2018年5月4日金曜日

2005 龍が如く

  ワタシがプレイしたのはPS3の1&2HDです。

 これも 今!?

 ってものですが、ワタシこのシリーズ一切プレイしてこなかったので、さすがにそろりそろりと手を出してみました。今となってはナンバリングで6、更にサブストーリー、リメイクなど10作品以上出てますね。

 
 一応アクションロープレなんですけど、任侠映画的なノリ、ってのが一番フィーチャーされていて、ゲームとしてはものすごい簡単というか、あっさりしてます。FFとは方向性が違うけど、映画的な作りってのがメインのゲーム。
 たまたまワタシは同時進行でデモンズソウルもプレイしていたので、なんじゃこの簡単さは!ってその落差にたまげてしまいますね。基本回復アイテムとか買い放題なのでむちゃくちゃアクション下手でも無い限り苦戦することはありません。

 サブストーリーもかなり攻略して20時間くらいでクリア出来たので、メインストーリーだけなら15時間くらいで終わります。


 ストーリーもベタベタなヤクザ映画のそれで、いやもっと用心しろ!って感じでどんどん仲間が死んでいったりしますが、まぁそれはお約束ってわけですね。ワタシはヤクザ映画・・そうはいっても見てるのかも、仁義から北野武まで、侍映画を現代に置き換えたのがヤクザ映画なので、それを含めると黒澤映画からかなり見てますね、ベタを抑えたってことで、まぁまぁの出来かと思います。



 妙なところに妙なこだわりがあって、街で通行人にぶつかると、おっと、ぶつかるなよっていうモーションをします、なんだこの芸の細かさw これは今までにない発想ですね。あとキャバクラとかでも遊べるなど、このゲーム独特のノリがあります。一応アクションはどんどん修行で増えていくのですが、別にそんなことしなくても全然楽勝です、スウェーして殴る、これだけ。相手に先に攻撃させるのがポイントです、それでサイドから殴ればどんなボスでも倒せる。っていうか撃たれまくっても大丈夫、回復アイテムをしこたま買いまくれ!ってだけですね。あと防弾チョッキはあるとないではかなり違う。
 拳銃はこっちが持ってもあんまし強くないです、狙いがつけられないのでスナイピングとかが出来ませんし。桐生さんは撃たれても死なないアレなヒトなんで、ドロップキックをかましてやるのだ。CEROのD、R17になってますが特にエロいシーンは無い。まぁストリップだのソープだの舞台はそういうところばっかりなのですが。あとヤクザ映画といえば、のシャブを扱ったシーンは一つもない。殺しはいいけどシャブはダメっていうのがソニー検閲なのかも。
 まぁ2005年の作品なんでHDといってもモデリングはかなり荒いです。これは時代ですね。


 ユーザーのターゲットがおっさん層、あんましファンタジーロープレをやらない層に作られているんですね、難易度が低いのもそういうわけ。
 ゲームの主人公が中年のおっさんというのもひじょーに珍しい。だいたい主人公は15~20っていうのがロリ大好きのJRPGのお約束ですんで、異色。でもこれはいいことだと思います、さすがにもうJKが主人公のゲームは飽和状態だって気がする。オトナ、を描くってのはまだまだ正解が出てないというか、いくらでもやりようがあると思うのですよね。オトナ、を魅力的に描く、っていうことのベタがまだ出来てない、難しいんです、どうやっても、なんか悩みを抱えてたり、っていうふうになってしまう。不幸にするのはめちゃくちゃ簡単で、希望をもたせるのは至難。さらにゲームとして、物語として面白くするのは、未開です。ヤクザってのはその中では僅かなベタの一つ、かっこいいオトナってのを描きやすい、あと格闘技とか・・・、けどそれがリアリティがあるかってのはまぁ微妙。お約束、に流されてしまいがちなものです。


 なんだかんだいって意欲作であり、ゲームの別の方向性を探っていくっていう挑戦があって、名作だと思います、ヤクザ映画が好きなヒトはプレイしてみては。