2016年11月29日火曜日

アンリ・カルティエ・ブレッソン 写真集成   岩波書店

馬鹿でかい赤色の重たい本です。


 基本的にワタシは写真ってのが作品、だとは思わないです。撮ってるだけじゃんって思います。

 よく作品、を写真に取るタイプの写真家っていますね。作品を作って、それを撮影してそれが作品という。照明とかを作り込んでそれを撮影する。それは作品だと思います、写真作品なのかどうかはしらないけれど。けどスナップ、つまり街とかをうろうろしたり、自然をうろうろしたりして作るものはどうなのかなーって思いますね。

  というよりワタシはなんでか知らないけれどカメラを持ってるヤツが嫌いなんですね、これは一体なんででしょう、魂を抜かれるからなのか。ともかくカメラで撮られるのが嫌いなんですワタシは。たぶんそういうのってワタシだけじゃないはず。


そんなのはいいとしてブレッソンは、20世紀の代表的な写真家だとのこと。スナップ、写真のパイオニアです。黎明期ってのはいいもので何を初めてもパイオニアになれる。まだまだ写真文化が存在してなかったので、外で写真を撮るってだけでも斬新な行動だったのですね。室内で時間をかけて取らないといけなかったものが、外で撮れるようになり、スナップというジャンルが生まれ、決定的瞬間、を捉える、日常の一瞬を捉えるみたいなことが出来るようになったというわけ。


 確かに大家と言われるだけあって、うわーすごいっていう写真もかなりあります、ほんとに奇跡の一枚みたいなやつ。
 それと同時にこの程度かぁ・・・とも思いますね。それはどんなものでもそうですけどね。このヒトは神!神ゲー!とかべた褒めされてるものはどのジャンルにでもあるけど、ふーん・・まぁこの程度かぁ・・って思うことが多いですねー、極たまにぶっ飛ぶくらいすごいものがありますけどね。ベートーベンの第九とか。でもこの程度かぁ・・・って思うってことはそのジャンルにまだまだミライがあるってことで、ぶっ飛ぶくらいすごいものに関しては、もうやるべきことは残されてないってことでもあるのですよね。


 写真という作品に興味はなくても記録、としての写真はすごい面白いですね、こんな中国共産党の人間はこういう表情するんだ、とか1930年台はこんな靴を履いてるのか・・・みたいなの。しばらく写真集のコーナーが続くかもしれません。ほんとワタシ写真に関してはとうしろうなので・・・。

2016年11月26日土曜日

1598 ? Much ado about nothing シェイクスピア から騒ぎ

 シェイクスピアの喜劇、およそ中期の前半くらいの作品。

 仮面劇、騙し合い、取り違い、コトバ遊びとスピーディな掛け合い、貞淑な美女、結婚、愚直な武人、清廉潔白な領主・・・

 といったシェイクスピア喜劇のお得意の仕掛けがふんだんに使われていて、おおよそこのタイプの喜劇は完成したかなっていう感じです。


 ただ真夏の夜の夢、みたいなファンタジックな色彩を取り入れた大傑作があるのであまり日の目を見ることはない作品でもありますね。
   

シェイクスピアは劇団付きの作家ということもあって、同じような作品のバージョン違いみたいなのもあるわけですね、今年のシーズンの喜劇はこれ、悲劇はこれ、歴史劇はこれっていう感じでどんどん作品を書いていくので。



 シェイクスピアは確かにものすごい才能もあるわけですけど、それに加えて運もかなりあると思うのですよね、作家運というのですか。選んだ題材が自分でも思ってなかったようなはね方をしたり、深淵な意味を次々と含むようになったりと。特にロミヲとジュリエットとかはそうだと思います。作者本人も予想しなかったほどにものすごい完成度の高い作品が生まれてしまう、これは運なんですね。だから作品を書くのは面白いのです、思わぬ展開、思わぬオチ、書いてる途中であっ!って見つかるわけですね。



どんな作家でも作品全部をきっちり計算して描くなんて不可能です。モーツァルトは一回も直さないでピアノを弾いて曲を完成させたとか、ドストエフスキーは下書きを書かなかったみたいな神話がありますけどどれもこれも大嘘です。ドストエフスキーにいたっては小説それ自体に匹敵するくらいの膨大な構成ノートみたいなのを作ってから作品を作ってますし、実はモーツァルトだってものすごいストイックな努力家であるのは間違いないです。勝手に後からイメージがついてまわってるだけで。


 ただこの作品にはそこまでの神通力は発揮されなかったかもしんないですね。世間の評価的には実は高い作品なんですがワタシ的にはちょっとイマイチ。

Death of Castro and Death of socialism

 カストロ議長が死んだのですって。こりゃ超ビッグニュースなんですけど、実質的にはもはや10年前くらいから死んだようなものだったわけですね。


 今のヒトはカストロが誰かなんて殆ど知らないでしょうね。ゲバラは若くして死んだから英雄になったけれども、カストロは長生きしたせいで英雄ではなくて、びみょーな半分革命家、半分独裁者っていうところですねー。まぁよくあるパターンです。


 社会主義はいよいよ絶滅したって感じですね。社会主義の何が失敗したかっていうに、それは頭でっかちで全然実際の経済としては機能しないってことですわね。よく、貧富の格差が激しいから資本主義はダメなり、っていうヒトがいますけれども、貧富の格差こそ、資本主義の最も成功してる部分なのです。貧しいヒトがいなくなったら、それこそ資本主義は終わってしまう。


 富が集中してるからこそ、おっきなコトが出来るわけです大工場を作ったり、新興国から資源を奪い取ったり、悪いことをしまくってカネを稼いだり。著作権で訴えまくって小銭を稼いだりして。そして貧しい人がいるからこそ、労働力を使えるというわけ。みんなわりとカネを持ってたら、誰がヒトの言うことなんて聞くものか。すぐにやめちゃいます、なんでこんなことしなきゃいけねーんだクソがっていうふうに。


