2022年4月16日土曜日

2003 ワイルド・スピードX2 2 Fast 2 Furious

 ワイルド・スピードの二作目。

 

 とにかく車をぶっ飛ばして、バキバキに破壊するという、まさにアメリカな映画です。

 

一作目は割りとシリアスだったのですが、二作目は本来の姿?である路上でのカーレースを主体としたバカ映画へと変貌を遂げつつあります。


 とにかく難しいこと考えないで車をブンブン走らせたい、という人にはうってつけの映画?明らかに意図的に、くだらない映画として作られていて、かなりそつの無い出来になっていると思います。

 

 やれ人種だの、やれ平和だの、やれ同性愛、病気、うんちゃらかんちゃら、難しいことは一切無い。ワタシはハリウッド映画とはかくあるべしだと思います。そこがハリウッド映画の潔さですね。バキバキドカン、のしょうもない映画といくら罵られても、それを貫くべき。

2004 中国の歴史 ファーストエンペラーの遺産 鶴間和幸

  講談社学術文庫っていうとなんかくだらない本ばっかり出してる会社というイメージがあるのですが、これはなかなか力が入った本です。

  

 中国史のざーっと読める本で一番新しいシリーズなので手に取ってみるのも良いかと。 


 内容は雑多なことを、色々ざぁっと触る程度に書いてる感じです。なんでそこそんな語るの?(西域支配、宮殿の建築)とか、ほんとにさっと触っただけで終わるところとか(董卓についての記述めっちゃ少ない、いきなり現れていきなり殺された)、みたいな感じなのですが、まぁ全部細かく見ていったらそれこそキリがないわけで、ざっとでいいから全体像を掴みたいって人には良いと思われます。

 

 ワタシは史記を呼んでたのですが、当然ですが史記は武帝の時代、武帝についてもほとんど書いてませんのでこれに乗り換えた次第。漢書はなんか読む気がしませんよね、劣化版史記って感じが否めないですし。

 

 

 ワタシはやっぱり、中国4千年の歴史で始皇帝が一番重要な人物だと思いますね。始皇帝の評価はまぢで千差万別、焚書坑儒は最悪の独裁行為とされておりますし、秦がすぐに滅んだことからも、後継者育成を怠ったワンマンであり、不老長寿を求めた晩年はイカれたと思われがちです。

 そうかと思えば、始皇帝こそ、リアリストで合理的、情やコネではなくて、法による支配、法治国家を作った、理想的な君主、哲学王とも言える。 

  ワタシが思うに、一番中国人、というか東洋人っぽくない人間なんですよね始皇帝ってやつは。このタイプの人間ってアジアには非常に珍しい。だから中国というよりも、アジア全体の歴史の中で、始皇帝だけが一番スタンドアウトしています。まぢ特異点。

 始皇帝がいなかったら、本当にアジアの歴史はまったく違ったものになっていたと思いますね。

2022年4月6日水曜日

1964 チャップリン自伝

 その名の通りチャップリンの自伝。


 誰でも知ってるチャップリンですが、本当に映画の創成期に活躍した人、っていうイメージが強いですが、サイレントからトーキーという、過渡期の時代を体現する人間でもあり、「独裁者」による、反戦映画の代表的な作品を作ってもいる。

 その活動歴が50年以上もあって、ほぼ映画の歴史の半分、そして重要な半分、はチャップリンの時代って感じもします。

 

 そしてチャップリンのあと、はカラー映画の時代になる。

 

 トーキーよりもサイレントが良い、とはいいませんが、映画はやっぱカラーになるべきではなかったという気もしますね、白黒、っていうはっきり現実と違う、別の世界、が映画ってものだったのに、アニメとかははっきり現実と違いますからカラーでも違和感無いけど、カラーの実写映画ってどうも、入っていけない感はありますよね。入っていけないというよりも雰囲気が出ない、なんか演技してるけどこいつあれの人だな~・・・みたいな。

 

 チャップリンもやっぱり、サイレントのほうが良いと思う、しゃべってるチャップリンはどうも違和感がある、やっぱチャップリンはマイム、独裁者は、そのずっとしゃべられなかったチャップリンがついに口を開いて演説をするという超大なフリが効いていたわけですが、そのあとはやっぱう~む・・・という感じです。

 

 チャップリンは極貧の少年時代を過ごすのですが、この時代がやっぱ一番おもろいですね、成功してからは基本カネと女と虚栄の話ばっかりになる。

 母親が窮乏による栄養失調で発狂、チャップリン達兄弟は救貧院へと送られる、そこから脱出して俳優を目指す。まさにマンガみたいな物語。エンターテイナーってのはこういう人生じゃなきゃだめですね。

