2023年12月18日月曜日

1997 ブレスオブファイア3

 カプコンのRPGシリーズの三作目。

 カプコンにはあんまRPGのイメージないですが、これがほぼ唯一のタイトル。


単純なターン制ロープレっぽい見た目ですが、実は素早いと二回行動できる、というシステムがあって、装備にはすべて重さ、があります。最後の最後までこの素早いと二回行動出来る がこのゲームの肝となっています。

 重さ、システムがあると装備に戦略性が出て戦い方に幅が出ます。装備をとにかく軽くして動くアイテム係。重くして防御を上げるタンクなどなど。

 さらに師匠、を選ぶことでステータスの伸びを操ることが出来て、キャラを防御型や攻撃型に振ることができます。


 また見る、コマンドによって敵のスキルを覚えるラーニングシステム。

ほいでこれがシリーズの目玉なのですが、主人公がドラゴンに変身して戦えます。


あと、ドーピング屋、でキャラに耐性をつけることができる、モンハンでいう温泉。


 とりあえず、主人公は超火力だし外せないのでスタメン確定ですが、ヒロインは回復キャラじゃなくて魔法キャラなので必須ではない、というか紙装甲なのでむしろベンチです。いかにも強キャラっぽいガーランドはダメージは主人公が担当するのでこれもスタメン確定ではありません。役立たずっぽいペコロスもレベル1で加入するので、育て方が自由と考えるとバニラ枠として運用可能でザコではない。さらに一見すると中途半端キャラ枠に見えるモモですが、こいつがヒーラー、バフ枠なので実は主人公につぐスタメン候補。レイはもちろんスピード特化のアイテムスロワーなので便利、このゲーム回復はアイテムだよりなので。虎変身はあんま使わないです。

 ちなみに主人公の龍変身はMP消費なので、主人公は魔法型に育てるのが吉。

 そういうわけでかなり戦略に幅が出せます。実は自由度の高いゲーム。



ですがこのゲーム一番の売りは、スプライト職人によるキャラのアニメーションですね。ドット絵キャラが動くのですがバリエーションの多さがハンパじゃない。そしてたいがいのゲームよりもキャラがでかいのですっごい大変だと思われる、これが格ゲーででかいキャラをアニメートさせてきたカプコンの底力。スクウェアのドット絵は一枚絵ですごいけども、アニメーションはカプコンに軍配。

 このスプライトアニメーションを見せるためにクォータービューにするしかないのですがこれがとにかく見ずらいし動かしずらい、しかもわざとその死角になるところにアイテムが隠されていることが多い。でもアニメーションを見せるためにはトップダウンだと出来ないので難しいところ


 あとブレスオブファイア3といえば砂漠です。非常に印象が残るダンジョン。ダンジョンって言うのかわからないけど。いろんなゲームで砂漠の旅は困難ですが、こんなに砂漠が困難なゲームは他にない。難易度とかじゃなくて、本当に苦しい旅になります。


 ラスボスは正直かなり強い。最初に行った通り 素早いと二回行動出来る かどうか?が勝敗をわける。二人以上二回行動じゃないと、最終盤になって相手が全体攻撃ばっか撃ってくるようになると、防戦一方で攻撃できなくなってしまいます。全員回復アイテムが何個残ってるか?ってことにもなりますが、あと即死耐性とバステ耐性があるかどうかも。バステ対策出来てないと確実に死にます。ボスまでの演出がかなり長いのでやられるとメンタルにかなりダメージが入る。

 二回行動できれば、二回目に攻撃できるので、ジリジリと追い詰めていくことが出来ます。さすがに竜でゴリ押しはしきれません、むしろMP0になるので変身しないほうがいいかも、とくに最初から変身するんじゃなくて敵が全体攻撃ばっかりつかってくる後半になってから一気に押し切るほうがいいかもです。

//////////

 問題点

・とにかく龍が強すぎる。龍のゴリ押しでほとんどボスを瞬殺できる。シナリオ的にも龍はむっちゃつおい、ってことになってるんが、その通りすぎる。


・なんで戦闘メンバー3人なん?少なすぎない?4人にしてよぉ。


・ワールドマップがなく、ルーラ的ワープもなく、移動がめんどい。さらに師匠がどこにいるかとか迷いやすい。師匠でどのくらいまで習熟した、みたいな目安がほぼ何もない。さらに何回も話しかけないとスキルを教えてくれない、一度に全部教えろ。

 

・ストーリーがずっとふわふわしている。ようするに、リュウっていう竜の生き残りが、自分の出生の秘密を探す。という物語なのですが、 敵がいない のですな。幼少期はずっとなんかヤクザものたちに追いかけ回されるのですが、オトナ編になると、ずっと自分のルーツを求めて流浪して彷徨う羽目になる。別に世界が滅びそうなわけでも、魔王的なやつが暴れてるわけでもない。リュウのルーツ探しの旅は、自分が知りたいという理由しかないのです、ずっとふわふわと彷徨い続けてるって感じの話で、はっきりとした方向性みたいなのが何もない。バックパッカーみたいな話です。


 やっぱ同時期の作品FF7と比べると、全てにおいてスケールダウンしてるといわざるを得ない、単純にFF7がディスク四枚分の超大作なので4倍のボリュームがあると言えます。ここが特に悪い!ってことは無いのですけど、ここが特に良い!ってとこも無いですね。まぁFF7が世紀の名作でしてこれと比べるのが悪いってことなのかもしらんけど。決して悪い作品ではない。