2016年6月29日水曜日

Bjork 来日 インタビュー  VとR とVR  

 ビョークがVRの展示イベントを今やっていて、たった今来日しています。

 
 新しい技術というとBJORKというくらい、一時期のサルトルとか、ゴダールみたいなマークアップ的な存在ですね。良いか悪いかは別にして。


 で、なんでそんなことを言うかというにVR、ヴァーチャル・リアリティってやつなんですね。結局数年前からVR、ARうんぬんかんぬん、ってずっと、なんでしょうWIREDみたいな最新ぶった感じのテクノマガジンみたいなのでは大言壮語でずっと語り続けられてますが、結局のとこ、実際にVRで遊べるコンテンツもないし、ハードの普及率も0.01%くらいなもので、リニアモーターカー並に、結局実現しないんちゃう・・って感じをワタシは受けてます。

 
 未だにスマホじゃない折りたたみ式携帯のワタシは別に新しいものキライなわけでは全然無いはずなんですが、いつのまにが新しいものと縁が薄くなってます。


 そぉいうのをぶっ壊すくらい、新感覚がものが生まれて欲しいとも思うけどいつまでたってもキラーコンテンツが生まれないって感じですね。BJORKを持ってしても・・わぁ・・アートですねー。って感じだと思う。

 アートですね、っていうのは、ワタシには関係ありませんね、ってのと同じだとワタシは思う、アートですね、ってのは、くだらないですね、ってくらいの意味。


 結局VRは初期投資が高いので、一握りのお金持ちだけのものですが、一握りの金持ち相手に何かを作ることほどくだらねぇことはないですよね。ローマ法王のお墓、みたい。くだらねぇ上にもくだらないです。




 そもそも音楽に映像が必要かどうかも疑問です。映像に音楽をつけるのも、ワタシはちょっと疑問があって、それって音楽に頼ってるだけじゃね?って思う、第九を流せばどんな映像でもそれっぽくなります。そりゃでもベートーヴェンの手柄でしょ、9割・・。って思う。ドーピング・・・。

 
 はっきりと言わせてもらうとVRが一般に普及するかどうか、はカネが賭けられるかどうかだと思いますね、金持ちのアーティストが遊んでるね、って感じではいつまでたっても。カネを賭けられるってのは、参加出来る、と同意義です。タダ綺麗なだけの映像なんてもうウンザリ。


 
 VRのRはリアリティ、リアリティとはつまり痛みがあるってことです、Vはヴァーチャル、ヴァーチャルとリアルをつなぐのは、痛みです。ヴァーチャルのセカイにカネが賭けられて、痛みがあってリターンがあってリスクもあれば、それがリアリティとヴァーチャルを繋いでくれます。

 なんのこっちゃ!って思うかもしれませんが、簡単にいうと、仮想のセカイで誰かを殺したら、その誰かのカネがもらえるというふうにすればいいというわけです。これは直接的な話で、殺すというのは、どういうやり方でもいい、ラップ対決で戦うとかでもいいし、ゲームで戦うでもなんでも。



 インタヴューで印象的だったのはヨーロッパの若手アーティストは経済的にかなり貧窮してるってこと、みんな将来的に自分の家を持ったり、家族を持ったりっていうビジョンはもはや描けないでいる。音楽ってのはもはや金儲けが出来るメディアではないので。

 ってハナシです。よくこの芸術家、飯食えてる、みたいなハナシが好きなヤツがいますね。メシ食えてるの?ってすぐに聞く。いや、そんなこと言うけど、メシが食えないっていう状態を本当に味わったことあるの?ってほんとーーーにワタシはすごく思う、てめぇデブってんじゃんかよって。最悪マヨネーズなめときゃ死にはしません。殺人的なカロリーありますから。
 っていうかバイトすれば?
 
 まじで思うのですけど、一回その、メシが食えないってのを経験してみるべきです、そっからハナシを始めたいものです。
 


 プロのアーティスト、みたいなのって戦後くらいからのもので、ワタシはプロ、とアーティストって別物だと思いますね。プロはプロフェッショナル、アーティストはアーティストです。プロになりたいならプロになればいいし、アーティストになりたいならアーティストやればいいです。金持ちになりたいならカネになる仕事をうばい合えばいいし。

 アーティストが金持ちである、っていう図式はたぶんパブロ・ピカソが作ったんでしょうね。アーティストは貧乏なのが普通で、アーティストが金持ちってのはやっぱおかしいと未だにワタシは頑固に思います、関係ないですもん。いつからか偉大なアーティストとは金持ちのアーティストであるっていうふうになってて、すげぇそれがイヤです。絵画の値段が高くなったから偉大である、売上本数がすごいから偉大なアーティストである、みたいなの。アーティストっていう存在がすげぇゲスいくだらない奴らって感じがすごいする。自分のことをアーティストとかいうクズどもと一緒にされたくない。


 ゲーテは政治家まがいの仕事もしていた、しょうもない小心者の小役人でしたが、コトバだけは名言を残してます。

 芸術家の目的は芸術自体で、芸術家の喜びは芸術そのものである。他の何かではない。



 アーティストを応援するためにちゃんとCD買おう、みたいなことを言われると、どこか本心でワタシは、何言ってんだコラ、って思う。ミュージシャンの目的は音楽を楽しむことで、それが楽しければやればいいし、カネにならないから辞めるくらいなら最初からやらなくていいと思います。プロのミュージシャンなんてワタシは1人もいなくなっても構いません。プロのアーティスト、なるモノは全滅してもいいです、それで芸術が悪くなるなんてことは無いです。

 それで音楽が無くなるなんてことは絶対に無いです、そう思うやつは、最初っから音楽が好きなんじゃなくてカネが好きな奴です。
 ワタシは音楽のほうを信じるから、どれだけ音楽がカネにならないものになっても、音楽はダイジョブだと思いますね。