2024年2月26日月曜日

1991 ウィザードリィ外伝I ~女王の受難~

  いわゆる和製WIZのきっかけとなった作品。

ウィズの権利を買い取って、日本でオリジナルの作品を作ったということですね。


 ですがなぜかゲームボーイをハードに選びました。いやゲームボーイの容量じゃウィズ無理だろ!という予想を裏切って、非常に手堅い作りで、いかにも丁寧な日本のJRPGって感じのウィズに仕上がりました。

 ウィズの理不尽さと、荒ぶる凶悪さはなりをひそめて、しっかり、どっしりとした作りのウィズとなってます。ウィズらしいハチャメチャさが無い、とも言えるし、これぞ日本のゲームって感じでもある。


 なんとほうせきのゆびわが最初から売ってます。(デュマピックするアイテム)。

ほかにもロクトしても装備などは失われずに呪文を忘れるだけ、とヌル加工されてます。

 ゲームシステムはウィズ5ベースです、武器にレンジがあって後衛からも攻撃可能、コルツなどの魔法対策魔法もある。


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グッドポイント

 WIZが携帯機と相性いいんじゃないかという目の付け所は非常に慧眼だと思いますね。こういうハクスラ、地味にぽちぽち系ゲームは、持ち運んでコツコツやるのに最適。だいたい昨今のウィズ系のゲームは携帯機ですしね。あと白黒だからグラフィック作りやすかったのだと思う。


・良くも悪くもとにかくバランスが良い。カティノなどの強すぎ魔法はナーフ、コルツがあることにより、ブレス、ティルトにも対策できる。敵の強さなども絶妙。逆を言うと、地道にやるしか攻略法が無い。凶悪な敵がいきなり出てくるドキドキも少ない。

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問題点

 ハードの都合上画面が小さくて情報が少ない。

ACとかアライメントが表示されないので、いちいちウィンドウを開けて確認しないといけないので面倒、とにかく一つウィンドウを開けないとみれない、というNESからすると一個動作が多いのでめんどい。あとゲームのテンポもちょっと遅くてサクサクしてない。これは完全にハードの限界です。


 ショートカットが少なくて、移動がめんどい。エレベータまでの距離が遠すぎる。

さらにネタバレですが、ほうじゅを手にしてからも裏面があるのですが、裏面の入り口までの距離が遠すぎる、これはかなり萎える。ウィズ1みたいな軽快なショートカットを再現すべきであります。

 

 裏面がかなりのボリュームがあるのですが上記の通り、とにかく遠い。あと普通にクリアするだけで12レベル、あるいは13まで行ってるので、裏面はラベルが上がらない。上級職とかやれば別ですが。ちょっときついです。まぁ裏面だから仕方ないといえるのかもですが・・・


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 とにかくゲームボーイとしてはすごく良く出来たゲーム。ただやはりゲームボーイ、プレイがしにくいですね。操作がかろやかじゃない。白黒画面もやっぱりさみしい。今やるかどうかはかなりきつい部類に入ります。

 フルカラーにして、操作性を良くして、ショートカットを作ってリメイクしてほしい。