2017年8月28日月曜日

Love music  ムッシュかまやつ伝説

http://www.miomio.tv/watch/cc339803/


 謎の多い人物ムッシュかまやつ、とは一体何者??っていうのを教えてくれる番組。


手短にいうとベビーブーマーの先端のほうの人物、敗戦後の日本でポップミュージックのほんとの走りのころのアーティストなんですね。
 スパイダーズというほんとーーに、初期のころのバンドシーンのバンドで作詞作曲を担当、シンガー・ソングライターの走りでもあり、いろんな意味で日本のポップミュージックの初めのころの人物なのです。

 特徴的な髪型で、どういうこと??っていうルックスをしてますし、雰囲気も昭和ってこういうのが許されたよなぁっていう感じです。

 1960年台中頃、自分たちの曲は自分たちで作る、そういうイズム、が生まれてきた。

って言ってましたがまさにその通り、他人のをパクっちゃならん、というのはずっとむかしからあるルールと思っているヒトがいますけど、ほんとはそんなことは全然ない、パクリが禁止っていうルールは、著作権、でお金儲けしようっていう悪いオトナが作り出したムーブメントで最初からあったものではないのです。ヒットした曲があればこぞってみんなでカバーして、「スタンダード」、になる。っていうのは今では出来ないですよね。許可がなきゃカバー出来ないのだもの。

  これって音楽ではほんと悪い側面があって・・・・って語りだしたらキリがないのでおしまい!


 また1970年台には私小説的な、ややポリティカルな動きがあった。まさにそれもそうで、だいたい、あの頃は良かった、のあの頃っていうのはこの1970年前後のことなんですよね、非常に熱い時代だったのです。


 そういういろんな時代をくぐりぬけてムッシュかまやつ氏は亡くなりました、という番組なんです。

ほんとこういう、異質なオーラを持った人間、雰囲気を持ってる人間ってのはいなくなっていきますなぁ。


 いわゆる反体制、アンチ、っていうスタンス、を持ってる人間ってのがいないのが現代っていう状態ですよね。ロックスターってのはどっか反体制、のシンボルみたいなところもあったんですけど今ではロックスターはNHKのドキュメンタリーでみんなに感動を与える善人の権化みたいな扱いをされますものね。ん~~・・・それもいいんだけどなんかそれは違うんだよなぁって思ったりもします。
 

2009 真・女神転生 STRANGE JOURNEY


 メガテンシリーズのスピンオフ?的作品、DSでメガテンが楽しめるーという携帯機向け作品。

 内容はゴリゴリのダンジョン探索型ロープレで悪魔を仲魔にして合体し強化して戦うターン制バトルしながら3Dダンジョンを探索するっていう。まさに基本に忠実な、遊びナシのゴリゴリのゲームです。拠点にも宿と店と司令室しかない。無駄な部屋とか無い。DQモンスターズみたいなゲームです。



 カワイイ女の子とか、美麗な3DCGなどほぼナッシング。ひたすらガリガリと戦い続ける、ハードボイルドなゲームです。なにせ主人公がただのおっさん、若者ですらない!かっこよくもない!普通のおっさんです。ちょっとでも売れるようにとりあえずカワイイ子にしとけばカネになるから、っていう風潮の中でアトラス先生!やりますな!デモニカスーツなる戦闘服も鬼のようにダサい。なんの意図があってこんな妙ちきりんなデザインにしたのか、グラフィックの綺麗さやギャル目当のヲタゲーマーを寄せ付けないという意思表示なのか、ともかく何かこだわりを感じさせます。


 同じようなゴリゴリのゲームとしてアトラスは世界樹の迷宮っていうゲームがあって、それは基本のロープレに立ち返ろう、ウィザードリィ、D&D時代に戻ろうってのをコンセプトにやってて、このSJ、もほぼその世界樹、のシステムを使用してます、悪魔が出てくるか、人間が仲間かの違いしかありません。
 
 ゴリゴリなゲームだけあって、やりこみ要素というかデータの厚みってのはかなりのものです、たぶん悪魔の登場数は最大だと思います、しかしどう考えても使いみちが無い悪魔が70%くらいいます。
 敵がやたら強く、ロマサガ並に一戦闘ずつにスリルがあります。誰もがいきなりオニの暴れまくりの猛烈な威力に唖然としたはずw 結構レベルあげしたなーって思ってボスに行ったらあっさり死んだり、メガテンおなじみのいきなりムド、ハマ直撃で即死もあるあるです。さらに石化でもすぐに天国。これが痛い。今回バステの付着率が80%くらいあって、即死の手段が多すぎる!全体魅了のファイナルヌード?全体石化の石化ガス、はっきりいうと全体80%即死みたいな効果。イカれてやがるw バステ耐性は必須ですが、バステ耐性を手に入れるまでの道が遠い・・。

 中盤の大ボス的な扱いのウロボロス、ガチムチです。おなじみのフルバステ攻撃を連発。主人公が石化したら終わりなので石化防止は必須、全体物理攻撃の威力は甚大、物理耐性がないとすぐに瀕死、マハンマ連発、さらにカジャ系相殺も持っていて打つ手なし。結局は主人公1人で地道に火を打つしか方法が無いぜ!攻略サイト的には、スキル継承をさせて物理、破魔耐性を持ち、アギ系も覚えさせた仲魔を用意せよとなってますが、そんなの全部計算して継承出来るかいな。


 主人公が死んだ時点で天国ってのも引き続き厳しい制度。そして今回はダンジョンも長く険しい。
 またアトラス先生お得意のオート戦闘モードはもはや作業プレイ援助ツールといってもよいくらいのゴリゴリ感。エフェクトも数字も何も表示されずにただ敵をなぐります。レベル上げしてください、って言わんばかりのお助けシステム。
 物理系がかなり強くて逆に魔法は火力が低い。物理耐性は味方にいるといいんですけど敵にいると相当な固さ。ダイン系でも全然だめ。バステや即死を狙ったほうが早いです。
  が!後半は当然のごとく物理耐性を持ったボスばかりになります。今回はスタンスによる追加攻撃というのがいつものプレスターンに代わって登場し、要するには弱点で攻撃すると援護攻撃が入り、この援護攻撃は貫通、します。よって弱点をついて貫通させないかぎりダメが通らないってことになるのです。
 主人公は特別な人間ではなくて、デモニカスーツを来ただけのただの兵士ってのを実感します。特別な能力がなさ過ぎだろ。


