2016年6月8日水曜日

1950 ナルニア国物語1  ライオンと魔女とワードローブ

三大ファンタジーってものがあって、ナルニア、指輪の王、アースシー(邦題ゲド戦記)、の3つだって言われてます、だいたい全部戦後からテレビがすべてをぶっ壊すまでの時代、つまるところソレ以前の文化の最盛期に書かれたものです。
 

 60年台というと、戦後の文化のほぼすべての原型が生まれた時代ですけど、それ以前はそれまで、の文化が最後に花開いた時代なんですわね。つまるとこ、(白黒)映画、小説、歌謡曲、ジャズラジオ、演劇、とかそのへん。それ以降はテレビ、ロック、の時代です。ほんとにテレビってやつは全部をぶっ壊しちゃいました。



 とまぁナルニアは三大ファンタジーの1つなんですが、3つの中で一番子供向けですね。CSルイスがある女の子の為に書いたという、ちょっと・・・臭いますなこれは、っていう動機で作られたもので、話も短く、ローティーン向けです。LORはハイティーン、アースシーはかなりのオトナ、それも相当なオトナ向けです。
 ワタシ的にはムーミンも入れたほうがいいと思うのですが、ムーミンは人気が出たのはコミックなんですよね、小説よりもコミック、新しい時代のものなんでしょう。絵物語、でもあるし。



 この第一巻は正直なとこ、たいして面白くありませんw まぁ一応最後まで読んでいこうと思います。
 お話の内容は、四人兄弟、がクローゼットから、異界のナルニアへ迷い込み、白の魔女をライオンのアスランと一緒に倒すっていう、ベタ中のベタです。だいたい悪い魔女は氷属性なんですよね、西洋ってやつは。やっぱヨーロッパは冬の寒さがこたえるんでしょうね、悪いやつはだいたい氷系。アジアでも火を使うやつってのはだいたい良い奴が多いですね・・・、氷属性ってのは悪者ばっかです・・・。




 図書館に借りに行ったら、ナルニアはこどもとしょかん、のほうにしか置いてなくて、いい年こいたワタシがこどもとしょかん、でしゃがんで本を探してたら相当なやべぇヤツにしか見えません。お父さんが子供の本を探してあげてるって感じでもない、丁度こいつやべぇやつじゃねぇか、っていう感じなんですよね。ワタシが1人そう思ってるだけかもですが・・・・。まじでやめて欲しい、オトナだってナルニアくらい読むだろ・・・。ファンタジー=子供向けってのはほんとやめてほしいですよね。


 ちなみにCSルイス、はクライブ・ステープルス・ルイス 、このヒトも経歴を見ると相当なやべぇヤツじゃねぇか・・・っていう経歴の持ち主、ゴリゴリのキリスト教徒で、おそらくガリガリのロリコン、バキバキのオカルトマニア、なんとなくチェスタトンに似てますね。そういう経歴からしても、テレビ以前、のセカイのニンゲンだってわかります。

 やっぱテレビってやつはすべてを平均化させて、一部のファンタジックな人々、今で言うとフリーキーな人々、ってのを絶滅させてしまいました。キチガイ、とは違うんですよね、ぶっ飛んだ人々が昔はいたようなんです、物語のセカイのような人々が。テレビってのはそういうのをフレームに入れてフィクションとして、型にはめてしまいますから、フレームの外に出られなくなるというわけですね。