2026年10月24日土曜日

1938 『ポアロのクリスマス』(原題:Hercule Poirot's Christmas〈アメリカ:Murder for Christmas〉)

  もちろんポアロのシリーズの一作。


前作に引き続き、金持ちだが嫌なクソジジィとそれに振り回される大家族っていう物語です。


 典型的、探偵小説。大家族、でかいお屋敷、密室殺人・・・っていうセットアップです。これは明らかに、古臭い探偵小説、の原点回帰っていうことなんですね。


 まず現代では無くなりましたね。でかいお屋敷と大家族。使用人がいっぱいいて執事もいて、っていうやつ。イギリスではカントリーハウスっていうらしいです。

 これは世界的現象で、日本でもイギリスでも、世界中のあらゆる場所から、かつての物語の聖地であった、お屋敷、ってのがなくなりました。


 人がたくさん集まっている、ってのがドラマには非常に重要で、独房みたいなアパートメントに家族4人、では物語にならない。



 というわけで、古典への原点回帰・・・・を装って、それありかよ、っていうネタのオンパレードでして、そういう裏切り、なんですね。

 そんなんあり?を何個も重ねることで、最初のそれアリ??を忘れさせてしまうっていう、テクニックもあると思います。


 いわばアンチ探偵小説。こういうアンチ探偵小説みたいなのを書かせたら、アガサはやっぱり随一の書き手ですね。

2026年10月21日水曜日

2005年7月28日 シャドウハーツ・フロム・ザ・ニューワールド』(SHADOW HEARTS FROM THE NEW WORLD)

  シャドウハーツシリーズ三作目。たぶん最終作。

といっても、世界は共通だが物語的なつながりはそこまでない。


 結構シリアスでダークな雰囲気を醸し出していますが、実際は、かなりのバカゲーw

キャラがめっちゃ濃いのはいつものお約束。

 仲間は、NYのキッズ探偵、インディアンの姫、インディアンの男、忍者のアメリカ人、酔拳の達人しゃべる猫、吸血鬼のアイドルですw (ノ∀`)アチャー


スナップマスターの「マサトシ」、には笑ったw 

 

 でもゲームとしては、看板に偽り無しで、ソリッドな大作RPG。大作RPGってこういうのあるよね、という「大作RPG」のパロディなのかも。



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要改善点


・リレミト無い

 アイテム回収のためにダンジョンだいたい二週が必要なのですが、リレミトが無いのが非常に面倒です。


・敵のモンスターに可愛げがまったくない。ほとんどがグロキモのクリーチャーで、なんか好感が持てるモンスターがいませぬ。ゲームは結構ギャグ寄りなのに、モンスターにはファンシーさがない。全部じゃなくても、何種類かはマスコット的なモンスターがいるといいのではないでしょうかね。


・裏ダンジョンへの条件がきつすぎる。

煉獄、という裏ダンジョンがあるのですが、基本すべてのサブイベントこなす、これはまぁ可能なのですが

 すべてのスナップを入手


 これがいかつくて、スナップとは、モンスターの写真でして、戦闘中にカメラを使うと入手できる、というやつ。一応撮り逃してもあとから手に入るのもいますが、手に入らないのもいます。バテン・カイトスじゃねぇんだから。全部集めるのは相当な苦行。最初から知ってないと撮らないだろうし、そもそも撮るのが面倒くせぇ。

 

 グッドエンディングにも条件があって、ヒロインの隠しダンジョンとフェティッシュコンプリート。これも知らないとまず集められないっすね。でもバッドエンディングも別にバッドエンディングでもないので、バッドエンディングと気づかないかも。



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 総評として、RPGとしては十分楽しめるし、コメディっぽい世界観は楽しめます。様々ないろんなネタがあるし。

 ただ世界観と比べてちょっとメインストーリーが薄いかもしんないです、2のほうがもっと全体的にボリュームはある。

 リングコマンドバトル、っていうシステムの事情しょうがないのですが、ちょっとバトルのテンポが悪く、これもバテン・カイトスと同じく、稼ぎなどがしにくい。

 前作とかからのネタも豊富なので、やるならちゃんと1、2とやっていくべき作品。

2026年10月11日日曜日

2002年9月27日 スターフォックス アドベンチャー

  スターフォックス64の続編として満を持してゲームキューブで発売されたソフト


 なんとシューティングではありません


えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!ww


なんでやねん!!ww


 制作はあの、レア社。任天堂&レア社の黄金タッグの最後の作品となっております。

スターフォックスの続編を次世代機で作ろうということになって、どうやったらシューティングゲーム以外が生まれるのか、まったく謎なのですが、まさしくそれがレア社のやり方、なのかもしれません。