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 攻略情報

 ワタシのオススメ仲魔。
序盤
ドッペルゲンガー  物理反射は最高に使い安い。こいつしかいない。なんだかんだいって物理攻撃主体の敵が多い。ただし魔法一撃で落ちるようになるころにはお役御免。
 

中盤
キングフロスト  メディアラハン要員、ほかは結構イマイチだけどメディアラハンはベホマズンなんで普通に便利。あと戦闘に出さなくてもベンチの回復役として常にベンチウォームしていてほしい(フロストのくせに)

終盤、というか対同僚向け。 ちなみにワタシはNeutralルート、今回はカオスでやってみよっかなって思ってたんですが最後のゴアとの問答で自分の好きなようにやったらNになってしまいました。


Lv68  ランダ  メガテンと言えばランダ、ランダといえば物理反射とランダマイザ。というかメガテンはランダマイザをするゲームだと言ってもいい。このシリーズ常にランダマイザは一番大事な魔法です。
 最後の最後まで役に立つ、スキル継承させて、デカジャ、デクンダ(マハムドオン)を揃えてサポートも出来るようにすると旅のお供はキミに決めた!ただ火力はない。ディフェンスキャラです。
 最終盤ではランダマイザしてもデカジャを使ってきますが、デカジャをしても無効にされる・・ダメか、と思うなかれ、デカジャを相手がする分相手は何もできません、1ターンロスさせてると考えるとスタンとしても優秀。ゼレーニン、ヒメネスキラーです。とにかくひるまずランダマイザ連発。
(ワタシの感覚ですとヒメネスはランダマイザをかけ続ける限りダークマターを使ってきません)

Lv69 ケツアルコアトル   物理反射、銃耐性とフィジカルも優秀でありながらメシアライザーを覚えるのでもう必須、必須というほかない。必須wキャラ、なんども言いますけど必須キャラ。こいつを使わないで勝てる気がしない。とにかくパーティに1人は絶対にメシアライザが必要なので、別にこいつじゃなくてほかに継承させてもいいのですが、物理耐性もあるので優秀。ただ弱点が多いのがやや困る、ほんとーのラスボス戦では弱点の無いやつに交代するのが無難。

Lv78 コウリュウ(大先生)  全ての属性に耐性、破魔呪殺無効、通常攻撃がなぜか多段ヒット、スキルがマハンマオン、メギドラオン(終盤は万能属性しか通らないのでこれが最高の攻撃手段)、勝利の雄叫び(戦闘後MPHP全快、ただしボス戦では必要ないスキルなのでちょっとイマイチともいえるが雑魚を蹴散らすには無敵性能)、というスーパー悪魔、どう考えても強すぎだろっていう超高性能。しかもペイルライダーみたいにわざわざ狩りにいかなくてもデフォルトで作れる。しかも安い。難易度高めのこのゲームにおいて出血大サービス的なキャラです。
 この悪魔が作れるライン、つまりレベル78がこのゲームのクリアを可能にするラインとほぼ同じです。つまりこれで勝てという以外の何者でもない。ペルソナ、メガテンってこういうラスボス倒すためのキャラがきちんと用意されてるんですよね。
 逆にレベル77以下でこのゲームをクリアしたヒトをワタシは褒めてあげたいです。
 ただ唯一の弱点はバステ耐性が無いこと、魅了で敵にまわると逆に恐ろしすぎる敵。

 
 バステが入るかどうかは運、っていう運任せが嫌な完璧主義者のあなたのみ、ペイルライダー、トランペッターの魔神シリーズを使うことになります。ただ魔神は倒さないと合体解禁されないし、出現率低いレアキャラな上、しかも強い。となかなかハードルが高め、ただしバステにならないという属性は死ぬほど心強いものなり。やたらと即死が多いメガテンワールドにおいて、魔神は絶対に即死はしないということ。

 *トランペッター自体の倒し方。トランペッターは運命の角笛で全体高確率即死攻撃です。破魔、呪殺両方無効じゃないと90%くらいで死ぬ、これはあきらかに嫌がらせw こっちが使ってもせいぜい50%なのにトランペッターが使うとほぼ確実に即死。いきなり何も対策なしで出会った場合、1ターンキルされておいおいおおい!!ってなります。まぁあるあるですね。
 これを避けるためにとにかくテトラジャをかけ続けるのですが、メギドラオン一撃で500くらい食らうのでテトラジャ使いが雑魚だと意味がありません。とにかく固いヤツにテトラジャを覚えさせないといけませんがデフォでテトラジャ持ちの強キャラがいないので自分で作るしかありません。まぁ破魔呪殺無効でメギドラオン耐えるキャラがいればいいんですけど・・コウリュウ大先生がまたここでも活躍。
 テトラジャが続く限りランダマイザ、ラスタキャンディでガチガチにかためてあとは殴るだけ。



 ラスボス撃破用
はっきり言ってラスボス尋常じゃないくらい強いです。初見で挑んで勝てたヒトは天才ゲーマーか、レベル上げすぎの超肝っ玉小さいゲーマーです。
 笑っちゃうくらいの火力。いきなり属性攻撃で2体落ちたときはぷぷぷ~wってなっちゃいます。残念ながらランダ、ケツアルコアトルレベルではワンキル。ワタシは最初レベル82だったんですが、闇、キス・マー、で2ターンで瞬殺されてしまいました、ぷぷぷ~w 
 強いというよりも運要素強めかも。どうかんばっていてもキス・マーで5発以上主人公に当たると物理耐性ないかぎり落ちる。けど物理耐性、属性耐性、破魔、呪殺を防ぐ防具は存在しないので、これは運。とにかく4人以下にならないようにして主人公に集中しないのを祈るのみ。運です。
 ラスボスはコロコロ弱点が変わるので基本メギドラオンだけで攻撃すべきこと。