 たくさんのひとが平等で協力すればいいモノが出来るってのはひどい大嘘でして、それは全然違うってのを経験でみんなわかってると思います。ものづくりってのは天才がスターリニズムを発揮して、天才の独断と偏見、あとはみんなスレーブっていうのが一番うまくいく、というかそれしか方法は無いんです。それぞれみんな意見を出すなんてただの時間の無駄。天才のひらめきに全額ぶっこむのが一番効率的・・・・



 とまぁそういうわけですが、それでもやっぱ一時代終わったなぁって感じですね。デヴィッド・ボウイ死亡と同じくらいでかい出来事でしたね。

 

2016年11月25日金曜日

Zbrush  アイススライム

相変わらずZブラシのマニュアルと格闘する毎日。初歩的な使い方は把握してきました。RPGの最初のほうに出てきそうな雑魚キャラのコーナー。

 アイススライムってことで、色を変えれば属性も思いのままw ただワタシはそのなんとかMAPってのを理解していません、UVマップ、Bumpマップ、Bakeマップなんなんそれーーーーーーーーーーーーーー。


 RPGを題材にした漫画を描きたいなーと思いつつ、途中でちょっと停止してますね。何も考えずに描き始めるのは危険だってことですw

 

2016年11月24日木曜日

2015 Empire of imagination Gary Gygax 最初のRPGを作った男

 ロールプレイングゲームというジャンルを完成させたゲイリー・ガイギャックスという人物の物語です。 

「RPGゲームは、頭はなかなか良いけれどスポーツやコミュニケーション能力がダメダメないぢめられっこ一直線のナードに逃げ道を与えてくれた、それと何より一緒にゲームをする仲間を与えてくれた・・・」


 これがまぁその通りだと思いますね。ゲイリーが作ったロープレ、D&Dってのはテーブルトーク式のRPGで実際に人間と人間が共同作業で物語を作っていく形式のゲームです、ロールプレイ、それぞれが、それぞれの役割を演じる、ゲーム。コンピュータゲームはダンジョンマスターがプログラムなのですが結局のとこ、あのゲームどうやって攻略するの??って話し合いになって、ひとりぼっちのナードやオタクにトモダチを作る道を開いてくれるものです、たしかにそれがゲームの一番面白いところなのかもしれません。





 


  ゲームってのは宗教の代わりなんだとワタシは思っています。宗教の役割ってのは死、への恐怖を幻想で埋め合わせること。だからみんな死にそうになると宗教に逃げ込む。宗教は死後の世界はある、ダイジョブだ、怖がるなってことを絶対に保証するもんです、それがなきゃ宗教として役に立たない。それと同時に、死ぬのが怖いってことを共有できる仲間を作る、宗教はReligion、リージョンを再構築するということ、人間と人間のつながりを生み出す、これが宗教の能力です。



   ゲームに限らず文化ってのは結局はトモダチ探しみたいなとこがあって、あっ同じことを考えてる人間がこの世界にいたんだ、っていうのがコアなんだと思います。映画とかって映画自体が良いってのもあるのですけど、あの映画こうだったよねーってグダグダしゃべるのが映画なんですよね。
 けど文化ってやつは権力と同じようにすぐに腐敗するもので、文化の寿命は100年、最近はさらに早くて50年だって言われてます。RPGは1973年頃に生まれたので、あと8年ぐらいだと思われますがたぶんそうだと思う。今のタイプのロープレは無くなって、ARとかVRとか体を使って遊ぶタイプが主流になるんじゃないですかね。しかしそれが現れるのが8年後でさらに主流になるには10年以上かかるからまだまだロープレで遊ぼうって感じです。

 なんで文化がダメになるかってのは参入障壁なんですよね、この本でも後半はずっとやれ訴訟だ経営だ、会社の運営だって話で実際にこんなゲームにしようっ!っていう一番大事な部分はまったくなくなってくる。最初は紙とペンだけで遊ぶ対話型ゲーム。のはずだったのにだんだんミニチュアだセットだ本だ、追加ブックだ、ってカネがかかるようになっていき、コンピュータになりオンラインになり・・ってなってきたらもう新しくゲームを作りたい、なんて馬鹿げた願いになってしまいます。まずコンピュータを勉強し、専門学校なりで学び、その上で景気が良くてたまたま面接官に気に入られるみたいな運ゲーを勝ち抜き、さらに大企業でのし上がり・・・・・・
 みたいな、ただ面白いゲームを作りたかっただけなのにスタート地点に立つだけでも一体どれだけのカネと時間と、さらに運要素があるんだよ!!って感じになって、新しい才能は入ってこなくなり、同じことの繰り返しになり・・・ってことです。映画とかはまさに今そういう状態ですよね。どういう映画が面白いか?なんてことじゃなくてどうやったら売れるか、とかどうやって予算を集めて回収するか、みたいなことしか考えてません。どれだけ入ってどれだけ興行収入が出たか、ばっかしがニュースになり、この映画に感動した、人生変えられた、みたいなハナシはまったくない。
 まず映画の制作費が軍事予算みたいな値段になってて新しい人材が入る余地なんて0ですしね、これで映画業界がよくなるハズない。

 
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 わたしはテーブルトークRPGってのをやったことないんですが、トモダチの家にボードとそれがあったのを覚えていますし、遊戯王がまだカードゲームになる前にこのテーブルトークRPGを取り上げていました、妙に覚えてます。ワタシはカードゲーム漫画化する前の遊戯王が結構好きでしたw カードゲームはわたしはマジックのほうをやってたのでねーー。遊戯王のカードはカードゲームとしてのバランスは無茶苦茶でした、レアカードが強いっていう。カードゲームとして成立してないですそれって。カードゲームってやつは、明らかに最強のカードってのが存在しちゃいけないんですよね、じゃなきゃゲームにならんもの。

