わりかし有名な本。
ALS、というどんどん筋肉が動かなくなっていく病気になった社会学の大学教授が、かつての教え子に死を迎えつつした会話を挿入話と一緒にまとめたもの。
という説明だけで、これは。あ~、どうせ感動するやつね。どうせ良いことめっちゃ言うやつね。どうせ泣けるやつな、と思った方。
そうです!
このモリー先生、なる人物は嫌な言い方をすると左翼の教養主義者でユダヤ教徒、カネがすべてではない、愛がすべてだ。ということを教えてくれます。
ハイハイキレイゴトキレイゴト、ご苦労なこってす。そう思う人もいるし、感動した!っていう人もいるでしょう。
ワタシはこの手の、はい感動ー。っていうのは読まないヒトでした。病気モノの映画とか物語は見ないし読まない、あと家族愛ものですね。最初っからよりつかない。
でしたが、なにかのきっかけで読むことになることがある。偶然にこの本を読んでるうちに、家の飼い犬が死にました。
あぁそういうことか・・っていう感じ。ワタシは本には呼ばれる、っていっつも思っていて、今回は死、について、ということでこの本に呼ばれたわけですね。
しかしこのじわじわ死んでいく、ってのは本当に気が滅入る。この本の中にも、癌やらなんやら、別の病気でじわじわと死んでいくのが見てられない、みたいな猫写がたくさんある。
特に人間は困ります。安楽死制度みたいなのを無い場合が多いし。
死、ってものについて語りだすとキリがないし、どうしようもない。ただ最近やたら死、ってものにめぐりあうことが増えてきたような気がします。