 ワタシが実際にラスボス倒したステータス
主人公Lv 85  防具は妖精王(呪殺無効なので)、ドラゴンアーマー?でもいいですがこっちだと呪殺で即死があります。アクセは石化無効。武器、銃は何を持っていても同じ、主人公は攻撃しないので。基本防御、SPが減った場合チャクラポット、招来石、デクンダ石など、つまりはアイテムスロー。最強の武器を探してるみなさん、いりません。

・コウリュウ  メギドラオンをひたすら打つ
・トランペッター  アマテラスソースでメシアライザーを継承、ひたすらメシアライザーを打つのみ、
・セイオウボ  基本常に防御、キスマーなどで他の仲魔が落ちた場合のみ招来ダンス的なやつをする、あとはずっと防御。キス・マーの的。

 セイオウボじゃなくてヴィシュヌで物理反射を狙えばもっとスムーズに勝てたかも。これは非常にディフェンス重視な布陣。回復役のトランペッターは即死では絶対に落ちない上にバステ無敵。しかしこれでもメム=アレフでベンチに下げられたあとに大洪水連発で崩壊することも。セイオウボをペイルライダーにしてメシアライザーを2体にすれば更に安定するかも。

 いや85ってレベル上げすぎだろ!!っていうツッコミがあるかもしれませんが、実際このゲームをやったら、まぁそうなるよね~っていうレベルだと思いますw とにかく魔神がいると安定します。もう一体のバステ無効アリラトは二週目限定なり。

 
 
 

2017年8月23日水曜日

1986 魁!!男塾

 ワタシは聖肛漫女子大学一年・・・

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 ジャンプのバカマンガヒストリーの中でも指折りのバカマンガです。そしてジャンプ熱血漫画ヒストリーの中でも随一の熱い漫画でもあります。
 当時はまだまだ漫画を読むとバカになると言われてた時代、筆頭のバカ漫画。しかしどんどんとシリアスな男気バトル漫画へと進化していきました。
 絵柄は当初はギャグ漫画風だったのですがだんだん北斗の拳に近づいていきほぼおなじになりましたw

 男塾といえば民明書房。

 民明書房というのは、架空の出版社で、この格闘技はこういう歴史があるっていうのを民明書房という架空の出版社の本から引用するという、ウソうんちくコーナーです。
 バトルマンガの歴史は鬼のように古いのですけど、たぶんおおざっぱにいうと戦後には戦争実話系の漫画、こうすれば勝てたのに!!っていう負け犬の遠吠え敵な戦争漫画、など実際の兵器にちなんだ作品が多かったのですけど、だんだんファンタジー寄りに進化していき手塚治虫系がディズニーちっくな絵面を取り入れて、梶原一騎系が熱血漫画、劇画系漫画、の流れを作りました。

 うんちくを説明するってのはカムイ伝が初めだったというのが有力な説です、それまでは やぁあああ!! みたいな気合だけで勝敗が決まってたのですが(今でも気合だけで全部解決ってのも多いですドラゴンボールにしろ、なんとロボットのハズのガンダムとかでも気合で性能が変化します、スパロボでも気合が一番大事だしね)
 カムイ伝はこれこれ、というわけがあり、刃渡りが伸びたりリーチが伸縮した為、とか風向きがどうとか、勝敗の理由、というのを説明するようになったのですね。いわゆる 説明しよう! のコーナー。この説明しようでは普通はほんとのことを言うのですけど、民明書房はウソうんちくでしてこの部分もまた創作なんですが、その独特の語り口と、なんかほんとっぽいw 感じ、たぶんところどころ真実も含まれている(?)そしてかっこいい当て字、により、現実を超えたリアリズムを生み出しています。これはほんと男塾の発明です。

 最後はなんといきなり打ち切りというこれもジャンプバカ漫画の伝統を踏まえたなんじゃあそりゃあ!!っていう終わり方。それが男塾イズムなのかもしれませんなw とにかくネタの尽きない漫画です。

2017年8月19日土曜日

1994 immortal beloved 不滅の恋 ベートーヴェン

ベートーヴェンの伝記をまじえつつ、ベートヴェンの本当の恋人は誰だったのか?っていうのを探すっていうフェイクドキュメンタリー的な映画です。


 この映画を見たのは、ラジオで能登麻美子さんが面白いって言ってたから、ノトマミストであるワタシもチェックしたというわけです。


 いろんなソースとか出会い方をして作品を見ると思うのですけどやっぱり口コミ、誰かの口から聞く情報ってのは一番信頼出来ると思います。というかそのヒトを信頼しているほどその情報が信頼出来るってわけですね。誰が言ってるのかわからない情報は信用しないことにしております。




 この映画は別に本当のことを言ってるわけじゃなくて、こうなのかもしれないよっていうことです。同じようにシェイクスピアの本当の恋人は誰だったのか?ってのも何度もとりあげられてますね。まぁ人間ってやつはスキャンダルがスキなものなんですよね、ワタシはほんと誰と誰が付き合ってるとか結婚しただの不倫しただの別にどーーーーでもいい、なんの関係があるんじゃって思うのですけど。


 この映画はそんなゲスな好奇心っていうよりはベートヴェンってのはまぁ困った天才、典型的なB型タイプの天才だよねっていう映画です。自己中、すぐにキレる、いっつもイライラしていて、常にまず自分が正しいっていうところから考えが始まり自分の間違いを認めない。ただ才能だけは・・・。B型ってのはほんとトモダチとか同僚としては最悪もいいとこなんですけど、やっぱり天才は殆どが全員B型なんですよね、B型天才には絶対にそれを支えるO型かA型がいるもんですけど、そのヒトたちはほんと可哀想w

