インターネットの普及によってアラブ世界で民主化革命が起きています。エジプトではムバラクがいなくなったあとも9軍部による独裁が続いています。革命を実行した人々は自由が欲しかったのだ、自由のためなら死ねると言っています。上から民主化された国の一員として何か言えるとするなら、民主化すれば驚くべき自由が手に入るとおもいきや、たいして変わらない。という事です、だけど独裁の下やら、共産主義、社会主義の人々はまんまと自由資本主義の幻影にひっかかってしまうのですね。というよりも、エジプトの革命をすすめる若者を見て思ったのは、この人たちはそれすら、もうわかってるんじゃなかろうかということ、彼らは英語がわかるインテリ中流階級でパソコンも携帯も持ってる、ネットを通じて結局のとこアメリカ型民主主義を導入したところでどういう状態かわかってるでしょう、イギリスでは暴動が起きて、フランスでは右翼が政権を握り、日本はアメリカの言いなり、アメリカは破産寸前で貧困が広がり内戦一歩手前。もし民主化に成功したとして、すぐに経済混乱に巻き込まれるのは目に見えてる。軍事独裁はひどいというけど、彼らの生活の質は実は向上していて、食うや食わずの人々は本当は少ない、むしろ少し豊かになって、それに比例して不満が高まってるというのが現実のようです。彼らは服装はしっかりしてるし、体型だって栄養失調とは程遠い。
本当に彼らが拒絶したいのは軍事政権の独裁ではなくて、現代社会の結局のところお金持ちと若さだけを賞賛する価値観の無意味さとただ醜く老いて死んでいくだけという人間本来の苦悩ではないでしょうか?彼らの目的はむしろ民主化された国に生きることよりは、自由を求めて英雄的に死ぬ事なんじゃないかって気がうっすら感じる。
もっと踏み込むと、体制側の人間が多数派なんじゃないのって気がする、つまり民主主義否定派が多数派なのに民主主義をしようとするなんてちょっと馬鹿げてる、でも民主主義には民主主義を辞めるという機能があるのかどうかわからない。多数派の人が今の誰かを踏み台にして利権をむさぼるのを支持してるように見える。民主主義と独裁の違いは、民主主義は国民全員が独裁をしてるというだけの違いであって、本当に必要なのは人間の革命である、人間そのものを変革するような革命、国際連盟が気候変動に対して全国家の支持を得るような、そんな人間そのものの革命が成されないといけないのです、それは人間が地球で為す最後の革命であるので、最終革命と名付けておきます。