 スーパースターっていうのは必ず貧しい生まれじゃないといけないといいます、普通のスターなら金持ちにだってなれる、だけど時代を動かすスーパースターは貧しい出自じゃないと、人口の90%は貧困なのですから。現代はこういうスーパースターの生まれる素地が少なくとも先進国には無いですね。

 なんか特殊な環境じゃないとそこまでの貧困ってことはない、移民、難民、虐待とかそういうこと。でもそういう特殊な貧困、ってのはマイノリティでして、それでもだめなんですよね。貧しければ良いというわけじゃない。

 

 ワタシが印象に残ったのは、アメリカって全然自由の国じゃないよなぁってことですね。いっつもアメリカってのは敵がいないとだめで、反保護貿易、反自由貿易、反ファシズム、反ナチズム、反共産主義、反ヴェトナム、って敵を作って、それを敵と思わないやつは非国民である!!っていうやり方をするのです。

 いっつもネガティブモチベーションの国なんですわ、誰かの悪口を言うことで団結してまとめようとする。常に誰か敵を作らないとバラバラになってしまうから。結局はナチスとやり方はまったく同じなんです。

 

 現代でもまったくそのやり方。どーーーーも、昨今の戦争、何から何まで胡散臭い気がしませんか?なんかあらゆる人間がきな臭い、戦争ってのはそういうものなのかもですね。全員きな臭い。信頼出来る情報ってのが全く無い。全員嘘をついてるという自覚もなく、ただあやふやな情報を流している。知ったかぶりするバカもいれば、アジテーションをするアホもおる。誰も信用するな、これがやっぱり正解のようです。

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 チャップリンは「反共産主義者じゃない」、ということで国外追放みたいな扱いを受けることになります、いわゆる赤狩り。共産主義者、だからじゃなくて 反共産主義者じゃない

から追放、これがアメリカのやり方。ハリウッドはチャップリンを追放したっていう汚名を晴らすことが出来ませぬ。

 

  それなのにチャップリンをアメリカの文化、みたいな調子で吹聴するんです、信じられんぜ。黒澤明も、日本の宝、みたいな持ち上げ方をしてますけども、実際は、黒澤映画は収益が悪いから黒澤は日本映画界から追放みたいな扱いを受けて、海外の熱心なファンが予算を集めて映画を作ってたような次第。

 それなのに黒澤映画はすごい、リメイクしよう、みたいなことやってる。一体どの面さげてそんなことが出来るのだ?って感じです。だからワタシは日本の映画って嫌いなんです。日本映画界も、日本映画を見てる奴らの嗜好も大嫌い。

 

 

2022年4月3日日曜日

2008 メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS

  メタルギアのシリーズ、一応4です。ナンバリング的には。

 

 ビッグボスクロニクルが終わって、またソリッド・スネークへと戻ってきて、このメタルギアソリッドの大きなクロニクルも一応完結編という形になっております。

 

 ゲーム的には問題ありあり、恐らく世界一ムービーが長いゲーム らしく、ムービーはおよそ 9時間 普通の映画5本分。

 でほとんどムービーばっかしでゲームとしておもんなかったり、とにかくムービーが長くて、もはやゲームがおまけだったり、話がとにかく長くて、今までの総集編ってこともあり、いろんな伏線も回収したり、むりくり繋げないといけないおかげで、ぶっちゃけなんのこっちゃわからん。ムービーを抜くとゲーム自体は10時間ほどで終わってしまいます。

 

 とにかく会話が多くて、いや、戦場でそんなベラベラしゃべる時間ある? 大体みんな最後の言葉を話すために時間が残ってますが、即死とかしないわけ?とかもう、問題は山積しております。

 だいたいのやつは何をしても死なない不死身だし。

 

 ただものすごい力作なのは間違いないです、むしろ力作すぎた、色んなものをとにかく詰め込みすぎてる感がいなめない。物語も、ストーリーも、ムービーも完全にオーバーキル、入れ込みすぎ。 


 シナリオも良く出来てるとは言い難い、むりくりのツギハギだらけです、実は死んでなかった、をやり過ぎ。嘘だった、間違ってた、夢だった、幻想だった、記憶喪失、自動車事故、がん、病気、韓国ドラマか!! 何度も言いますけど 実は死んでなかった、だけは物語を書くものとしてやってはいけません。

