2023年12月4日月曜日

2022 多すぎる! 国産アプリのバグ退治 幻冬舎

  まずタイトルに ! が入ってる時点でろくでもない本っぽいですが、そこまでろくでもない本でもないです。


 幻冬舎はくだらないペラペラの本を出すことで有名な会社ですが、速い、のが取り柄です。兵は拙速を尊しとせよ。ってことですね。

 でもこの本を書いてる人は、全然あくどい大言壮語でカス取り本を作ってるのではなくて、自分の経験したことをちゃんと教えようとしていますね。ただ内容が薄くてペラペラなのは間違いないです。でも昨今内容がぎっしりで、分厚い本ってのはなかなか見ない。っていうか誰も本なんて読んでないですしね。

 ちゃんと体系的にまとめてる・・・うちにもう時代遅れになっている、だから体系的にきちんとまとめられたものってのがなくなっているのかも。


 よく、銀行やら空港やら、通信やら、プラットフォームがシステムエラーを起こして、なにしとんじゃコラ!となりますが、具体的な中身の話は一切しない。

 これこれのプログラムのこれこれが間違ってました。みたいな詳細は何も教えてくれない。


 プログラムは簡潔に、エレガントに、キレイに、みんなにわかりやすく、そして同じことは一回しか書かないで仕上げましょうね。みたいなことがプログラムの教科書には書いてありますけども、そんなのは所詮綺麗事。 

 できるやつもいれば、出来ないやつもいる。天才はすぐにどっかに引き抜かれたり独立してしまうし、いちいちプログラムを書くのは面倒なので、どっかのプログラムからコピペして終わらす。新人プログラマが何もわからず体裁だけ整える。


 そういうことみたいです、なるほどなぁ。


 プログラムは数学の証明のように美しく書くことが奨励されてますけども、そんなこと実際できて理解できるのは一握り。その天才がきちんと説明してなかったらもうお手上げ。

 ワタシは数学は才能だと思ってますし、生まれつきだと思う、みんなが微分積分理解できるようにはならない。でもプログラムは、誰もが微分積分できる、もっとそれ以上、極限、非線形、行列、すべてできるという前提で書かれている、出来もしない理想の上にできている。


 ほいでなにより、更新、されるのがバグの原因なのですよね、OSの更新、ブラウザの更新、通信規格の更新、どんどん更新されていって、それに伴ってAPIが変わっただの、言語が変わっただので、更新に合わせてソフトも書き換えないといけない。

 でも元のプログラムの書き方が意味するところがわからない、よって放置、あるいは適当にパッチ、更新諦める、ほいでクラッシュ。こういうことなのです。

 MSもAMDもNVIDIAも更新するたびにエラーをおこしている。ちゃんと更新できる組織なんてこの世に一つもない。


 とにかく更新、更新、でも誰もがちゃんと更新なんてできるわけもなく、結論として、バグは絶対に無くならないし、減らないのです。

 政府の指導でシステム改善、とか口では言えますけども、そんなことは無理なのです。



 自動運転っていいますけども、ワタシは絶対更新でミスって轢き殺しまくってポシャると思うなぁ・・・。まぁ人間が運転してたって轢き殺しまくってますから、数としては減るかもだけど、文句言いたい連中は絶対文句いいますからね。逆にわざと轢かれる、次世代の当たり屋もでてくるだろうしなぁ・・