 ゲームはもう実にレア社のゲームでして、時のオカリナとドンキー64をかけ合わせたようなゲームと言えばいいでしょうか。

 じゃあ最高の神作じゃないか、と思いそうですが、もちろんシューティングを期待して買ったユーザーはなんじゃあこりゃあ!と混乱の嵐。


 フォックスは棒術で戦います

 棒術!? フォックスが棒術???誰にも予想できない解釈、実にレア社。


 一応シューティング面もありますが、まじでおまけ程度でチャージショットもないし縦にもなれず、64よりもめちゃくちゃパワーダウン。ミニゲームです。むしろ64をそのままコピペするだけで良かったのになんでパワーダウンさせたのか謎。


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問題点

 ・いかにもレア社のゲームなのですが、ややフォックスというブランドへの遠慮があるのか、レア社特有の下品さ、みたいなものは鳴りをひそめています、(そりゃそうか・・・)、レア社のゲップとかおならが聞きたい人にはちょっと物足りない


・ややボリュームが少ない。めっちゃ少ないということもないけど、ちょっと物足りない、あと同じマップの使いまわしが多いので、実際のマップはかなり小さい。5エリアくらいしかない。ドンキー64と比べると半分くらいしかボリュームがないです。


・レア社といえばわけわからんアイテムが大量にあるのですが(ジンジョー!!)、今回はそれも抑えめ・・まぁ実際は無駄なアイテムなんでいらないっちゃいらないのだけど、やはりちょっとさみしい。まぁその分、アイテムをめっちゃ集めないと進めない、っていうバンカズみたいな詰みは無いのでやさしいと言える。

 お金の代わりが、スカラベで、岩を杖で持ち上げるとわさわさと出てくる、というのは実にレア社。レア社以外には考えられない。


・同じ単調なシューティング面を何度もやらされるの意味わからん。これは明らかに不要。ボリューム水増しにしたって、スコアでアイテムもらえるくらいはして欲しい。


・やや説明不足、他のレビューでは全然説明不足、と言われてますが、そこまでではない。ただヒントシステムであるスリッピーとペッパーは何の役にも立たないので、確かにちょっと説明不足ではある。



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 総評

 確かに名作、と手放しでは言えませんが70点は確実に突破していると思われるゲーム、良寄りの可。B+って感じですかね

 ボリュームもそこそこでサクっとプレイ出来ますので、レア社のゲームが好きな人はやってみて損はない。もうすぐスイッチ2版が出るみたいなのでそっちに手を出してみるべきかも。


 ワタシはいつも言ってるのですが、ゲーム業界がレア社を失ったのは、世界から色が一個失われたくらいの損失。

 レア社とは何かといえば、ユーモア、だと言えると思います。ユーモア、まじで最近急速に失われていったものの一つ。効率、生産性、と戦える唯一の人間の武器なのに。

2026年10月5日月曜日

LSS25 バテン・カイトス 100% RTAを見た

  いろんなRTAがあるなかでも最も長いとされるRTAの一つ。


 タイムは337時間。


 でもいろいろ注釈が必要でして、なんでこんな時間がかかるかというに、ゲーム内に潤いサラサラシャンプーというアイテムがあって、それがんとゲームを2週間プレイしないと手に入らないという悪魔の代物。


 ようするにただのギャグ要素だったのですが、これがこの悪魔じみたRTAを生むことに。

何が、どういう結果を生むか、それはやってみないとわからないというバタフライ効果の明確な例ですね。

 

 じゃあほとんど放置なのか、というと、まぁそうなのですが、そのゲームタイマーをいかに止めないでコレクトアイテムをすべて集めるか?ということになり、いろいろ要素はあるのですが、要するには ほぼメニュー開閉縛り、ですね。

 メニューとかセーブとかそういうシステム的な画面ではゲームタイムが止まるので、そういうのを極力縛って、収集要素をすべて集めてクリアするというルール。


 以前このゲームについての普通のレビューを上げましたが、とにかく戦闘テンポが悪くて、ひたすら時間がかかる、というのがこのゲームの特徴。

 普通にシャンプー抜きでも100%達成には100時間くらいかかる。メニュー縛りだとたぶん150時間くらいかかるのですかね?このゲーム収集やりこみ ネタ要素がとっても多いので。


 要するに狂気じみたRTAなのです。まぁ実績全解除とか狙うと普通に1000時間かかるみたいなものはたくさんあるだろうけど・・・、まともそれをRTAすると死人が出ますのでね。

 