 この前モーツァルトの一生はこうだったんですよっていうのをちらっと聞いたんですけど、モーツァルトってワタシあんまし好きじゃなかったんですけど、見方を変えると破滅型の天才としては完成されてますよね。神童であり、女好き、下ネタ好き、見栄っ張りでギャンブル中毒、借金まみれ、ベートヴェンとは真逆の陽性の破滅型。35で死んでるんですよね、ある意味はとってもかっこいい生き方です。宵越しのカネは・・・系の人間。最近では絶滅したタイプの人間ですね。



 作家ってのは年を取るとダメになるもんです、どんどん悪くなる。本当に年をとるにつれてどんどん成長していくっていうのはドストエフスキーとベートーヴェンだけだとワタシは思います、だいたいは年をとるにつれて、どんどんダメになる。一番多いのは、金持ちになってしまうパターン、これが最悪です。周りにはイエスマンが群がり、だんだんとやる気が無くなってく、仕事をするにしても自分の楽しみだけ、みたいな感じ。
 本当にカネってのは人間を堕落させるもんですね、人間っちゅーのは弱いものです。年を取るとやる気がなくなるってのもまぁあるんでしょうけど、それよりもずっと、オカネは人間をダメにしますね。


 ドストとBTVには創作上の空白期間があるってのが共通してます。ドストはシベリア送りに、BTVは耳が聞こえなくなって実質引退に・・・、ほんとはまったく聞こえないわけではなくて、耳が遠くなっただけだっていう話しもあります。たぶんそっちが本当ですね。 でもBTVは金銭的に不自由はしてなかったみたいですけどね、ドストに関しては、こいつはロシア特有の悪魔のような破滅型人間ですのでw 

2017年8月18日金曜日

2007 パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド 3

 パイカリの三作目。三作目といいつつ、2と3は物語がつながっているので、2-2、っていう感じですね。


 三時間近くあって、どう考えても長すぎだろ!っていう声も多かったです、映画館ではコドモが座っているのに耐えきれなくなって走り回り、オトナは膀胱破裂直前に追い込まれるっていう。

 昔は3時間近くある映画は休憩時間、があって、途中でトイレタイムがあったのですけど今中休みがある映画ってなくなりましたよね。ワタシも実際、映画館で中休みがある映画を見に行ったことはありませんね。

 長い映画はプロダクションサイドは拒絶するんです、短い映画を何回も流したほうがその分オカネになるから。3時間あっても値段は同じなんですからね、もちろん90分映画の倍予算もかかるわけですし。


 そういうのを無視して作りたいように作れるってのは大ヒット映画だけの特権です、ハリポタも長ー!ってなってましたしね。


 2が大ヒットしたこともあり、予算がありあまってるぜ!!っていう感じですごい丁寧に、豪華に作っています。ハリウッドはカネあるぜー!!っていうのをまだまだ見せつける感じの映画。

 一番びっくりしたのは、ジャックの親父役としてストーンズのキース・リチャーズが登場していること。なんだこのスーパー渋い声は!!??って思ったら本物のキースじゃん!えっ!?どういうこと??って思ったらジョニー・デップのラブコールに答えて実現したんですって。すごい。どうせなら敵方でミックも出演させて欲しかったですけどねw そりゃ無理か・・・。

 しかもキャスト的にもハマり役でした、いくらファンだからって自分の親父役にロックレジェンドをキャスティングできるなんてジョニー・デップやりたい放題ですな。


 シナリオは裏切ったり裏切られたりの繰り返しってのをやりたかったのでしょうけど、なんだかワタシにはよくわかりませんでした。あのイカはいったいなんでイカになったの??みたいな感じで。まぁそんなところを見る映画では無いのです。何も考えないで見ましょう。

2017年8月17日木曜日

1978 ルパン VS 複製人間 

 監督は吉川惣司なる、ほとんど知らない人物。というのもあまり名を出すのを好まない職人気質の人のようです。経歴を見るとテレビアニメの初期の初期、第一世代から参加してる第一世代です。

 カリオストロが有名になりすぎて、どうも複製人間、(というタイトルも馴染みが薄いですよね、もともとはルパン三世、というタイトルそのものだったらしいけど続編が決まって名前がつけられたわけです、複製人間よりも、マモー、が印象に残りすぎましたな)
 けれども興行収入とかではカリオストロよりも断然入ったようですね、日テレジブリの再放送作戦でだんだんとカリオストロが強くなったいったようで当時はこっちのほうがあたってたのです。


 しかしこの映画実はよく出来てるな~と思います、ただ再放送出来ないのでしょうね、一回だけ再放送されてたんじゃないかな~~?コドモの頃に見た記憶があります、相当強烈なショックを与える映画でしたね。今ではコードにかかりまくり、クローンというのは当時ではまだほとんど無名の技術だけれど、今ではやれIP細胞のブレークスルーだ!なんて阿呆みたいに女科学者を担いだりしてるのですもん、ゲノム技術の成れの果てがどうなるか、なんて暗い話題は禁止されてますね。あれだって医療革命、とか言うけれど一体だれを!助けるのか?ってのを絶対ボカしてますけど、富豪連中相手の生命ビジネスですよ、だから研究予算も出てるわけだし、それをヒーロー扱いしてんだから怖い話ですね~。気持ち悪っ!って思う。普通ならナチスはこんな悪いことをしてたのだ!みたいな透破抜きのネタみたいなことです、万能細胞云々って、それがカネになるから、望ましい技術なんですって。もしこの文明が滅びたら、こんなキチガイじみた真似をしてた、って暴露されてもおかしくないことなんですが。
 こんなこといいつつ、別にIは否定派でもなんでもないですけどね、ただ普通の価値観を持ってたとしたらもっと、えっ?それあかんやんって言う人がいていいはずだと思うのだけど。まとも、な人がおれへんな~とマイノリティのIが思うわけです、いらぬお世話かもしらんけど。

 それにしたところで、この映画はショッキングな映画だったのは間違い無いと思います、だってすごーーい印象に残ってますから。他のスペシャルとかも、見てましたけど、覚えてるのはやっぱマモーだけですものね、カリオストロでさえあの敵役の名前を思い出せる人はいないのではないですか?ムスカでさえもネタにされるから知られてるだけで、敵キャラでこんな鮮烈なインパクトを与えるのはほとんどいない。実は巨大な脳みそでした、っていうオチもパクられまくってるけど、これがオリジナルかもしんない・・・うぇ~~~、と小学生が思うのも無理はねぇって感じですね、今見ても。っつーか不二子の乳首でも今ではアウトか・・・

 キャラデザインはちょっと、ん~駿に軍配、ですけどメカデザインはこっちのほうがシャレてますね。セリフもおしゃれです。


おれぁ夢ぇ奪われちまったからな、それを取り返しにいかなきゃいけねぇんだ

夢って女か?

