2018年11月28日水曜日

2018 hunter hunter 36巻

  新大陸?編が始まって、めちゃくちゃな数の登場人物を増やしたのを見て、あっ、これは壮大な前フリをして手を広げた結果、いきなり、富樫先生ありがとうございました!(打ち切り)のパターンだ!!と思ったヒトはワタシだけじゃなかったと思うのですが、どうやら描く気があったみたいで、ホッと一息してると同時に、まじでこの手の広げ方でやる気かよ・・・とゾッとしましたね。
 
 コマ割りが小さくなり、文字数が跳ね上がり

「もはや絵を置き去りにした」

 という新たなスタイルになっています。
 
 ワタシも小説は「絵のないマンガ」だと思ってる口なので、なるほどこういうことになったかっていう気がしています。映像、ってのは万能のようで、実は情報量がシャバシャバであり、詰め込める内容はすごく少ない。複雑な物語、を映像で作るのは無理です。マジック7、7人以上メインキャラを作ると理解不能になる。マンガのマジックナンバーはいくつなのかわかりません。小説も名前、を覚えられなくなる危険が大。
 いわゆる新大陸編は多数の人間が同時に動く「群像劇」スタイルなのですが、「群像劇」といいつつ、本当の「群像劇」って言えるものはこれ、という作品がなく、群像劇風、ってだけのものしかありません。この群像劇スタイルがちゃんと機能したら、新たな境地、が開けそうですね。
 ただ、やっぱり途中で破産ってことになるような気がして仕方がない・・・、それほど群像劇ってのを機能させるのは難しいのですよな・・。結局のところ、1人のスーパーパワーがすべてを解決する、というメシア物語、になりがち。そのほうが結局スッキリするからです。

 いやぁしかし37巻が出るまでまた少なくとも一年以上でしょうねー。でもこのマンガは一冊で普通のマンガ3冊くらいの内容があります、マンガでこんな疲れるのも珍しい・・・。