https://www.youtube.com/watch?v=R1hx9sjWmqI
この頭頭(トウズ)、ずっと見たい見たいと思ってたのをついに見てしまいました。
いやぁこんな作品だったんですね。こりゃ流通してないわけだw
松本人志気が狂ってるシリーズですね、たぶんこれはその気が狂ってるシリーズの一番最初だと思います。たまにこのイカれてるシリーズがあって、普通のファンは、なんじゃこれ!!ってなるヤツです。「大日本人」、も酷評されまくってましたが、やっぱりこのシリーズなんです、なんか気持ちわりぃっていうやつ。
松本人志が本気を出しすぎるとこれが出てきて、これが一般向けにもわかるように高須ちゃんがアレンジをするとごっつのコントになるというわけです。ワタシは高須ちゃんの一般人力、ってのがすごい大きいなぁと思うのですよね、一般人、がわかる範囲に抑えるというか、デチューンする。高須ちゃんがいなかったらダウンタウンはマニア向け、というので終わっていたと思うのです。
実はでもDTの漫才もそうですが、ほとんどキワドイところを笑いにするというのが、松本人志の流、なんですよね。難民のネタ、癌のネタ、テレビのキャスターのロケのネタ、誘拐のネタ、全部グレーゾーン、かなり黒に近いグレーを笑いにしてる、クイズのネタにしたって、クイズ番組が面白くない、というのをネタにしてるわけです。
このトウズも、相当キワドイ、へんな小人の頭髪を食う、という、いやみんな美味しいとか言ってるけど、それ殺してるからね、っていうキワドイところをクローズアップしてるわけです。やれグルメだとか、料理だとか言ってるけど、鶏をぶった切ったり、ブタをさばいて殺してるのをよくそんなニコニコしながら食べてるね。見方を変えるとすごいグロい行為が、習慣化されることによって、普通になってしまう、っていうことです。
昔の日本では、倒した相手の武将の首を肴にして酒を飲んでいました。罪人の首をさらしたり、これは西洋でもやっぱりそうで、処刑を見に来てるヒトビトは可哀想だからっていうのよりも、面白いから見に来てるのです、コロシアムだってそう、人間が殺されるのを見たいから観客は集まっているわけです。現代の感覚でいうと、殺人というエンターテイメントは頭がおかしい、ということになっていますが、時代が変わっても、人間の本姓は変わるわけがない。殺し合いが最高のエンターテイメントだという、事実、は法律でそれを制限しても変えることが出来ないものです。
たぶんこっから、松本人志は「わからない」、という評価が生まれたのですね、面白くないとかじゃなく「意味がわからない」という、尖ってる、尖ってないみたいなこといいますが、これが尖ってるという状態ですw 尖り過ぎだろw あえて面白くない、ものを作ってるのです、そして観客にも「面白くない」ということ、を面白がれっていう作品なんです。お笑いというかシュールレアの映画みたいですね。