 おめぇってのは古い男だぜ、次元。信心深いやつには向かねぇ仕事さ


 このへんのセリフの回しかたは、あっと、コドモ向けじゃねぇですね。って感じですw コドモには意味がわかんない言い方すね。でもそれでいいと思うんですけどねコドモ向けだからって、コドモにわかることばっかやってたって進歩無い、何それ?って後で自分で調べるくらいでちょうどいいのにな・・・マーケティングなんてのは、コンピュータに仕事奪われた文系のバカのエセ科学なのに・・・

1974 Mythtical Man-Manth フレデリック・ブルックス

 コンピューター関連の名著というと、だいたいすぐに名前があがるのがこの本とknuthの art of prgramming です。後者は普通の凡人には読むのはほぼ不可能な凶悪な本ですが、こちらは、まぁまぁ程度でも読めます。しかし平均以下には難しいかもです。
 内容はコンピュータの古典時代の話で、それについてはほとんど、はぁ?という感じなのですがそれ以上に、この本は組織論、というか多人数で何かを作るにはどうすればいいのか?っていうチーム論、特にハードのものではなくて、ソフトのものを作るには?です。ハードなものをチームで作るのは、だいたい指令塔と奴隷でいいわけですが、ソフトではそうはいかない。ソフトのものを多人数で創造するには?っていうのをちゃんと描いた初めての本なのかもしれません。 ほいで名言も豊富で、なんだろうインテリをくすぐる語り口でもあります。


  ただシューマッカーの経済学についての云々みたいな、話はちょっと解せないところがあって、この作者は明らかに宗教家で、神に感謝感謝してるとこからも明らかなように、実社会についてのシステム分析は投げたというか逃げてるとこがあると思いますね。シューマッカーにしろ、アマルティア・センにしろ、なんにしろ、もっとニンゲンにやさしい経済学をつくろうみたいな戯言を言う人がいますが、そういう方々に共通してるのはだいたい道徳を神様から導き出してるし、ありえない信仰を持ってるってことです。 みんなが賢くなってきちんと判断できるようになる、はっきり言えばそんなコトは永遠に無いです。ニンゲンの知能もまた確率分布であって、教育で突破できるのは、一部分でしかない、という事実をまったく認めない。自分の信じたいものを信じようとする。教育や本、が変えられるコトなんてほんとはほんの少しです。ペンより剣のほうが強い。
 Iには彼らが合理的な発想でコンピュータをデザインするのに、カミサマ云々を言うようなコト(ニンゲンが協力して良い社会が作れる、みたいなこと)がニュートンが物理学を考えながら錬金術を研究するのと同じくらい気が狂ってると思いますけどね。というかこんなに頭がいい人達でも、実社会の改良法となると、ピカッ、そうだ全員がイエス・キリストになればいいのだ!みたいなコトを本気で言い出すのが恐ろしいですね。基本的に左派系のなんだろーヒューマニストみたいなバカの言うことを、突き詰めればそういうことです、皆がイエスになりましょう、みんなが優しく他人のことを考えて・・・。ありえないですわそんなこと。それは人類全員が100M9秒台で走ればいいんだ!!みたいにありえないことです。
 
 それはたぶん彼らが上澄み、のニンゲンだけで構成された組織に属してるからでしょうね、低レベルのニンゲンとは接触しないようにセンバツされてる、大企業の開発部や大学なんてまさにそういうところです。そして世界はその延長だと思ってる。そこには医者は道端に倒れてるニンゲンを助けない、病院に来た保険証を持っている金の払えるニンゲンだけ助けるのだ、そしてこのシステムが成功したところでこれはそれを買えるニンゲンとそれを使ってさらに搾取するニンゲンにだけ利益があるだけで、結局金のない大部分のニンゲンには永久に損しか産まない(文明は貧民の数だけを確実に増やす Iが作った法則ですw)みたいな皮肉をいうIみたいなイヤなヤツもいなければ、単純な粗野な阿呆もいないわけです。
 人ってのは豊かになるとそうやって足切りして都合の悪いことを観ないようになる、だいたいどんな有能なニンゲンでもそうです、進んで見たくないものを見ようとするようなヒトに会いたいものですね。



 ・製品は経験的にそれを単体として売るためのデバッグにその三倍、そしてそれをもっと大きなシステムの中の一部として汎用化するのにその三倍。大規模なシステムで汎用的に使える製品にするためには、単体として、デバッグされないプライベートなものの9倍のコストと時間がかかる。
 (これが小さな集団が大企業よりもスピードが早く新しいものを作ったりする理由だ)

・ManーManth 人間と時間は交換出来ない。遅れているからといって人間を増やすと、だいたいは、すべてが破滅する

・楽観主義というのはほとんどいつも根拠がない、そして楽観主義の結果滅びたものは数多い、楽観主義でなんとかなったことのほうが数少ないが、楽観主義者はそれを楽観的に見逃す。


・遅れている(分割不可能で教育の必要のある)ソフトウェアプロジェクトに人員を増やすのは結果的により遅れることになる。

・才能のある物と二流ではおよそ10倍の実績生産性が違う(ソフトにおいて)

・少数精鋭チームは10人を超えてはならない。

・コンセプトの完全性がシステムのすべてであり、そのコンセプトから外れるアイデアを民主的につのっても仕方ない、天才主義によるアーキテクトが重視されるべきである。そして天才によってアーキテクト、コンセプトが設定されることで、その制約のなかでインプリメンター(実現者)は創造力を発揮できる。