 でも頑張っているということは伝わります、努力してる、というのは非常に伝わる。力技ですね。 


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 これはワタシ個人の感想ですけど、やっぱSFってのは良くないと思いますね。非常に簡単に言いますと、未来はナノマシンによってすべての人間がAIによって精神を支配されることになるぞ、それを防ぐために頑張れスネーク!!っていうゲームなのですが、核融合発電とリニアモーターカーとナノマシンってのはできるできるっていいつつ、半世紀経ってる代物、結局完成しないで終わりそう。

 現実は、前近代的な、しょうもない侵略戦争が2022年になっても起きていて、ウィルスにも結局は何も打つ手がない現在です。ナノマシンのナの時も出てこない。

 

 ナノマシンねぇ・・・。マザーコンピューターが暴走して・・・、ビッグブラザーが・・・っていう、ディストピアの未来像としてはちょっともうダサいというか、こすられ倒したしろものですよね。

 未来のことを想像で描くとどうあがいてもペラペラになってしまう、過去の物語であった、ビッグボスのストーリーのほうがやっぱしっくり来てた気がしますね。なーんか、気合を入れて作ってるのはわかるんですけど、ふ~ん・・・、っていう感じでSINK IN、してこない。

 

 ただこれはでも好みの問題かもしらん。SFが好きな人もおるし、時代物が好きな人もおる。ただいったいいつまでナチスを相手に戦ってんだよ、っていう気ももちろんする、三国志も戦国も幕末もこすられすぎた。 

 時代物は簡単にディテールを増強することが出来る強みがある、ただし結果が決まっていて自由度が無い。SFはどうやってもペラペラになりやすい。ワタシはやっぱファンタジーが好きですね。世界のルールそのものが違う世界の物語、なんでもありに陥りがちですが一番自由度が高い。

2022年3月21日月曜日

1965 『夕陽のガンマン』(伊: Per qualche dollaro in più、英: For a Few Dollars More)

 いわゆるマカロニ・ウェスタン、スパゲッティウェスタンとも言われる、イタリア政策の西部劇。

  

 イタリアなのに西部劇?めちゃくちゃですやん、アメリカの侍映画みたいなもんなんですが、もともとは西ドイツが始めて、それがイタリアに伝播したみたいです。

 

 イタリアっていうとフェリーニとか名作がものすごいあるのですが、この時代にはハリウッドに敗けたのか完全に落ち目、それを挽回するために西部劇を作ったらしいです。イタリアに限らず、60年代ってのは映画の落ち目、最後の輝きって感じなのですね、50年代は黄金時代、それがだんだんと転げ落ちていく・・・

 

 イタリアも黒澤のいた日本映画と同じような道筋ですね、フェリーニがやばすぎて、そのあと衰退の一途。今ではイタリアは映画なんか作ってるのかどうかすら知らん。普通に考えて映画作りたかったらアメリカ行くしか選択肢がないですわね。アメリカ行ってもCGばっかりのコミック映画しか作れませんけど。

 

 それはいいとして、この映画は名作です、モリコーネの音楽もいい、レオーネの演出もいい、俳優もイーストウッド、ヴァンクリーフ、とっても良い。

 ただ中でも抜群に良いのが ジャン・マリア・ヴォロンテ 、素晴らしいの一言。はっきり言って他のキャストを全部食ってしまってますね。 

 

ブラヴォー!

 

 雰囲気作りから、動きのひとつひとつにいたるまで、すごい作り込まれている。座ったり、立ったり、歩いたり、っていう所作だけで、雰囲気を出している、そういうことだよな。って思いますね、演技ってこういうことだよね、って久々に教えてくれました。

 この映画を期に一躍スターになった、ってのも当然って感じ。こりゃスターの演技ですわ。

 ちょっと他のヴァロンテの作品も見ないとだめですねこれは。

2022年3月13日日曜日

1991 ラマヌジャン 無限の天才 ロバート・カニーゲル Ramanujan the man who knew infinity

   本読むのめっちゃ久々ですね。


本読むくらいならマンガ読む、ワタシもそっち派なんですが、実はマンガって、テンポ、が大事、映像と同じで。だから内容を詰め込みすぎることは出来ないのです、文字ばっかやないかい。

 だからエンタメとしての小説はワタシはもう誰も読まないと思うのですが、ノンフィクションに関してはまだまだ本ってのは存在する必要があるみたい、ただ、もっと絵を増やしてわかりやすいように努力せいと思うけど。


 とにかくラマヌジャンの伝記みたいな本です。ラマヌジャンだけじゃなくて時代背景とかその周りの人、特にハーディについての記述も多いので単純に伝記ではないです。

 

