2018年11月25日日曜日

1991 グラップラー刃牙

 格闘漫画は数あれど、ネタにされる回数でダントツの地位を築いてるのはバキだと思います。ドラゴンボールは格闘漫画じゃないとおもふ・・・。あまり喧嘩商売、のネタをしゃべってるヒトを見たことがない。

 バトル漫画、と格闘漫画があって、バキは格闘漫画の系列だと思います。つまるとこ柔道一直線、空手バカ一代、の梶原一騎の後継者です。格闘漫画ってのはバカ一代からずっと、大山倍達(極真空手)がだいたい中心になって始まります。ほぼすべての格闘漫画は大山倍達から始まると言ってもよいと思います。

 姿三四郎、というのが戦前の格闘小説のヒーローでして、宮本武蔵と姿三四郎が、戦前、戦中の武士道、的なモデルでした。
 大山倍達はバカ、で取り上げられてるように、宮本武蔵の熱心な読者だったらしいです。
 というわけで、いつの時代も格闘、を誰もが欲している、これは間違いありません。エロと同じくらい、格闘、は本質的なものですね。


 バキがネタにされるのは、やっぱりその独特のハイテンションです。なんでバキのイラストは全部赤っぽいのか、これはまじでわかりません。なんかカバーだけ見るとちょっとマンガ素人には手が出しにくい感じ。ワタシも最初はなんか・・なんじゃこれ??っていう感じで読み始めました。クセがすごいぃ!!
 しかし地下トーナメントでバキ人気がスパーキング、してメジャーマンガに躍り出ましたね。バキの地下トーナメントが面白い、という噂、がマンガ業界を駆け抜けた時代がありました。

 ワタシはバキをいっつも学校の授業の内職で読んでいたので、あんましじっくり読んでなかったので今になって読み返してみました。こんなマンガだったかぁ・・・って感じですね。
 グラバキ、正直幼年編は面白くありません、これは残念。読み飛ばしてもいいかも、しかし地下トーナメントは熱いです。あっ!こういうのが見たかった!っていうのに形を与えてくれましたね。おりしも世間も格闘ブームで時代にも見事にハマりました。

 現在、ガチ格闘はやや下火、むしろプロレスみたいなエンタメがまた盛り返しつつあるようです。
 タレントはUFCに全部とられてしまっている上に、UFCは著作権にうるさいみたいで、ペイチャンでしか見れないので、なかなか素人が見る機会がありません。それにワンデイトーナメント、みたいなわかりやすいイベント形式じゃないので、どう見ていいのかもよくわからん。
 ランキング形式でたぶん定期的にやってるUFCXXX、というナンバリング大会で勝っていくとランキングが上がりってことなのでしょうが、ボクシングもそうですがランキング形式ってのは常にうさんくささとの戦いで、なぜか勝ってるのにランキングが上がらなかったり、試合を組んでくれなかったり。上位16人を集めてくじ引きでトーナメントだ!!みたいなわかりやすいことにはなってくれませぬ。
 それは興行として可能な限り何度も試合をさせたりして、金儲けしたいからで、トーナメントにすると試合数が決まってしまうし、ガチ中のガチにすると怪我とかですぐにタレントがぶっ壊れてしまうという懸念ですね。

 他の格闘技もイベント的な見世物マッチで、誰が一番強いのか!みたいにはっきりくっきりしたものはお見かけしなくなりました。