2016年11月22日火曜日

Zbrush ヘルメット制作 

 
ココ最近Zブラシの勉強をやっているので、仕事がちぃともすすまんのや!!!(千鳥ノブ風)いちおーヘルメットのチュートリアルを見ながらこれが出来ました。まだまだいろんなとこがイマイチ・・・。ってかZブラシ、直感的に操作出来る、というのが売りなんですが、かっこつけすぎて独特の操作がめっちゃ多くてそれを覚えるのに時間がかかります。そして機能が一昔よりもめっちゃ増えてて、把握仕切れません・・・、しかし使いこなせばやっぱしモデリングはすごい楽になりそう・・・。

 Blenderに取り込みたいんですけど、マテリアルはどうやってExportすればいいのだー・・・。モデリングだけやってマテリアルをつけるのはCycleを使ったほうが良さそうなんですがZbrushのペイント機能は秀逸なので使いたいとこなんですがねー・・・。


 あと画像のバックグラウンドを透明にするっていうすげー基本的な機能が無いのにクリビツ。アルファをエクスポートしてアルファチャンネルを操作すればイインダヨーって書いてありますが、めんどくさーーー・・・。

2016年11月21日月曜日

1979 MAD MAX

ちょっとしたカルト映画でして、オーストラリアの無名な俳優ばかりと無名なチーム、そしてガリガリの低予算で作られたカーアクション映画なんですが、独特のセンス?w ともかく予算が少ないのをどう補うか、みたいな特殊な撮影方法を用いていて、なんじゃあこりゃあ。っていう感じを残していく映画です。


 ストーリーなんてあってないようなもんで、暴走族集団がはちゃめちゃをするのにブチ切れたマックスがそいつらをぶっ殺しにいくっていう話ですw 普通悪役と正義役ってのはダイアログがあるものですがこの映画には全然ありません、無慈悲にぶっ殺す、そのドライな感じがなにか根強い人気を生んだのかもしれません。お涙頂戴的なシーンや感動的なシーンなどは殆どなく、もう暴力!暴力!Hoo!!って感じw



 まぁ車とかモーターのものが好きってやつはいるものなんですよね、ワタシは車を改造したりする人々の気持ちがちっともわかんないんですけども、スコーンとハマってしまう人はいるのでしょう。この映画一応近未来の話なので、コスチュームとか、なんか色々独特です。これがオーストラリアの独特のセンスなのかもしれません。殆ど何言ってるかわかんないのはオーストラリア訛りだからですね。
 

 撮り方の特徴としてPOV、主観視点の多用ってのがあります、当時としてはすごい珍しかったんです、いまではフェイクドキュメンタリーとか、そういう手持ちブレブレホラーみたいな、低予算映画の手法はたくさん開発されてますけども、MADMAXはそういうやつのはしりなんでしょうね。

2016年11月20日日曜日

1907  黄色い部屋の秘密 ガストン・ルルー

密室トリックの古典と言われている作品です。最近はちょっとミステリ路線を走ってます。いや全然本なんて読まなかったんですけど、ちょっとインプットが必要な感じだ、つまりはやる気が無い時は本でも読もうってことですw 冬ってやつはほんとやる気を奪うよなぁ・・・。



 黄色い部屋の秘密、というタイトルにもなってるんですからこの密室トリックを中心に物語は展開していきます。

 けどワタシの勝手なルールですが、推理小説っていうのは、読者は最後に探偵が犯人を指摘する前に、ちゃんと伏線を拾っていれば、読者が推理して犯人がわかるもので、それが隠されているのは、サスペンスドラマ、なんですよね、ワタシが思うには。金田一シリーズみたいに次々と殺人が起こってくみたいなのもドラマ、です。だって最初には犯人はわかりっこないですもの。




 この小説は明らかに、サスペンス、のほうで、ちゃんと読んでいっても、秘密、はずっと隠されていてそれを推理していくことは出来ない。ようするには物語、なんですね。推理小説ってのはゲームだとワタシは思ってて、クリアする為のカギがどこかにある、物語ってのはまぁなんでもありですから、どうとでも書けるわけです。ここまで読んであなたには誰が犯人かわかりましたか?みたいなのがありますけども、サスペンスであればそんなのわかるわけないです。サイアク、誰も知らない宇宙人がいて、そいつは時が止められてり戻したり出来る!!みたいなひどい結末でも書けるわけです。わかりっこないぜそんなのっていう。


 
 それでも一応推理モノなのでオチを明かすことは出来ないんですがーーー・・・・、ワタシ的にはこのトリックは無茶苦茶だし、トリック以前に状況設定にかなり無茶苦茶がある気がする・・・まぁまだまだミステリ小説の発展期の作品で完成されてないってことなんでしょうね、だって1907年ですもん、100年以上前の作品ですからね。

 作中で、コナン・ドイルのトリックは無茶苦茶だ、足跡1つだけで犯人なんてわかるものか!あぁいう捜査は古い!みたいなライヴァル心むき出しなのもこれが創成期の作品だなって感じがしますね。今ではコナン・ドイルを否定するヤツなんていませんもの。みんなホームズ好きっていいますよ。なんかエッジを効かせるのを気取りたい若造でもない限り。でも同時代人にとってはまだホームズは神格化されてはなかったってことですね。


 ともかく結構ひどい出来です。これはミステリの歴史を学びたい人向けですわね。それとなんかワタシこのガストン・ルルーって人と反りが合わないって感じがするのかも・・・。

2016年11月19日土曜日

1966 A Big Hand for the Little Lady  テキサスの五人の仲間

 これも鈴木P、そして宮﨑駿も好きだという映画。


 確かに駿氏が好きだってのはすごーいわかります。ただ、この映画ワンシチュエーションもので、トリックというか、ひとつのゲーム。ポーカー映画なのですが、たった1つの勝負ですべてが決まってしまうので、それについて語ってしまうと完全にネタバレになってしまうので、語ることがありません。