ラマヌジャンは20世紀初め頃に活躍した天才数学者、奇跡的なめぐり合わせでケンブリッジへと留学して、天才のひらめき的な定理を残しました。


 今と昔じゃ留学、の敷居がまったく違いますよね、洋行、だって船で一ヶ月、あるいは2ヶ月かかるのです、行くだけで、ですよ。一週間で海外旅行行くのとは全然違う。

 

 当時インドは大英帝国の植民地でしたから、英国へ留学出来たわけですね。

 

植民地政策、というと悪の権化、みたいに語られますが、ワタシはいいとこも悪いところも半々、むしろ得した部分も多いと思います。

 まず、英語、が公用語になったこと、これは大きなアドバンテージですよね、鉄道網の整備、これもでかい。他にも大学やらインフラの整備。英国がもたらしたものは多い。もし英国じゃなくて中国やイスラムに支配されたままだったら、インドはもっと悲惨な現代を迎えていたと思われます。

 

 

ラマヌジャンの人間としての生涯は、まさにこの時代の典型的な人生ですね。身分格差、第一次大戦、そして結核。20世紀前半あるあるをすべてたどったという感じです。

 戦争と病、結局人類の歴史なんてこれの繰り返し。ブッダの時代からこればっかり。平和や安定なんてのはほんと奇跡、偶然、たまたま、でして、すぐにぶっ壊れる。現代もまさにこれ。

  結局全部運次第でどうしようもないことです。


 それだけ聞くとラマヌジャンは神童でとんとん拍子に天才の階段を駆け上ったように思えますが、実際は、家の暮らしはかなり貧しく、数学以外の教科をやるのを放棄したので大学を途中で退学、そののち長いこと引きこもり生活、仕事にありつくためにほとんど乞食のような放浪生活、いろんな人に媚を売ったり、頭を下げたり、かなり悲惨な就職活動を何年もするハメになったりと、相当な苦労人です。

 

 ラマヌジャンを例にして、形式ばかりにこだわる教育システムや、天才の才能を伸ばそうとしない社会システムに批判が加えられていますが、100年たった日本でも、というか世界のあらゆるところで、教育システムってのはほぼ何の進歩もしてないですね。

 「受験のための勉強」ばっかりやらされて、それがほとんどただの時間の無駄でしかない。テストに出ないことは勉強しても仕方ない、学校の授業なんて無駄、塾だけで良い、塾に行けない貧乏なやつは受験で勝てない。まったくなんの代わりも無く教育の弊害はずっと変わりありません。


 ワタシも「とりあえず役に立ちそうなことを全部ぶちこむ」という教育は最悪だと思いますね、とにかく時間の無駄。「やりたいこと、を先に選んで、それに必要なことを学ぶ」、絶対こっちのほうが効率的です。



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 内容はいいとして、この翻訳者文章ヘッタクソですね、こんなんワタシが編集だったら全部書き換え。非常に読みづらいし、言葉選びもセンスがない。良い本なのに台無しです。翻訳なのに気取った文章とか四字熟語ぶっこむなんて頭おかしいです。グーグル翻訳のほうがまだましじゃないかしら。

2022年3月2日水曜日

2001 Fast & Furious ワイルド・スピード

  実はもう9作もシリーズが出ていますが、誰も見てないでおなじみのワイルド・スピード。現代は、ファストアンドフューリアスでまったく違う。


 たしかにファストアンドフューリアスでは、何の映画かすらもわかりませんね。

 

  実際に見てみると、思ってたものとまったく違いました、ワタシはもっとイニシャルDみたいな路上でのカーレースが主軸の映画なんだと思ってましたが、実際は、車を使った犯罪者をおとり捜査で捜索するっていう、警察ものだったんですね。

 まったく予想と違う。

 

 たぶんこれはわざと、80年代のダサい映画っぽく作っていますね、わざとバカであざとく作っている、80年代リバイバルの映画なんだと思われます。

 実際そのダサい感じが受けてシリーズが続いてるわけで、たしかにやれマーヴル、やれバットマン、とコミックばっかりの映画に全然ついていけない人達には、懐かしくて何も考えないで見れる映画としていいのかも。

 

 もちろん車もたくさん出てきますが、04っていうたぶん400M?4マイル?の直線をぶっ飛ばすだけの単純なレースです。 レースなのか?

 しかれどもその単純さがいいのかもしれません、カーブなんてまどろっこしくてやってらんないねってことなのでせう。

 

 こういう懐古趣味はいかがなものかと思いつつも、懐古主義にひたりたくなる気持ちも多いにわかる、やっぱ80年代、90年代半ばがハリウッド黄金時代、CGは結果的には映画をつまんなくさせたとワタシも思うものなり。