「形式(制約)こそは自由な創造の源だ」

・セカンドシステム症候群
 2つ目のプロジェクトで、1つ目で採用できなかったアイデアをてんこ盛りに盛り込み、全く無駄なモンスターを産んでしまうこと。一つ目は誰もがとても慎重にやり、自分を抑えることができる。また3つ目も、経験や反省から自分を抑えて客観的に判断ができる・・


創世記 
バベルの塔と町を立てるのを神が神が見て
「・・・彼らはすでにこのことをなし始めた。彼らがしようとすることはもはやとめどがないであろう、さぁわれらは下って彼らのコトバを見出し互いにコトバの通じないようにしよう・・」


 バベルの塔はなぜ失敗したか?
1明白な使命や目的はあるか?  ◯ 世界へ豊かさを示す
2人材   ◯ ヒトがいくらでもいるようだ
3 材料 ◯ 土はいくらでもある
4時間  ◯ 世代を繋いで作業できるようだ
5 技術  ◯ ピラミッドは高さの制限なく作れる・・(底面積が巨大になるが)

6 管理とコミュニケーションはできていて組織化されているか?
 ☓ 互いに意思が疎通できなくなってブンレツした。


思考する人間はあまり見ないし、実践する人間はさらに稀である。
思考しまた実践する人間などいないといっていい。


 マネージャーの仕事は全員を同じ方向へ進ませるコトであり、その主要な仕事は意思決定ではなくて、コミュニケーションである。 


・最初にはどうしてもひとつ捨て石をしてパイロットプロジェクトをやる必要がある、どうせそうせざるを得ないのだから。


「物事はすべて、最初が最高のものである パスカル

 ↑歴史においてもそうで、膨大なエネルギーにより、文明と社会が作られたが、それは常にどこかがおかしく、決まって独裁を産み、悲惨な破滅を迎える。
 機械は必ず壊れる、初めは順調に見えるが必ず故障する。*文明や社会も同じだ・・
                 CS ルイス


・組織の中では、個人の才能と、ハッスルプレイ 、求められている以上の頑張り、余剰の頑張り、が重要になる。スケジュールが遅れるリスクは無限にあり、それを穴埋めするのはハッスルプレイしかないからである。


 理解出来ないものは所有出来ない
          ゲーテ


 仕方、を教える、のは教育としては何の成果も上がらない
実践して、示す、のが教育である。


 病気治療の第一歩は悪魔やカミサマへのお祈り、民間信仰などによる奇跡の治療(銀の弾)、を信じるのをやめにして。細菌や微生物と戦う為に衛生や清潔など地道な努力をしかも継続的に行うことが必要だと気づくことである。魔法は無い、地道な道しかない。
 ソフトウェアもまた、ハードのような爆発的成長は期待出来ない、地道な道しか存在しない。


 ソフトウェアは、異なる物の積み上げなので、サブルーチン(つまりループによって製造を単純化出来ない。ソフトウェアはそういうわけで人工物の中で一番複雑なものである。
 またソフトウェアの複雑さはその本質であり、数学や物理学が物事を単純なモデルに置き換えることで、この三世紀の間性質や予測をできるようになったのは、その対象の複雑性が本質的なものではなかったからである(*特に物理では、物事は単純なモデルに従うという信念は公理となっている、それを信じる理由はない、それが間違っていることは十分ありうる)ソフトウェアにおいては、単純にモデル化すればその本質自体が失われる。そして複雑さ、は非線形に増加し続ける。


 マネージャ、デザイナー(アーキテクト)(トップダウンの上に立ち意思決定をする)、の役割をどんな小さなチームにも作ることで生産性が上がる。

1951 alice in wonder land 不思議の国のアリス ディズニー

 シェイクスピアと聖書をのぞけば(これも決まり文句なんですけど)アリスは一番、引用というか、二次使用が多い作品なんじゃないですかね、ワンダーランド系の作品はすべてアリスにされてしまうっていうのもあるけど。ほんとはファウストだのユリシーズだの、ディバインコメディだの、とワンダーランド系の物語ってのはずっっっっと昔からあるんですけどね。むしろずっと主流であったのに、ルネサンスがリアリズム方向へとコペルニクス的転回をしたおかげで、主流から外されてしまったというわけです。


 これは満を持してって感じでディズニーがアリスに手を出した映画。戦後ディズニーの面目躍如って感じですかね。背景美術の衰退は著しいですけど、最後のトランプ兵たちのシーンは恐ろしく手間がかかる、恐ろしい作画枚数のシーンで、かなりの力作です。

 ただアリスはもはや誰のものでもないみんなのキャラクターなんで、ディズニーだけのものに出来ないってのがちょっと残念なとこなんでしょうね。

 それにしたってディズニーのアリスはちょっとオトナ過ぎる気がしますね、ワタシのアリスのイメージは挿絵のイメージもあるし、シュヴァンクマイエルのアリス、8才くらいっていうイメージ。ディズニーのアリスは12才くらいですかね。オトナ過ぎるって気がする。



 今でも、ルネサンス的リアリズムの大きな流れってのは400年たっても存在していて、アカデミー賞とかを取るのはドキュメンタリーよりの戦争映画みたいな作品ばっかしであって、そっちのほうが

 真剣、で 真面目、価値のあるもの、ってされてますね。ナンセンスとかファンタジーのほうが圧倒的に人気があったりするのに。アカデミーはそれでもまだファンタジー寄りですが、カンヌとかベルリン、はリアリズム、をまだ一番大事なものだとしてる。

 でも実際には殆ど流通してないで10年もしないうちにマニアの家とかにしかない映画になりがちですね。ワタシは黒澤の初期の映画、一番美しく、とか素晴らしき日曜日、ほんと戦後直後あたりの作品が好きですけど、まぁ普通の流通、ツタヤとかDVD店みたいなとこには置いてませんね。黒澤特集、みたいなことで置いてある場合があるかもしれないけど。


