古事記の現代語版。
古事記何度か読んだことあるのですけど、なかなかしっくりと頭に入ってこない話ですよね。名前の語感が悪すぎるってのが第一だと思います。本当にこういうふうに呼ばれてたのか?ってのがすっげー疑問です。本当は全然違う当て字なのじゃないかとワタシは思っている。
が、この本問題有りです。作者が皇族につながる人ってことで、おや?と思います。中東で中東の審判がレフェリーやってるみたいなことです。
まぁ古事記の研究やってるって時点で右派ってのは間違い無いのですけど、ゴリゴリの人ですね。
学研ってそんな右寄りだったのか、とゾッとしますが、でも問題有り。の本を読むのも大事です。
いろんな人の意見を聞くのが大事、双方の意見をまず聴かないと片手落ちです。
むしろそういう問題有りの本にこそ、読むべきものが多かったりします、ヒトラーのマインカンプが最高のマーケティングの本であったりするわけで。
ちなみにワタシは、日本の文化は素晴らしい!とか言ってるやつは大嫌いです。欧米は自分の国に誇りを持っている、とか抜かしてる知ったかぶりやろうも嫌い。欧米は、とかいうけど欧米の中でも全然違うし、アメリカの中でも意見はバラバラです。
宇宙飛行士毛利衛いわく、宇宙からは国境線は見えません。
というわけで素直にそのまま受け取ってはいけませんが、非常に読みやすいのは間違いないです。スっと頭に入ってくる、だからこそ罠だとも言えそうですけど。
まともに読むと古事記は絶望的に読みづらいので、現代語訳をおすすめします。
でも後半、特に雄略天皇以降は古事記はざっくりとしか扱っていません。
戦前は、神武天皇から昭和天皇まですべて暗記させられたらしいです。国粋主義の教育方針によって、覚えてないともちろん鉄拳制裁。
だけど戦後は、古代日本については、まったく教えることは無くなった。歴史が始まるのは大化の改新と聖徳太子からで、それ以前は何もない。GHQが古事記、日本書紀は危険だとして抹殺したからですね。
どっちか、しかないんかい。という話。極端すぎます。中庸を得よ。とにかくすべてはバランスなんです。極端がいいということはまずない。常にバランスをとれ。
日本人必読の本!とはワタシはいいませんが、でも知ってると、地名とかが神社とかの意味がようやくわかります。朝廷の源流は九州から来てるってのはなんだか不思議ですよね。なんか九州の人もそれを押さなくないですか?日向から神武天皇は出た、みたいな。日向に行けば神武天皇ゆかりの、みたいなのがあるのかしら?
日本人、の源流は九州なんですわね。