2012年1月7日土曜日

永遠平和のために 1795

この時代ってのはなんて簡単に証明が出来るのかと、羨ましく思う。
カントは自然といっているが、カントが自然と語っていることはやっぱり
神そのもので、その自然はどうやら人間が平和のうちに暮らすことを
望んでいる、少なくとも人間がすべて滅んで永久平和が達成されることを
望んでいないのだそうです。

 カントが自分で言ってることを厳密に論理式にすれば絶対に神を信じる事、の
根拠はどこにもないのですが!カントの哲学は自分を否定するのですが、まぁ
それはいいです。それがカントの時代だったし、理性ってやつが、キリスト教を
拒否するものだというのが決定的になるそこから近代が始まる・・・
ニーチェではありませんが、すでにカントの哲学でも神は死んでいます。カントはそれを認めないだけで。

 

 それでもやっぱりこれを読む意味はあると思われます、そしてカント用語
を使ってないので翻訳も読みやすいのでいいと思います。カント用語自体が
外国語ですから。ただ文学としてです、これを読んで永久平和を目指す人が
いればそれでいいし、特にいわゆる平和主義者に永久平和と彼らが守ろうと
する平和と言うなの、権益の違いをわかってもらう為に読んで欲しい。不可能な
願いですが。