 でも作品ってのは忘れられた時点で存在しないのと同じなんですよね、作品が死ぬってのはそういうわけで、それでも残るもの、と残らないもの、がある。シェイクスピアやドストエフスキーはそれでも残り続けてるんだからどんだけ名作やねん、って話です。黒澤映画で残ってるのは羅生門、生きる、七人の侍だけってわけです。実際には。

 殆どがキヲクの彼方に消えていったのにディズニー映画は生き残ってます。時間っていう裁定者が最終的には白黒映画よりもファンタジーに軍配をあげてるのですね。今の若い人に小津安二郎や溝口やら、なんてただの苦痛でしかないもの。



 


 

1945 桃太郎海の神兵

桃太郎 海の神兵  瀬尾光世 1945    

 さて前回の桃太郎の続編ですが、こちらがようやく完成品という感じでもあります。
 内容は思い切りプロパガンタ的な後半と、ミュージカル的な前半で全然違います。とくに軍が介入しただろうな・・ってのは影絵のとことかすぐわかります。

 けれど、たぶんこんなに丁寧に作られたアニメーションは他にないです。もののけや、千、よりも圧倒的にたぶん枚数もかけられているし、人員が膨大な数投入されてるってのがすぐわかります。たぶん日本のアニメで一番動画を切ったアニメでしょう。背景もすごい技量があって、青空の抜けとか、戦艦とかもすごい良い。
 
 そして爆撃機の描写がこんなにリアルなアニメーションはおそらく今でもありません、恐ろしく、精緻に書かれている、パラシュート部隊のやりかたとかも、ものすごいリアリティです。すごいとしかいいようがないですね本当に。

 ただアニメ=平和とほがらか、子供向けなどと思ってる人にはまぁどう対処したらいいかわからないかんじですね。Iはそうは思わないけど、どういうわけかこれはすごい揺さぶられるものがあって落ち着かない気分にさせてくれます。
 もし民主主義が自由な表現を許すなら、こういう戦争賛歌の映画があってもいいのですが、実質的には発禁です。

 本当は平和を願ったアニメなのだ、みたいなきれいごとをいうやからもおりますが、そういうやつもいるし、そうじゃないやつもいる。誰しも平和を望むのなら戦争なんか起こりっこないですからね。
 まず資源と比べて人間が多すぎるし、しかもその資源も圧倒的少数が独占している、それが戦争の原因ですが、戦争はやめろというのに、人口を減らせ、私有財産の独占をやめろなんていうやつは今ではほとんどいません。贅沢をやめろ、金儲けをやめろ、なんていう人間は皆無です。むしろ戦争をやめろという人すらもいなくなりましたけれど。

 いやはやともかく日本アニメのTOP5には入る作品ですね、めずらしく称賛します・・・。これはアニメをやるひとは絶対見るべきです。I自身はアニメをやるひとでもなんでもないのですがw

2006 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

何も考えないで見られるアクション映画、ってよく言いますけども、そうはいってもそれを作るのって結構大変でして、やっぱりディズニーとかはそういうのを作らせたら上手いなぁっていう映画です。

 アクション映画なんですが、イケメン俳優を2人キャスティングして女どもへのアピールもばっちり、香港映画みたいなややコメディちっくなアクションで男どもへのアピールもバッチリ。コドモの食いつきがやや弱いかもしれないけれど、とりあえず見に行っても、ほぉーーんってなるし、一緒に誰かといってもはぁ~ん、ってなる、無難すぎる選択を提供してくれる映画ですね。


 もちろん3DCGもばっちりやってるんですけど、特殊メイクのところは特殊メイクでやっていて、その使い分けが上手いなぁという感じがしました。あぁ全部CGじゃんこれ、っていうことにならないように、特に人間はなるべく特殊メイクで量感を持たせているところが良かったですね。

 2006年興行収入世界1位なんですって。売上で作品を測るってことはしないですけど、1位になるものは一応チェックしたほうがいいですよね、なんで1位なん?ってことがやっぱりあるものです。

 たしか一番売れてる漫画はワンピースなはずなので、何故か21世紀は海賊ブームということでもあったわけですね。


 なんで今さら?ってこともあるけど、SFロボット映画はどうもね、っちゅーか女ウケが悪いんでしょうねSF系のやつって、それって客の半分をロストしてることになるから。

2017年8月15日火曜日

2009 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

 ワタシこの映画見たと思ってたけど全然見てなかったんですね、このブログにも記事が存在してない・・・、でも確かに見たことあった気がしたんですけどなぁ・・?
 あの童謡ちっくなBGMが使われてるってことも知ってましたが、真希波とかが出てきたのは全く知らなかったし終わり方も全然覚えてない。

 こんな不思議なことってあるんですね、ワタシは一体何を見たんだろう??

 
トウジはエヴァに乗らなくなったんだ!!これもワタシの幻覚じゃないですよね、初代ではトウジがエヴァに乗って死にましたよね、これも幻覚だったらまじで恐ろしい・・・。


これを知らないってことはやっぱりワタシは見てないってことですにゃ。


 なんかワタシの想像の中で勝手に見たことにされて、自分で勝手に作品を作ってたのかもしれませんね。変なの。ワタシの気づかない間に誰かワタシのキヲクを改変しましたか?w  それとも劇場版とDVDでまったく内容が変わってるって、そんなことあるわけないよね。



 「エヴァ―、あのアニメ気持ち悪くってキライ、なんか熱狂的なファンとか頭おかしいもん」

ってワタシのトモダチが言ってたのだけはすごく鮮明に覚えてます。

きっといろんなところでうだうだレヴューや批評を食らってるのでワタシは何も言わないことにしますけども、なんか明るい映画になりましたね。鬱っぽさが無くなった。それがでも21世紀っていう時代なのかもしれません。

