全部捨て曲でも評価が高くて、なかなか良い、曲が10曲あっても、図抜けた曲が無いと評価は低い。つまり「一位以外はビリと同じ」、というチュウ兵衛スタイルとなっています。
このアルバムは、そっちのそこそこ良い、が多い惜しいアルバム。
Radは更に今年、有名アーティストが多数参加したトリビュートアルバムも出ていて、セールス的にはそっちのほうが良いっていうことみたい。
でももちろんワタシは、トリビュートアルバム、あんまり興味ない。まぁファンサービスですわね・・・。
しかれども、今年はRadをよく聞いた年でした。今まで、恋愛ソングが多くてちょっと敬遠してましたが、確かに恋愛ソングが多いけども、それ以外にめちゃいい曲もありました。
聞き始めたきっかけは、なんかインストでどっかの店で流れていて、そのメロディだけが気になって後で検索したらRadだったという、メロディ入りという珍しいケース。
ワタシみたいに、RADちょっとセンチメンタルすぎる、有心論、オシャカシャマ、あたりしか知らない、エモがいきすぎてる、と敬遠している人々にも、もしかしたら聞き逃してる名曲があるかもしらんので是非ディグしていただきたい。
久々にギター音楽を聞いたという気がしましたね。 ただ激しいけれども耳に刺さってこないマイルドなエンジニアリング
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次点その2 サザン・オールスターズ Thank you so much
こいつ有名どころしか聞いてないやんって言われそうですが、ワタシは、ちゃんと聞ける曲が好きです。挑戦的だけど、耳に耐えないものは評価しない。メシアン?シェーンベルク?あんなものはクソです。FKA twigs? いいかもしんないけど聞きにくいって。Lil Sims?ローリン・ヒルのほうが聞きやすかったって。
このサザンのおそらく最後のアルバム、タイトルからもそれがわかるものなんですが、前半はくだらない歌で始まるのです、おっぱいぷりぷり♥みたいな調子。
この年で、このキャリアで、最後のアルバムで、下ネタソングを貫き通すその意気や良し。普通真似できんだろ?出会ったものすべてに感謝しかない、ありがとう、みたいな決まり文句のくだらない歌を歌ってしまうものでしょう、普通。
で、後半には、ビシーっと名曲を放り込んでくるのです。
「神様からの贈り物」
これめっちゃいい曲じゃないですか?
つまり 笑って泣ける。
こういう構成なんです。 サザンはそれを教えてくれたのかもしらん。本当に昨今シリアス一辺倒が多すぎる。それじゃあ疲れてしまう。明暗のコントラストで初めて良い絵になる。真っ白だと何も見えないし、真っ黒でも何も見えん、でもその落差でハッキリと見えてくるってわけ。
Tikitokで流行った!みたいな本当にただただ耳ざわりの良さだけ、っていう最近の売れ線の曲も同じように、明暗、がなさすぎるというわけ。
アルバム全体の出来としては、そこまでいいとは言えない。でも要所はしっかり決めてるので、あっ、良いアルバムじゃん。っていう印象が残ります。