 あれに似てます、あの~・・・、名前が出てきませんが、ともかくエンタメ映画なんですね、年に一度の大きなポーカーのゲームが開催される、そのゲームのためにいろんなものを置き去りにして集まった男たち・・・・さてゲームの行方は?ってことです。



 映画の長さも90分くらいで、さくっと見れますし楽しい映画です。これは確かに良い映画なり。

1963 Tom Jones

ムービープラスというCSの映画チャンネルで、この人のベスト映画。みたいなのがやってて、その中でジブリのプロデューサー、鈴木敏夫が選んだのがこの作品。
                            
ただ、はっきり言って面白くはないですw 面白くもないのに、なんでこの作品はこんなに予算一杯使えてるの?どういうわけ?っていう映画ってのは、だいたい文学作品の映画化なんですねー、だからみんな知ってるから内容がつまんなくても予算が取れる。知らないと、えっ、この古典作品もしかして知らないんじゃないですか???って馬鹿扱いされちゃいますからね。

 日本の古典文学でもなんでこれが古典・・・・??ただのエロ本じゃんみたいなのが一杯あります、好色一代男とかそういうやつ。何が面白いねん??っていうの。でもそれってその当時は、とってもセンセーショナルでアヴァンギャルドなものであったり するんですね。そっからどんどん新しいものが生まれていった先駆者的な役割、そのオリジナルがどんどん進歩してったのを知ってる後の人から見たら、は?何がそんなにいいの?ってことになる。歴史的に意味があるってわけで。今の人がドラクエ1をやってもつまんな!って思うのと同じことですね。


 このトム・ジョーンズってのの作者はフィールディング、イギリスの小説の祖とも言われてる人物でして18C半ばの作家ですから、今の人たちにとってこの小説は何が面白いのかちんぷんかんぷんだろうけども、小説ってののかなりパイオニア的な存在なんですね。
 小説ってのは基本的には、セックスと死。文学やってる人はかっこつけてエロスとタナトスとかほざくわけですけど、基本的にはそれだけです。 で、このトム・ジョーンズは小説のパイオニアですから、基本的にはセックスと死を扱うというわけ。主人公のトムはいろんな女とセックスして、死にかけたりしながら最後には愛する人を見つけるというもうベタ中のベタです。


 なんで鈴木Pがこの映画をチョイスしたのかはわかりません、けどもこの映画アカデミー賞もとってるし(まぁ文学作品の映画化っていうのだけでかなり有利なんですけど)、中世っぽいリアリズムは良く出来てたりします。

 たぶん、鈴木P的には、面白い映画ってのじゃなくて、この映画はつまりなんなんだろう??って考えさせるような映画を選んだんでしょうね、他に選んでるのがバリー・リンドンですもん。バリー・リンドンもこの映画とかなり似ていて、全然面白くないんです。ただ、わざと面白くないのを効果として狙ってるのですね。どういう意図かはわかりません、人生ってつまんないよねっていうものすごい毒を吐いてるのかもしんないし、こんなにくだらない、くだらないこと、というリアリズムを貫いてるのかもしんない。

 なんにせよ、わかりやすいものを求める今のオーディエンスにはおすすめ出来ませぬw でも60年台ってこういうことが出来たんだよなー・・・、なんでしょうね、今ではこんな映画絶対予算出ないっていう、マーケティング無視というか、芸術至上主義、本物志向、アンチ市場主義みたいなこと。


 世間はアメリカの大統領がトランプになるという珍事件で、ぐちゃぐちゃメディアは吠えてますけども。要するに昔のアメリカに戻ったってことなんじゃないかなって思いますね。アメリカさえ良ければ良い。アメリカ独立主義です。アメリカがなんか正義を気取って世界のあらゆる場所に軍隊を広げたのは、一体だれのせいなんでしょうかね?アメリカはアメリカさえ良ければいい、他は知らんっていうのをずっと貫いていて、けどヨーロッパが植民地帝国でがっぽり稼いでるのを見て、羨ましくなって太平洋とラテンアメリカを占領したはじめたわけですね・・・・。



 でもそれは普通なんじゃない?ってワタシは思うようになってます、自分たちだけ良ければいい、それは極めて普通だし、正直な意見です。アメリカが、ちゃんと敵になったって気がしますね。味方のフリをずっとしてましたけど、アメリカは敵、っていう仮想的がやっと生まれたって感じ。アメリカはそのほうがいいと思います、世界のすべてから憎まれてるほうが。わかりやすくていいです、帝国は悪、帝国と戦おうっていうほうが。
 上っ面だけは味方のフリをする帝国なんて、ゲームとかでも戦いづらいですもの。めんどくせー。悪の帝国、これがわかりやすくていいんじゃないですかね。悪の手先のイエスマン日本人、クズ科学者と小物の集まり。ひじょーにわかりやすいです。

2016年11月16日水曜日

NHKスペシャル 「終わらない人 宮崎駿」

たぶんYTで探せば出てくるので是非。



冒頭から


「もうオレいまの世の中に合わせて生きる気ないから」


  爆w  面白すぎますね、そんなこと言っちゃうんかい!!まぢかよ。


 ケド
「ストーリーを見て映画を好きになったりしない、ワンショット見ただけでこれは素晴らしい映画だって思えるものじゃないと、それが映画だと思ってるから」


 なんて、鋭すぎることも言うわけです、よく聞きなさい、映像業界とかにいるって自称してる人々w


 まぁ最後には、オレはもうやらない、とかいいつつ、鈴木さん、なんでもいいから金、かき集めろ。やっぱオレ長編映画作る。

 って無茶苦茶な命令を下すわけですね。ほんと、この人以外が言ったらバカ言ってんじゃねぇ!!って言うようなセリフなんですけどねーーーw
 この人が言うなら、すぐにカネなんていくらでも集まりますよ、選びたいほうだい。なるべく使いやすいカネを集めようってことくらいですね。