 このRTAはその特異な縛りとプレイシステム、いろんな歴史によって、界隈では非常に知名度が高いのです。

 ワタシも全部しっかり見てはいませんが、一応飛ばし飛ばし最後まで見た。RTAやゲームが好きなら一度は見てみると良いでしょう。こんな世界があったのか・・・って感じ。

 これに限らず、探してみると、そんな世界があったのか・・・ってのが一杯ありますね。音楽ゲーの行脚システムとか・・・


 たぶんオスカー・ワイルドが、批評が作品を作る、と言ってました。

シェイクスピアにしたって、見た人が、膨大なコミュニティとなって、このセリフはこういう意味では??って作品世界をどんどん広げていった、聖書もその典型。

 そうやって作者だけのミクロコスモスがどんどん多重的な世界となるということなり。


 ゲームもそうで、プレイヤーやファンが新たな楽しみ方や解釈を発見して作品世界を広げていく。

 やはりコミュニティが、大事で、そういうと人数、が大事なように聞こえますが、実はそうではなくて、ハードコアファンがいることが大事なんですね。

 何百年も残っているものって、大人数のファンがいたからではなくて、ハードコアファンがそこそこいて熱心に保存してたってことが多い。


 このRTAを見てしまうと、タイム12時間、とか見ても。短いな・・一日で終わるじゃんって思ってしまうようになりましたねw

 

2026年10月4日日曜日

2024/10/29 司馬炎  三国志を終わらせた男 塚本 靑史

  三国志で誰が好きか?と言われると

だいたいまぁ

 孔明、関羽、曹操、趙雲、張飛、夏侯惇・・あたりが上位に来て

司馬懿、を上げる人はかなり少ないと思われる。


 だいたい孔明が主人公なんで、そのライヴァルである司馬懿がヒールに描かれがちなのもある。


 しかも司馬懿の戦い方が、魏、という大国のそもそもの地力の強さを利用した、守りや耐久戦法を好むことからも、派手さに乏しいというのもある。

 だけど、「天才」、孔明と戦うに及んで、戦わない、鉄壁。というやり方、これはやはり非常にクレバーと言えますね。どんな天才でも、相手のほうが最初から数で勝っていて、しかも守りに徹して、しかもホームである要塞から出てこない、となれば、手の出しようがない。

 孔明の罠、を仕掛けようもないのです。

 結果的に、クーデタによって司馬懿は曹操を裏切って、魏を乗っ取った、という形になりましたが、それはやはり、曹操の後継者が無能だったからです。曹丕はまぁまぁでしたが、それ以下はグズ。

 まぁこれも、司馬氏がグズだった、と歴史に書いてるだけで実際どうだったかわからんとも言えますが、結果的に司馬氏に乗っ取られたということだけでもやっぱり無能だったとも言えます。

 

 これは結構でも司馬懿と諸葛亮、決定的な違いと言えます。


 諸葛亮はご存知、劉備の子どもが、アホ、の語源ともなった阿斗、で無能だったのですが、仁義、にやかましい諸葛亮は、断固として、阿斗、を廃位させないで、自分だけでなんとかしようとして、結果的にそれが蜀を滅亡させることになる。

 司馬懿は曹操の子孫たちに見切りをつけて、実権を取りに行った。短いながらも晋国、として生きながらえることになった。


 もちろん世間は、やはり筋を通す諸葛亮はえらいってことになるんでしょうけど、ただ自身の潔白を守るために国を滅ぼしてるのは、これは無能な政治家とも言える・・・


 この司馬炎は司馬懿の子孫で結果的に晋の初代皇帝になるわけですが、ぶっちゃけたいして何もしてないともいえ、すべては司馬懿の描いた絵を実現させたという感じですね。


 三国志、どうやって終わったか、というとなんか曖昧に終わるのですが、だいたい諸葛亮が五丈原で死んで終わってしまうのですが、実際にはどうだったか?という物語。

 ぶっちゃけ、三国志の英雄が死ぬと、小物ばかりになって、三国すべて腐敗してざんない感じになる、というオチ。

 確かに、息子、ならまだしも、孫世代になると、なんでそもそもジジイ達は戦争してたのだ?ってどうでもよくなって、すぐに降伏してしまったのですね。蜀はそんな感じで、すぐに腐敗し、速攻で降伏。

 呉も、内輪揉めでもめにもめて自壊って感じです。



 というわけで、ぶっちゃけ全然面白くありませんw でも別に作者のせいとかではなくて、この三国史の終わりが、面白くないのです。これは歴史なんだから、誰のせいでもないというか、得てして、歴史だからこそ最後は残念な感じで終わるもの。人類の滅亡も、派手な終わりではなくて、ただただじわじわと衰退することでしょう。


 三国志、の終わりがどうなったかを知りたいもの好きしか読みませんわね。


ほいでこの晋っていう王朝もわりとすぐ終わって、五胡十六国時代になるのですが。この五胡十六国時代、日本に限らず、中国本土以外では、ほぼ情報が皆無なんじゃないですかね。情報がひじょーーーーーに少ない。歴史の教科書とかでもほぼ1行で終わらせてるんじゃないですかね。

 次の行では隋になっていて、さらに次のページではもう唐になっている。ほうで唐になるといきなり膨大な情報が溢れてくる。

 でもこの隋が出来るまで、実は300年もあるのです。それがほぼ3行くらいで終わる。ほんとう歴史って、情報の偏りがいかついのですよね。

 とにかくハチャメチャで無茶苦茶な時代だったということだけが伝わっている。