2023年12月9日土曜日

2007 ストレンヂア 無皇刃譚 Bones

 Bones 制作の劇場アニメ。


 知名度は低い。こういう何のPRもせぬ単発のアニメ映画ってのはどうしても知名度が低くなりがちですね。でもこれが映画のあるべき姿だと思いますけどね、TVアニメの続きとか、原作小説、ゲーム、マンガの劇場版とか、二番煎じは正直作ってて楽しく無い、見てても楽しくない。ネタバレしてるのですもの。ほいで必ず原作好きに批判されるし。やりたくない仕事です。


 なかなかちゃんと作っております。内容は、用心棒の剣士が子供を助けるために大立ち回りするチャンバラものでして、めっちゃベタです。黒澤映画みたいな感じでしょうか。


 売りはやっぱりアクションでして、アクションシーンが相当多い。とにかくちゃんばらアクションを描きたいってことなんでせう、ストーリーなど二の次である。

 アクションはかなりバラエティに富んでいてなかなか良いです。ちょっとアクションを速くして作画ごまかしすぎてない?と思うけど・・・。


 でも問題は準主人公の子供の演技が下手すぎる。なんでこれでOKだしたのかわからん・・・素人?本当の子供を使ったのか?など理由はわかりませんが、棒読みすぎて、全然入ってこない、なんだこりゃ?演技も下手ですがキャラとしての立ちも悪い。

 主人公は長瀬智也が演じていると最後にわかったのですが、こっちは、全然気になりませんでした。やや声優的な、声の音圧、が無いなぁ、と思ってたけど、まぁそういう、覇気の無いしゃべり方なのかと思えばすんなりくる。

 ただ子供はまぢでひどいなぁ・・・、こんなアニメ映画で声優下手すぎだろ、で気にかかることはあんまないですけどね。それで結構台無しになってる気がしますね。


 あと中国語のセリフがあるのですが、一切字幕などなし・・・これは・・・まぁ・・・ふぅむ。中国語くらいわかれ、ってことなのかしら?でも中国語も下手だと思う、そこまで詳しくはないけど、中国語の発音ってこんなんじゃないもの。声優に中国語しゃべらせるのもちょっと酷ってものです。こっちを中国人使えよ。


 あともう一つ、馬のアニメーションが下手です。全然走り方がちゃう。これはもっと勉強しろって感じですね。


 いろんなとこが惜しい作品、詰めが甘いぞBones。でも出来はまぁまぁなので見て損はありません。