2018年6月23日土曜日

2008 ペルソナ トリニティ・ソウル

 あまり知られてませんが、ペルソナが一番最初にアニメ化されたのがこのトリニティ・ソウルというアニメでした。一応P3の設定にのっとっていますが、その数年後?みたいなのを舞台にした完全オリジナル脚本です。

 あまり知られてない理由は、つまるとこあまり人気が無かったというわけなのですが、なんでそうなのかすぐにわかります。2クール、の構成がめちゃくちゃです。26話も必要ない、13話で全然、むしろ2時間で収められるようなストーリーをずっとやってるという感じで、もたつきが半端ないです。
 きちんと構成をまとめたら、内容自体は結構いいものだと思うのですが、26話構成では中身がダルダルです。

 前にもたぶん書きましたけれど、TVアニメ、でちゃんと構成をきちんとまとめるってのは難しすぎます、漫画みたいに元ネタがハッキリあれば、漫画自体が構成をやってくれてるのでいいんですけど、オリジナルだと、どんな天才シナリオライターでも、13話もある全体を、かっちりまとめるなんてことは不可能です。そんなのは人間には無理なタスク。

 だからまずマンガを書いてみればよかったのかもですね、そのマンガを売らなくてもいいから。そうしたら、前半もたついてんな~・・とか、中盤長すぎ・・・ってのが客観視できると思います、ザザーっと描いていって上手くいくはずない。
 何度も言いますけれど絶対2クール必要無かったです。
 2クールや3クール必要なストーリーってのはそもそも動画に向いてないとワタシは思います、動画って見るのに体力使うので、集中力が持ちません、連ドラとかでもそうです、後半になったら前半のことは忘れてます。


 ストーリーも、アイデアはわかるんですが、なんか・・、コトバで説明しすぎというか、文字コンテだけで考えてない?っていう感じがしてよろしくないですね。終わり方なども、イマイチ・・。あとペルソナが半透明でたぶん3DCG作画かな?で書かれているのですが、ハッキリ言って見づらいです、なんだかよくわからん。
 EVAも新劇場版ではほぼ3DCGで描かれている場合が多いんですけど、3DCGでやると、モノ、っぽくなるんですよね、イキモノ感がない。3DCGっていうのは当然作画ミスをしませんから、精確に作画されてしまいます、それって、モノとしては正しいのですが、生気を感じさせません、そっちに曲がるわけないじゃん、っていう物理的正しさ、よりも、線の勢いみたいなのを使わないと、なんか違うって感じがするのですよね、ペルソナもモノ、ではなくて精神の具現化なら、もっとイキモノっぽく描かないといけないと思います。
 複雑な形状すぎると、動きが悪くなるのは当然で、複雑すぎるデザインはそもそもアニメーションに向いてないんですよね。
 イキモノ感、が大事なものは、デザインを簡略化させて動きで見せるようにする、これがワタシなりのモットー。別にイキモノ、が必要じゃないものはどんどん3DCGでいいと思うんですけど、動くものは手で書こうぜってワタシは思う。