2018年11月25日日曜日

1999 バキ

 グラップラー刃牙の第二部的なものがこの、バキ、なのですが、このマンガって振り返ってみれば一体なんのマンガなのかよくわからんマンガなのです。

 まずは死刑囚。最強の死刑囚たちが脱走してバキたい、地下トーナメントで活躍したファイターたちと戦う・・という物語・・・がだんだんとスライドするように、にして中国最強の武術大会編に突入して、中国最強の老人と勇次郎の戦いとなり、それもだんだんと、モハメド・アリをモデルにしたボクサーの子供、アリJrのストーリーとなり、最後にアリJrとバキが戦う・・という物語なのか・・・と思いきやあっさりその試合は終わって、バキと勇次郎の試合がついにはじまるのか・・・というところで完結、となります。

 なっ・・・えっ・・・何??っていう物語の構成です。なんかそのときに興味があるものをとにかく描いて戦わせてみてる、っていう感じ。はじめから全部構想が練れていてこういうことにしようっていうふうに出来てるとは到底思えない。


 が、とにかく独特の語りの手口、これがバキイズム。マンガってのの時間の流れ方っていうのを誰か論文でも描いて下さい。小説とも映画とも違う、マンガの時制ってのがあります。

 たぶんみんな経験あると思いますが、マンガを読んでて一冊飛ばしてしまい、おや・・なんだか斬新な語り口だなこのマンガ・・・いきなり場面が飛んであとから説明されるのか・・・ん?説明されない・・。あっ!!一巻飛ばしてたー!ってことが。
 それでもマンガって成立すると思うのです、小説とか映画だと、明らかに、ん?なんかおかしいってわかるのに、マンガってワープしても成立する。
 全然知らない小説や映画を途中から見ても意味わかりませんが、マンガって、いきなり途中から読んでもなんでかわかる。このマンガ特有の事象を誰か解明してみては?