2026年7月27日月曜日

1937年7月5日 『もの言えぬ証人』(ものいえぬしょうにん、原題:Dumb Witness)

  アガサの愛犬に捧げられた作品、というわけで犬が出てきます。


なかなかの大作でして長め。


 金持ちの老婆が、基本クズの遺産目当ての家族に囲まれてつつ、病死?した。


っていう、アガサの自分の経験が色濃く出てると思われる作品。


 当然のことながら、アガサが名声を得るに従って、家族がどんどん増えていき、その分け前に預かろうというクズどもがゴキブリのように湧き出てきたのだろうと思われます。

  

 ミステリなので、当然ネタバレは出来ないのですが、まぁこれはほんとーーーに、女じゃないと書けないタイプの物語。男だったら絶対書けない。

 素晴らしいトリック、とかそういうことではなくて、男は、まずこういう風に考えない、こういう感じにしないだろうなっていう感じのものですね。

 うわーーー、女だわぁ・・って感じの物語。


 筋とかオチもだし、この小説の構造、も女独特のものって感じ。すごい不思議で奇妙な構成だという感覚もあります。


 あまり有名じゃない作品ですが、なんていうのですかね・・・、こう一言では表すのが難しい味わいを持った作品だと言えます。