映画007シリーズの第一作。
実は小説シリーズでは第6作なんですね。
第一作ながら、最初の007シリーズおなじみのアレ、とか音楽、はすでに完成していて、完成度高いなぁって感じですね、今こそ、センスの高さが光るっていうのか。
本物志向 の60年代らしい出来栄えです。
映画の中身は、うそーん、とかなんでじゃ!!みたいなことのオンパレードなんですが、まぁそれはご愛嬌ってとこですかね。
ボンドのスタイル、っちゅーのはかなり特殊ですよね、スパイなんですけど、なんていうのでしょうか、ひょうきんもの、ユーモアがあって、紳士で、無類の女好き。ルパン三世のモデルは明らかに007から来てるんですね。
本当のスパイはボンドみたいにかっこよくねぇし、面白い事も言わないでしょうし、女たらしでもないでしょう。とにかく仕事よりも女、けれど下品ではなく、あくまで、粋に、スタイリッシュに、これが007のやり方ってわけです、ここが他のアクションものと007シリーズの一番の違いなんでしょう。
1962年なんでもちろんCGのかけらも無いのですが、逆にそのレトロさが、作るの大変だったろうな、って感じを受けますし、場所、とアクションがミックスされてます。昨今のブルーバックものって場所、とアクションが乖離してますよね、もちろん実際には無いもの、だから乗ったり触ったり出来ないんです。昔のアクションはちゃんとセット作ってるから乗ったりすべったり叩いたり、できる。
実はこのアクションと背景のミックスってのがアクション映画の一番の肝、だとワタシは思うものなり。