 絵コンテだけ完成させて死ぬってことになるかもよー、ってことを言ってますが、誰が映画を完成させるの??って言ったら1人しかいないんですけどね、庵野監督くらいしかいませんねーー。なんにせよ、やっぱそうだよねーってオチですw、他にやることないじゃないですか。


 でもどっかで誰かが同じ世界の同じ時間に頑張ってるってことが、かなりの程度続ける理由なんですよね、だからやっぱしずっと頑張って欲しいもんです。最近特に、あの人も頑張ってるから頑張らないとって思う仮想ライヴァルみたいなのがどんどんいなくなってますもの。井上雄彦は仕事しない、富樫も仕事しないw、ベルセルクの作者は新しいマンガを始める、ダウンタウンは体を張らない、EVAはいつまでたっても完結しない。唯一、現在進行系なのはワンピースとJOJOくらいですかね。この2人はほんと仕事するよにゃ~~、見習わないといけませぬね・・・。

2016年11月15日火曜日

1999 ペルソナ2 罪



ゲーム内容説明

 ペルソナ2には罪、と罰、が存在していて、ポケモン赤、緑みたいに好きなほう選択するタイプじゃないです。罪、の続きが罰、なので罪からプレイしましょう。わたし最初間違えてて全然意味がわかんなかったら罰からプレイしてました。途中でなーんか妙だぞ・・・って思って調べたらこうというわけだ。

 続き、でありながらデータを読み込めることは出来ますけども基本的には別ゲームなので非常に注意。

初代と比較してかなり手が加えられてます。全体的にもっとわかりやすくライトユーザー向けにっていう変更が殆ど。
 圧倒的に変わったのはイラストがキレイになりました(PSP版)、副島なんとかさんのタッチです。CGグラフィックは変化なし。立ち絵の種類も増えて表情豊かになりましたね。あとノリがちょっとキッチュからPOPになりました。

 また街が無くなって、店を選択するだけになりました、これは超グッド。プレイアビリティアップ!ワタシはこれをいっつも推奨してます。街のマップ作らないで道具屋、武器屋、とかを選択するだけにすべし、街歩くのめんどくせーから、機能だけを抽出してるところがゲームっぽくて素敵、ゲームにほんとの生活感を求めてないから、だったらそれはリアルでやればいいのですし。みんなも見習いましょうw  

 あと経験値が与えたダメージによって入るのではなく一定になり、悪魔カードがなくなりアルカナだけを集めれば良くなりました。特定の悪魔を探す必要はなし。FOOLの作成が簡単になり、リセット連発しないでもよくなりました。

・前衛後衛みたいなフォーメーションが無くなって場所はあんまし?関係なくなりました。それと交代でサガフロンティアみたいな合体技が登場。

・通常武器と銃、ってのがなくなり一本化。

・仲間キャラも固定、シナリオ分岐もなし、とにかく、ちょっといろんなものをぶっこみすぎてて初心者にはイミフなとこが多かった初代からとっつきやすさ全開って感じですね。ただそう書くと、ぶっこみ感満載だった初代が好きってひとの気持ちもわかる。普通のゲームになっちまったな・・っていう。
 それにしたってやり方を知らないヒトはやっぱりむつかしーでしょうね、防空壕とかドハマリポイントもあるし。まず何から手をつけたらいーのかわかんないんですよねー。ダンジョンもややこしいのが多い。

 けど今回、これを使いなよっ!!って感じで専用ペルソナをどんどんくれるので、基本それを使えばベルベットルームなんか一回も入らなくてもクリア出来てしまいます・・。コンタクトって結局なんやねん、っていう一般ユーザへの配慮なんですけど、つまりはコンタクト不要なんじゃね?ってことにもなって、おや?って感じ。しかもボスなどはその専用ペルソナを使ってると丁度うまい具合に相性が合うように出来ているのでますます自分で作る必要なし。まぁ初代でも、専用ペルソナがラスボスに対して特攻だったんですけどね。
 唯一必要なのはトヘロス的な効果のエストマですが、エストマカードで落とせばおっけぃ。割とエンカウント率高いゲームなのでこれ必須です。


 噂システムというのが今回の肝でして、なんかジュベナイル小説っぽいギミックなんですが、噂を流すとそれが現実化するってことで、噂を集めて好きな噂を現実化させるってものなんですが、発想は良いんですけど後半噂とかほぼ無意味でゴリゴリにレベル上げたらまったく関係ないし、いちいち噂を流すのが面倒。アイデアは良かったけどゲームとして機能していませんね・・・・っつーかポケモンみたいに携帯を使って電話でやりとり出来るようにすればいいのに。あれって結構な発明でゲームの中でも携帯でやり取りできるんですよ、ポケモンは。
 推理小説のトリック開発率じゃないけど、ゲームのギミック開発率でポケモンはすでにFFを超えてる気がします。


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 ストーリーはアトラス独特のやつです、でも完成度は割と高いと思いまする。しかし、・・・最後はまじ??ってなる人もいるかも知んないって感じですかね。ラスボスも面白いw 

 だいたいのストーリーを言うと、10年前の夏休みのヤクソク、がミライをまったく違うものに変えてしまった、さぁボクラのミライを取り戻そーぜ!!みたいな感じのこれもジュベナイルものっぽい感じ。20世紀少年風って感じですかね。20世紀少年も終わり方ひどかったもんなーーw

エンドレスサマーじゃないですけれど、結局オトナもずっとコドモの夏休みの無限ループから抜け出せてないよねって思います、だいたいのドラマや物語ってのは高校生が主人公だし、高校生の夏休みってのがベタ中のベタであり、つまるとこ、本当は一番楽しいのは高校の夏休みだったよな・・・オトナになってもあの最高点超えられないみたいなことなんでしょうね。オトナが本当に楽しいならもっともっとオトナを題材にした物語があるはずですが、事実は異なる。
 ネタバレですが、このゲームの最後は人間の、破滅を願う欲望のほうが強いから世界は消えてしまうというオチです。これはでもマジでそうだと思うのですよねーーー。とくにこの1999年っていう時代はそういう感じだった。あれ・・・世界終わらなくね・・・それって困る・・・っていう。あの時ほんとうにノストラダムス的なことで世界が滅んじゃえばいいのにって思ってた人と、21世紀を待ち望んでいた人、どっちが多かったのか、かなりの接戦だと思います。


