2016年11月3日木曜日

1926 ブラウン神父の不信 1927 ブラウン神父の秘密 1935 ブラウン神父の醜聞

 ついうっかり1個ずつレビューを書くのを忘れてしまいました。内容もかなりわすれてまった・・・。
いつのまにか読破してたんですねブラウン神父シリーズ。


 チェスタトンはトリックの創出量はナンバーワンであると江戸川乱歩が言ったとか言わないとか。まぁ推理小説の創成期で先にやったもん勝ちって感じもあるのですけどね。チェスタトンのトリックは巧妙なトリックっていうのじゃなくて、根底から覆す、ちゃぶ台返し系の大技です。ちゃんと読めば犯人がわかるっていうタイプの物語じゃなくて、まじかよ、そんなんアリ??ってヤツです。


 けどトリックについて語ることは出来ませんw これが推理小説のレヴュー書く時の問題ですよねーー、一体何を描けばいいのやら。


 ホームズと同じようにポツポツと長期間にわたって書かれてますので文体とか作風も全然変わってますし、短編ごとの出来もバラバラなので一口にこれがこーだ!!みたいなことは言えません。


 チェスタトンは人種主義である、みたいな批判をちらほらみかけます。でもさーキレイゴト言ってんじゃねぇよこんにゃろうって感じです、全然チェスタトンは白人以外はヒトにあらず、みたいなことを言ってるんじゃなくて、当時の、イギリス人の見方を描いているだけで、チェスタトン本人の意見ではありません。社会みんながそう思ってんだからそれを無視して描いたほうがなんか妙な感じになるに決まってます。人種差別は絶対にあるし今もがっちりあります、でなきゃフィリピンパブだの介護要員として東南アジアからチープレイバーを輸入すりゃいーじゃんみたいなこと出来るはずないでしょうが。




 今のハリウッド映画のように黒人キャストを絶対入れないといけない、悪者を黒人だけにするのはよくない、アカデミー賞を白人だけにあげるのはよくない、みたいなのって反吐が出ますわね。作品を作るってことを全く理解してない。作品ってのはどっか現実を映してるわけですから作品だけが嘘こいてたって、現実、白人の美女のほうが世界的に人気があるし、カネになるのだからそりゃそうだってことです、ただそれだけの話。白人のオトコのほうが世界的に人気があるんだから、そりゃそうなるよって話。ほんとーにそれだけの単純な話しですけどね。ジョニー・デップ好きーー!!みたいなやつは腐るほどいるけど、デンゼル・ワシントン大好きーー!!みたいな女の子はいませんもん。かわいー女性アイドルが好きーーーっていうバカは掃いて捨てるほどいますが、知的障害者のやばいやつが好きーなんていませんもん。残酷ですがそういうことですもの。それを作品のせいにしたところで現実は何も変わりませんもの。