2024年2月6日火曜日

2023年 ベスト・アルバム

  さぁ今年もこのグラミーの時期にワタシ的2023年のアルバムを振り返りましょう。

 ワタシは他のみなさんも同じでしょうが、気に入った曲をライブラリにしてそれをランダム再生してますので、一回ライブラリに入れば基本死ぬまで聞き続けることになる。よってそのハードルは高いです。悪くない、くらいのアルバムは採用出来ません。だいたい一年に一、二枚ですねそのハードルを超えてくるのは。


 まず2023年じゃないんですけど、今年はSuiseinoboaz、とBeckをよく聞きましたね。Suiseiは別の記事で描きました。Beckもやっぱり才能ありますなぁ。いわゆる90年代ロックスター、達は最盛期は過ぎたといえます。でもBeckはまだまだ良くなる気がする。こういうプロデューサー気質みたいな人は、長生きしますね。


 あとちょっと関係無い話ですが、海外のアーティストはほぼ漏れなく、公式がYoutubeでアルバムを公開しております、これだけサブスクが発展すれば当然の話、でも頑なにネットに音源をあげるのを拒むアーティストが邦楽にはおる。もちろんいろんな言い分があるんでしょうけど、普通に考えて音楽を作ったら聴いて欲しくないですか?とりあえず聴いてもらわないと話にならん。

 カネを出すやつはそれでも出すし、出さないやつは出さない。入り口狭くしてどうすんのだ、鎖国したっていいこと無いですよ。

 メジャーで売れてるアーティストにそれが多い、アルバム売れるからってことなのでしょうけど、それが逆にお寒いですね。なにかポリシーがある(Youtubeは音質悪い!)とかじゃなくてカネの話?って感じで。そういうアーティストは聞くのやめようかなと思う。レーベルがそうやってるってのも言い訳で、レーベルに縛られて言いなりなのもダサいですね。


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ライブラリ入り


Mr.Children『miss you』

 最近のミスチル説教臭くていやだなー、どの曲もだいたい同じだなー、もう「君と会えて良かったありがとう」って曲は聞き飽きたなー、とみなさん感じていたでしょうけど、スランプを脱しつつあるという兆候が見えたアルバム。傑作、というわけじゃないけど、まだいけるぞ、底を打ったぞっていう感じがして良かったです。何度でも、生まれ変わっていける、かしら?

 「ケモノミチ」が今年のベストソング。無意識にくちずさんでた、そういう曲がもちろん一番ですよね。無意識で覚えてるってのが。


・スピッツ『ひみつスタジオ』

 ワタシはスピッツの熱心なファンじゃないんですけども、アルバムに一曲は、必ず名曲を入れてきますね、そのへんはさすがです、売れてるには理由があります。全部いい曲ってわけじゃないですが、一曲でも当たりがあればそれは当たりです。その曲とは一生付き合ってくことになるのだから。たぶん誰でも一曲はビビっとくる曲があるアルバムだと思います。

 ただアルバムカバーはとんでもなくダサい、これがスピッツじゃなかったら絶対聴かないだろうな・・・


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総評

 以上。今年も非常に不作でした。

 グラミーはテイラー・スウィフト、ってわけで、明らかに欧米はタレント不足。テイラーにしろ、ビリー・アイリッシュにしろ、顔が可愛くなかったら、100万分の1も評価されてないと思う。音楽をルックスで評価してちゃおしまいです。ライヴの演出がすごいとか、そういうのは知りませんが、楽曲のクオリティは別によくある曲としか思えません。逆にルックス悪いのに売れてたらホンモノだということ。

 次点も含めておっさんとかジジィのアルバムばっかになってしまいましたが、でも音楽というものが、芸術であるとするなら、そりゃ経験があるベテランがいいもの作るに決まってる、ベートーヴェンだって後期のほうがいいでしょう?40~50代に一番いいもの作るはずでしょう、芸術ってそういうものとされている。

 欧米の音楽が衰退して、韓国とか、ラテンとかの音楽が人気が出る理由もわかる。明らかに欧米は落ち目です。昔は邦楽ダセーでしたが、今洋楽聴いてるやつダサいですね。邦楽のほうがよっぽどちゃんと作っとる。アニソンとかでもいい曲いっぱいある、そしてやっぱりゲームのサントラですね。スクウェアの音楽チームは素晴らしいです。今才能があるミュージシャンはみんなゲーム音楽に行ってると思う。

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次点 ライブラリ入りはしないけど惜しかったアルバム。


・ The Rolling Stones『Hackney Diamonds』

 ローリング・ストーンズの18年ぶりのアルバム、いや絶対良くないやろ・・っていう予想を裏切って、ここにランクイン。

 ミック・ジャガー80才。正直2023年、誰より今元気でパワーがある声だった。ミックは歌が下手だ、とかいう人がいるけど、まぢで何もわかってない。上手い下手なんてどうでもいい、歌上手いやつなんて1000万人いる。この一秒聴いただけで誰でもミック・ジャガーってわかる歌、これがシンガーってものでしょ?

 あとキースのギターを最新の機材で録音するとこういう音なんだ、ってのもありました。めちゃくちゃかっこいいんかい、音が斬新すぎる。

 昨今サッドポップっていうのか、なんか暗い、アンビエント調の曲が多いですけど(たぶん Bon iver がこういう感じのトレンドにしてしまった)

 世間が暗いときにはそれと真逆のご機嫌なナンバーを作るのがアーティストの仕事。はっきり言って今の若い世代は情けないです。いつまで被害者ぶってるの?


Peter Gabriel   「I/O」

 ピーター・ガブリエル、21年ぶりの新作。正直ピーター・ガブリエルまだ生きてたのか、と思いましたね。そしてプロデューサーはBrian Eno いったいいつまでこの人は最高のプロデューサーで居続けるのか。75才ですってよ。50年、イーノは最高のエンジニア、プロデューサーだと思いますね。ピーターの曲が聞きたいというよりもイーノの音作りに興味があります。

 昨今完全に音楽はパソコンで作るもので、曲作りの90%はわたしはプロデューサーの仕事だと思ってる、音作りから何から何まで、編集でいかようにも変えられる、故にキリが無かったりします、イコライザーで一音一音調整しだしたら。そういうわけでイーノのクリアな音が、一応正解ってことにして区切りをつけたいって感じですね。ワタシは聞いてませんが、ドルビーアトモスっていう立体音響版がブルーレイで発売されてるらしい。一体いつまで挑戦し続けるんだよイーノってやつは。脱帽です。どうやって立体音響をマスタリングするんだ。


 年齢ってものをやっぱ考え直す必要がありますね。寿命も伸びたし、60年代は中堅、70代は現役です、老後は80から。認識を改めよってことだなぁ。

 ただ曲のクオリティがどうかは別、音のクオリティは高い。曲は正直あんまし良くないし聞きづらい。