 

2016年11月14日月曜日

1999 GetBackers-奪還屋-   青樹佑夜  綾峰欄人

なんか知らないけどいっつも途中でやめてしまうものってありますよね、このゲットバッカーズってマンガはまさにそれで、いっつもなんか途中でやめてしまうんですが今回は腰を据えて最後まで読みました。
 しかし39巻も出てるとは!!もっと24巻くらいで終わってると思ってました。




 作画スタイルはこれぞマガジンって感じのスタイルなんですよね、背景とかがフォトリアル風でして、よくマンガの描き方!!みたいなのに描いてあるトーンを何重にも使って、白黒でどんだけリアルに描けるか、っていうのにチャレンジする感じ。漫画家以外にはやらない描き方でして、はっきりいってクソみたいにめんどくせー描き方です。あとこういう画力重視のマンガにありがちなんですが、モブシーンをものすげー描きまくってやる!!!っていうマゾっぽいチャレンジがあるんですよね、ページを全部埋め尽くしてやる!!みたいなの。

 確かにだんだんしんどいけど楽しくなってくるっていうか無心になってくる感じがあるんですが、ワタシはマゾじゃないので、こぉいうのは絶対出来ませんw
 日本人はとにもかくにもコツコツ頑張るってやつに弱いんで、こぉいうマゾプレイをしてる人間を褒め称える感じがあります、何にせよ努力は認めようってやつ。

 ただマンガとしてそれ必要か・・?ストーリーとしてそれ必須ですか・・?っていうと疑問。よくクラシックでは演奏効果ってのが言われます、むちゃくちゃ難しくて鍵盤がギリギリ届くか届かないかのものすごい高速パッセージ、指の短いヒトには不可能!!これが出来たらすごい!。でもそれって音楽としては全然どうでもいいっていうか、そのパッセージがきちんと弾けたからといってものすごいキレイに響くかというか、音楽それ自体としてはあんましどうでもいい・・・。ってのがあります。

 まぁでもこういう原作と作画が別れてる場合、作画のほうは作画だけが仕事なわけでともかく絵を埋めて仕事してまっせ!!っていう感をあぴっとくのがいいのかもしれませんね。


 そぉいうわけで作画は良く出来てると思います、あとは好みの問題ですよね、こぉいうのが好きな人もいるし、もの中2、ガキね。っていう人もいるでしょう。ワタシはたまーにこのマガジンスタイルの作画が見たくなりますね。GTOとかをイメージしてくれるとまさにそう。今のマガジンにこのマガジンスタイルをやってるマンガがあるのかわかりませんが。

 ワンピースとかNarutoとかを見る限り、こぉいうフォトリアルスタイルってのは最近はあんまし流行りではないみたい、やっぱそれ必要!?って思うのでしょうね。無駄に時間ばっかかかりすぎちゃうよ、マンガの面白さってそこじゃなくない?って感じで。マンガだけじゃないですけどね、ハリウッド映画CGがキレイ・・・でも映画の面白さってそこか?FFの最新作は超美麗CG・・・でもゲームの面白さってそこですか?力の入れるとこ間違ってない?ってやつ。
 VRVR、って最近声高にさけんでますけど、そんだけすごいビジュアルなのはわかったけども内容は!?ってのがいつまでたっても出てきません、まさかまたエロ動画に使われるだけなのか?って感じ。


 これは本当に大事な問題で、マンガの面白さってどこにあるんだろうなー?ってのは至極むっかしいです。かといって作画がひどすぎると読むのがしんどい。ワタシは手塚治虫の作画ってのが大嫌いで、内容はいいってみんな言うのですけどちっとも内容が頭に入ってこないんで最後まで読んだのが1つもありません。


 作画が良くてもやっぱ内容がつまんないとやっぱしちっとも読む気がおきません、そういうのって、後で気づくんですよね、なんか読む気が起きないなぁあのマンガ・・・よく描けてんのに。もしかして!あれって内容がつまんないんじゃないの!?って後でわかる。


 このマンガもストーリーはかなりひどいもんですw 子供だまし・・・子供だましってコトバ自体にはワタシは悪い意味もいい意味あって、コドモ騙すのがマンガの仕事だろ、少年漫画はコドモを騙すのが仕事だもの。っていうことも言えるんですが。
 あれですね、なんかいかにもポピュラー・サイエンス読みました、みたいな光子とは・・・量子力学では・・・みたいな理屈のつけかたが気に食わないんでしょうね。多少わたしは学があるほうなんで、イヤ・・・それ全然間違ってるし・・・みたいなのがわかっちゃうのがダメなんでしょうね。コンピュータのうんちくみたいなんも・・・・いやいや、ちゃうちゃう・・・ってなってしまう。そんなオトナ向けに書いてないもん!!!ってことなんでしょうけどねw


 知ったかぶりはしないほうがいいよってことなんですが、といって知ったかぶりしないでは何も描けないですしねー、戦争とはこういうもんなんだって偉そうに語ってるマンガは星の数ほどありますけど本当に戦争を経験したやつなんてもうほぼ死んでますし。ただ戦争に参加したとて、有る一部分、自分が見たとこしかわかんないわけで、戦争とはこういうものだとか言われるとオマエ一体何様やねん、って思います。
 そういうときに数字のマジックってやつが使われます、ナチスはユダヤ人を〇〇万人殺害した。みたいなん、客観性がいかにもあるようで、この数字ってやつがほんとーーーにいい加減。桁数がコロコロ変わったりします。


