だいたい中世文学で最初に名前が出る本、ローランの歌。
シャルルマーニュ軍の英雄、ローランの活躍を描いた物語。
ローランよりも、ローランの愛剣である「デュランダル」、が一番知名度が高いのではないでしょうか?
デュランダルがどういう剣か?みたいな説明はほとんどなし、なにか魔法じみた特殊能力があるわけでもなく、ともかく名剣で、折れない、というのが特徴と言えるかもしれません。
シャルルマーニュというと、800年頃、フランス創世記の英雄ですので、それよりも300年もあとの物語ですので、もちろん話はほとんど創作ですが、シャルルマーニュ伝説、としてもとになった物語がすでに一般に広まっていたと考えられます。
1170としては? すごいスッキリとした、ちゃんとした構成と構造で書かれていて、無駄がない、名作と言えます。だからこそ800年後にも残り続けているというわけですね。
作者は不明。
シャルルマーニュがスペイン戦争をしている時の話で、ガヌロンという男が、殿軍として使命されたことを、自分に死ねという命令ではないかと怒り、ローランを売って自分が生き残ろうとします。ローランは自分が変わりに殿軍となり、スペインにとどまって戦うことになり、多勢に無勢で必死に抵抗するが死ぬ。シャルルマーニュは裏切りに気づいて引き返すがすでにローランは死に、復讐戦を展開する。シャルルマーニュは結局勝利し、サラゴサまで支配を拡大。
ガヌロンは裏切り者として処刑され、シャルルマーニュはまた新たな戦場へと赴く・・・
という話。
シャルルマーニュはカール大帝とも言われますが、対イスラム、に対するキリスト教の守護者であり英雄、っていうアイコンにされたのは中世になってのことだと思われり。
千年以上もキリストとイスラム、ユダヤは争い続けてるのだから、むしろ、いつか平和が訪れると考えるほうがおかしくて、永遠にわかりあえないと考えるほうが合理的と思えますね。
しかして、イスラム側、が書いた物語ってのを読んだことがないのですよね・・・お察しの通り、イスラム系の本ってのはめっちゃくちゃ少ない・・・しかし手を出してみるか・・・