馬鹿でかい赤色の重たい本です。
基本的にワタシは写真ってのが作品、だとは思わないです。撮ってるだけじゃんって思います。
よく作品、を写真に取るタイプの写真家っていますね。作品を作って、それを撮影してそれが作品という。照明とかを作り込んでそれを撮影する。それは作品だと思います、写真作品なのかどうかはしらないけれど。けどスナップ、つまり街とかをうろうろしたり、自然をうろうろしたりして作るものはどうなのかなーって思いますね。
というよりワタシはなんでか知らないけれどカメラを持ってるヤツが嫌いなんですね、これは一体なんででしょう、魂を抜かれるからなのか。ともかくカメラで撮られるのが嫌いなんですワタシは。たぶんそういうのってワタシだけじゃないはず。
そんなのはいいとしてブレッソンは、20世紀の代表的な写真家だとのこと。スナップ、写真のパイオニアです。黎明期ってのはいいもので何を初めてもパイオニアになれる。まだまだ写真文化が存在してなかったので、外で写真を撮るってだけでも斬新な行動だったのですね。室内で時間をかけて取らないといけなかったものが、外で撮れるようになり、スナップというジャンルが生まれ、決定的瞬間、を捉える、日常の一瞬を捉えるみたいなことが出来るようになったというわけ。
確かに大家と言われるだけあって、うわーすごいっていう写真もかなりあります、ほんとに奇跡の一枚みたいなやつ。
それと同時にこの程度かぁ・・・とも思いますね。それはどんなものでもそうですけどね。このヒトは神!神ゲー!とかべた褒めされてるものはどのジャンルにでもあるけど、ふーん・・まぁこの程度かぁ・・って思うことが多いですねー、極たまにぶっ飛ぶくらいすごいものがありますけどね。ベートーベンの第九とか。でもこの程度かぁ・・・って思うってことはそのジャンルにまだまだミライがあるってことで、ぶっ飛ぶくらいすごいものに関しては、もうやるべきことは残されてないってことでもあるのですよね。
写真という作品に興味はなくても記録、としての写真はすごい面白いですね、こんな中国共産党の人間はこういう表情するんだ、とか1930年台はこんな靴を履いてるのか・・・みたいなの。しばらく写真集のコーナーが続くかもしれません。ほんとワタシ写真に関してはとうしろうなので・・・。