 いややっぱしそれ以上に最後はなんかキレイゴト、結局あいつはほんとは仲間の為にすべてやったことなんだ・・・みたいなの使いすぎ、結局じゃあ全部良い奴なんじゃねぇか、じゃああれはなんやってん!!みたいな破綻があまりにも多いですよ。そしてザコはすぐに死ぬのに主要キャラはだいたい死んでもすぐに生き返ったり、じつは急所を外してた、みたいなの、これも絶対やっちゃダメなやつ・・・・・。



 とまぁなかなか問題のあるマンガです・・・・

2016年11月6日日曜日

1997 ストリートファイターlll

 バランス修正として3rd、までバージョン違いがあり、移植などの補正も色々ありまする。しかしSF3。

 スト2やZEROと比較してかなりの程度違うゲームになってます。まずブロッキング、というか何よりもブロッキング。
 相手の攻撃に合わせてジャストガードみたいなことをするとノーダメでカウンターに入れます。もぉ3はブロッキングありきみたいなことで、後の先の戦法がかなり有利です、相手の動きを見切ってコンボ殺。

http://wikiwiki.jp/3rd/?FrontPage

このページを見ればわかるようにコンボはガリガリまで研究されつくされてまして、初心者が勝つのは不可能ですね。弱パン当たり判定からの滑り投げみたいな、は?wって感じのテクニックが満載です。特に3はパリーがある関係上投げが圧倒的に重要となりスライド投げというチートまがいのテクが必須となっておる。特に対人で。

 そしてキャラごとのバランスもひじょーに悪い。ショーンみたいなクズキャラがいる一方、チュンリー、ユンなどの中国勢がやたらめったら強い、いや、強すぎる。技のレベルが2ランクくらい違う。ZEROの初代の豪鬼、VSシリーズのベガ並に圧倒的な強さを誇っていてバランスブレイクされてます。チュンリーは投技が昔から入りやすかったですけど、さらに投げが入るしコンボもすべて超優秀。気功拳の射程もあっぷ、半月斬?的な技も冴えまくり。蹴りのリーチ、ジャンプ性能、すべてにおいて強すぎ。たぶん大会はチュンリー祭り、あるいはチュンリーをメタしたユンしか考えられませぬ。
 ガイル系の溜め系はパリーが使いにくいためすべてベンチ行き・・・さようなら・・・。

(チュンリーのCVは田中敦子なんですが、最初高山みなみかと思いました。ウルスラ?って感じ、似てるんですね声・・)

 キャミィなどのいわゆるベガとその手下たちは一切いなくなって、新しくなんか強化人間みたいなやつがたくさん登場してまする。ん~~・・、ワタシはベガたちのほうが好みであった・・・。あんましキャラが立ってない。特にキャミィがいなくなったのは残念。そういえばザンゲフやホンダも・・・。

 ただ格ゲ―としてはかなり完成しとるぜよ!ってのがもっぱらの評判で国際ゲーム大会に採用されたりもしてます。それにしたって、キャラかぶりしまくりでしょうけどね。

2016年11月3日木曜日

1926 ブラウン神父の不信 1927 ブラウン神父の秘密 1935 ブラウン神父の醜聞

 ついうっかり1個ずつレビューを書くのを忘れてしまいました。内容もかなりわすれてまった・・・。
いつのまにか読破してたんですねブラウン神父シリーズ。


 チェスタトンはトリックの創出量はナンバーワンであると江戸川乱歩が言ったとか言わないとか。まぁ推理小説の創成期で先にやったもん勝ちって感じもあるのですけどね。チェスタトンのトリックは巧妙なトリックっていうのじゃなくて、根底から覆す、ちゃぶ台返し系の大技です。ちゃんと読めば犯人がわかるっていうタイプの物語じゃなくて、まじかよ、そんなんアリ??ってヤツです。


 けどトリックについて語ることは出来ませんw これが推理小説のレヴュー書く時の問題ですよねーー、一体何を描けばいいのやら。


 ホームズと同じようにポツポツと長期間にわたって書かれてますので文体とか作風も全然変わってますし、短編ごとの出来もバラバラなので一口にこれがこーだ!!みたいなことは言えません。


 チェスタトンは人種主義である、みたいな批判をちらほらみかけます。でもさーキレイゴト言ってんじゃねぇよこんにゃろうって感じです、全然チェスタトンは白人以外はヒトにあらず、みたいなことを言ってるんじゃなくて、当時の、イギリス人の見方を描いているだけで、チェスタトン本人の意見ではありません。社会みんながそう思ってんだからそれを無視して描いたほうがなんか妙な感じになるに決まってます。人種差別は絶対にあるし今もがっちりあります、でなきゃフィリピンパブだの介護要員として東南アジアからチープレイバーを輸入すりゃいーじゃんみたいなこと出来るはずないでしょうが。




 今のハリウッド映画のように黒人キャストを絶対入れないといけない、悪者を黒人だけにするのはよくない、アカデミー賞を白人だけにあげるのはよくない、みたいなのって反吐が出ますわね。作品を作るってことを全く理解してない。作品ってのはどっか現実を映してるわけですから作品だけが嘘こいてたって、現実、白人の美女のほうが世界的に人気があるし、カネになるのだからそりゃそうだってことです、ただそれだけの話。白人のオトコのほうが世界的に人気があるんだから、そりゃそうなるよって話。ほんとーにそれだけの単純な話しですけどね。ジョニー・デップ好きーー!!みたいなやつは腐るほどいるけど、デンゼル・ワシントン大好きーー!!みたいな女の子はいませんもん。かわいー女性アイドルが好きーーーっていうバカは掃いて捨てるほどいますが、知的障害者のやばいやつが好きーなんていませんもん。残酷ですがそういうことですもの。それを作品のせいにしたところで現実は何も変わりませんもの。

2003 バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海


初見プレイヤーにアドバイスのコーナー

・カードは売らないほうがいい。後々必要になったりします。売ってもいいのは写真と使い捨てのカード。ほかは役に立たなそうでも残しておくこと。
・売ってるカードは基本すべて買うべし。このゲーム1つの戦闘ごとに基本カードが一枚しかもらえず、常にカード不足。売ってるものは全部買ってOK。後半、カネなんていくらあっても意味ないので全部使っちゃえ!

