2022年のベスト・アルバム
ワタシはいらない曲はどんどん消していってしまうのですが、残ったのはほぼこの一枚だけですね。
one last kiss エヴァのエンディングでして、映画館で聴いた時は、ルーヴル??なんの曲?って感じで、なんだか明るいのか暗いのかもわからん曲で、どうもしっくり来てなかったのですが、アルバムでちゃんと聞いてみると、ははぁ~~ん、って感じで、納得がいきました。
エヴァって結局どんな話なの?ってのを4分で一番明快でハッキリと説明してるなぁって思いました、これ当て書きですね確実に。わざわざ映画の為に作ったのですね。
結局アレは、映画の前半で誰かをどんどん好きになって、そのキャラ一番魅力的で大好きってなったときに、可能な限り無惨に殺して客の心にトラウマを残す。っていう構造なんですよね。トラウマメイカー。
それだけだとクソ胸糞映画になりそうですが、監督の庵野氏、が誰よりも一番傷ついてトラウマを喰らってるから、それが客にも刺さるようになってる、もっと無神経でただみんなを不快にさしてやろうってことだったら、何も刺さらないけど、いや!お前が一番くらってるんかい!っていうとこが名作とクソ映画の違いとなってるわけですね。
そういうのをちゃんと汲み取って曲にできるのは宇多田ヒカルくらいのもんでしょう。ほとんどの人には、やっぱり何も伝わらない。特に女性には、この意味のわからん自傷行為が理解不能だと思う、なんでそんなに自分を痛めつけて作品を作るのだ?あんたバカぁ?もっと明るくて楽しいトトロみたいなのが好き、とか言い出す。
ただたんに音楽的才能があるだけじゃなくて、このヒトは、ミュージシャンとして、だけじゃなくてアーティストとして、天才ですわ。