・食べ物は腐る。食べ物に限らずカードに閉じ込めた生物は腐敗して使えなくなります。よって腐らない食べ物が重要。つまりはお酒、飲み物系は超重要アイテム。

・シェラを育てること!! これが一番のポイントです。魔法少女で攻撃力が低くしかももろくてつかえねーーっ!感じのシェラですが、ベンチ要員にすると後半えらい目にあいます。使えん・・・と思いつつも、シェラは使わないといけません。よって主人公とシェラは固定だと思ってさしつかえない、ミズチはシェラとカードがかぶるので必ずベンチ、結局序盤に仲間になるギバリのカードが多くなるのでギバリで決まりって感じ。



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GAMECUBEで発売されたナムコのRPG。ハコ、がマイナーハードであり、スマブラやる以外に用途は無かったのですが、そのハコ、で唯一といってもいい大作ロープレ。プレステの頃みたいなディスク二枚組。マイナーゲーなのにボリュームは厚いです、さすがNAMCO、仕事するぜ!!
 
 しかしやはりマイナーハードであり、バテン・カイトスというタイトルも何を言ってるのかわからず、グラフィックも、メソアメリカ風のリアルタッチで斬新ですが可愛気とか萌え要素とか腐女子要素も無く、誰向け?って感じでどうも一般受けするような感じではないので、結構出来はいいのにマイナーゲームです。
 
 ナムコというとテイルズって感じで、アニメチックな感じで恥ずかしい中二こじらしたセリフ回しが有名ですけど、バテン・カイトスはなんなんでしょう?世界観としては、海の干上がった浮島のセカイであり、大きなクジラが大陸として空に浮かんでるっていう、どういうわけかこれもバハラグみたいな世界観。繰り返し現れますねこの浮島伝説みたいな世界観・・・・。
 
 ハコは実はグラフィック能力かなり高いんだなー!って思いますね、かなりキレイです。13年前のゲームにキレイとかいってるのはどーかと思うけど・・・。音楽とか雰囲気もなんか静かな調子でしてオトナのロープレって感じですね。キレイめ、を狙ってるって感じ。



 ゲームシステムも、カードを使って戦うターン制バトルみたいな感じで、ちょっとだけ知的な感じ。しかしこのカードバトルの弱点なんですけど、いちいちザコにもカードを選んで戦って、コンボを狙って、デッキを組み替えて、ってやらなきゃいけないのでひじょーにテンポが悪いです。ワタシみたいなアクションロープレ中毒にはちょっと辛いものがある。しかも仲間一人ずつにデッキを組み換えしないといけないのでかなり手間暇がかかります。デッキ三組用意せよってことです。
 ぶっちゃけ防御カードは不要で武器と回復カードさえあれば十分・・・。
 そしてレベル上げも謎システムで、教会でレベルを上げて下さいとお願いしないとレベルが上がりません、ダンジョン内ではレベル一定なり。WHY!?
難易度は中盤まではヌルゲーなんですが、結構大事目な中ボスがかなり強くていきなり難易度あがり、それまでザコから逃げてるとこれもえらい目にあいます。

 テンポが悪いってのがこのゲーム最大の弱点で、ボス戦とか下手すると30分くらいかかります、はやく攻撃せいっ!!って感じ。しかも相手もカードを一枚ずつ出すのにディフェンスカードを切るって感じなので、もぉ時間くい虫。後半になって相手が二回攻撃でカード8枚くらい使ってくるともぉーーー!!って感じになります。



 ラスボスはそこまで強くない、よって全員のクラスを最高まであげる必要はナッシング、カードもそこまで強いのを揃えなくてもいい、むしろ属性を3つくらいにしぼったほうがいいです。カードが弱くても。



 グラフィックがキレイなのの弱点もありまして、足場がわかりずらいです、ここ歩けるの?ってのがわかりにくい。またグラフィックが重い。ナムコってむっかしからそうですけどグラフィックの最適化が出来てないのですよね、テイルズデスティニーのグランフロントでしたっけ?あの空に浮いてる大陸、常に処理落ちしまくってました。スクエアを見習ってくだせい。

 結構、は!?って感じの要素もあって、攻めています、いきなりドルアーガの塔が始まったり、意味不明のデザインの街が出現したり。画面が鏡が割れたようになったり。


  シナリオもかなり攻めてます、プレイヤーは精霊として主人公に取り付いているかんじで、おい精霊さんどうする?ってこっちに向かって話しかけて来ます。変なかんじ・・・。普通のロープレとはなんかちょっと角度の違う物語になってまして、ん~~~、これは好みが分かれますが、よく出来てることはよく出来てると思います。途中、なんでやねん!みたいなとこもありますけど、ちゃんと練っては来てるなって感じはすごいすると思います。


 ただゲームバランスはよくはないですね。圧倒的に武器カードでも防御出来る主人公とギバリが強すぎ。他のヘタレとお姉さんはまず出番はないし、ミズチにいたっては絶対にベンチ確定。完全にシェラとタイプかぶってますし。シナリオ優先でゲームバランスを無視って感じです。確かにシナリオも完璧、ゲームバランスも完璧ってのは難しいんでしょうけどね。こいつ重要キャラだから強くしないと・・・・でも強すぎると先進めないし・・・みたいな感じで。じゃあここでは本気出さないってことで、みたいなのもヤり尽くされておるし・・・・。


好みは別れるにせよよく出来たゲームであることは間違いないです、暇だったら是非やってみよー。