 21世紀初頭っていう時代は実は暗いとか鬱っぽい感じではなくて、総じてみんな不感症というか、何も感じないことに向けて進化したって感じだとワタシは思います。ONとOFFの使い分けっていうのか、これについては何かを感じるけども、他のときは感情無いことにする、ポジティブに考えることすら必要としない、だってもうそれについては何も感じないから。話し変わってあのアイドルカワイイよね!っていう感じですね。

 なんでしょう、ヒトを褒めるのがブームになってる気がします、これは神!すごく良い、いいね!とか、別に自分1人でそう思ってりゃいいじゃんってワタシは思ったりもしますけども、言わされてるのかほんとにそう思ってるのか、音楽雑誌のアルバムレヴューみたいに大言壮語で誇大広告的に褒めています。褒めてるんだから誰一人文句言わねーだろ?ほらこれでいいんでしょ?これが正解でしょ?っていう感じがしてはっきり言ってこの風潮がキライです。


 贋作家のドキュメンタリーですごい面白いコト言ってました。ある作品がオークションに持ち込まれると、みんな揃ってそれをべた褒めする、最高の芸術!最高の一品!、鑑定家やオーナー、そして客までもそれを絶賛する。

 なんでかっていうと、オークション主催者はより高い値段をつけて売ればそれだけ多くの手数料が入るし、持ち込んだ人間だって高く売れるからそれにこしたことはない、鑑定家にしたって、そのオークション業者が成り立つことによって給料をもらってるわけだから、たとえそれが偽物だったり無価値であると思っていても、素晴らしい!斬新だ!というふうに言う。ポジティブ発言をすることによって全てが丸く収まり誰も損をしないわけです。
  現代美術ってのもはどんなものでもべた褒めされてますけどもそのからくりはこういうことです。
現代美術なんてことごとくクズ、なめてんのか。みたいなことを言うワタシみたいな人間の意見は存在しないことになります。当然そういうことを言うワタシには美術のレヴューなんて頼まれないし、誰も本音を言ってくれてありがとうってオカネをくれません。



 キライだったら見なきゃいいじゃん、興味ないなら黙ってろよ、Hater! っていうわけでネガティブ発言はフィルターでカットされてるわけです。NHKのニュースで下に視聴者からのメッセージみたいなんがありますけども、ネガティブ発言はフィルターでカットされて無いことになってる、それで世間の声を代弁させてるってんだから恐ろしい話しです。殺人事件のニュースには
「犯人は許せない」
 なんか食べ物とかのニュースには
「おいしそう!ワタシも作ってみます!」
 みたいな、クソみたいな凡コメが乗るわけです。

 それで「みんな」、の声が反映されてるってことになるんだから、「みんな」ってのは誰だよって思いますよね。


 ネガなものは消えてなくなればいいのに、口には出さないけれどこれがなんか現代の本音、っていう感じがする。相手にしたくもないし、戦うのなんてもってのほか、見えないように消えてほしい。
 戦いたくない、消えてほしい。もちろん助けるなんてありえない。


 シンジ君はずっと「逃げちゃだめ」と言ってますが、時代精神からすると逃げる、じゃなくて「そんなの存在しない、消えちゃえ」、かなぁと思いますね。世紀末のあの時代は確かに「逃げちゃだめだ」ってのが核心をついていた気がする。

 
 

2017年8月14日月曜日

ロマンシング サガ 2

 ハクロ城、詩人イベント、ワグナス攻略

まさか

  こ  う  て  い?


嫌われ者のクジンシー・・・
 なんでおれだけ二回も・・・

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 伝説的なゲームの第二作。ロマサガシリーズってやつは、初心者お断りのゲームっていうのか、とくにこの初代と第二作はそうなんです。初代は敵がうじゃうじゃいたり、仲間を増やすと逆に弱かったり、装備を持っていると重くて動けなくなったり、攻略方法がやたら難しかったり、フラグの立ち方が誰にもわからないほど入り組んでたり、しててある種クソゲーとまで言われてしまいました。ハードなゲームであることは間違いないです、クソゲーというよりは実験ゲームという感じ。 初代はミンストレルソング、として大衆向けに完全リメイクされたのでそちらがオススメ。

 ロマサガシリーズはフリーシナリオといって、普通のロープレみたいに一本道のシナリオをこなしていく必要はなくて、自分の好きなシナリオとラスダンにつながるいくつかの主要イベントさえ攻略すれば良いという自由なゲームになってます。今でこそそういうゲームはありますけども当時のガキゲーマーは驚愕したものです。なんだこの自由さは!!これがロープレ!?
 ロープレとはロールプレイング、役割を演じる、というのが語源です。そういうのをコント、っていう和製英語でいいますけどもコントとはcontinuity、続き物って意味で、演劇的に何かを演じることをコントとはいいません。ミニコントなんてのも更に和製英語です、ミニってのは大きさが小さいのを言うわけで、ショートコントですし、さらにショートスキットとかショートコメディってのが英語っぽい言い方です。
 ロマサガはそれに反逆してるわけで、自分の役割、ってのを自分で決めることが出来るんですね。
「おれは知らないよ」
「放っておく」
「うるせー」
「いいからどけ」
 みたいなおよそ主人公らしからぬ選択肢があるのもロマサガ風。これも伝説的な選択肢ですが
「殺して奪う」
なんて、うそぉーんっていう選択肢も初代にはありました。

 さてそれを受けての2なんですが、2は2で斬新さに拍車がかかっていて、どんだけ前衛的な集団やねんスクエア!!恐ろしい子!っていうゲームなんですね。
 
 皇帝継承システムという複雑怪奇なシステムでして、主人公が死ぬと、新しい皇帝を選ぶことになり、皇帝が入れ替わると時代も入れ替わるのです。普通主人公ってのは死なないように運用するのが普通のゲームですが、ロマ2は主人公を死亡させることで、時代を進ませることが大事です。なんていうゲームだ!LPといって生命力がなくなると本当にキャラが死にます。二度と生き返らない。
 このキャラが死ぬ、まじで死ぬ、しかもなんの捨て台詞もなくあっさり死ぬ。ライトゲーマーにはびっくりのシステムですね。
 ロマ2の更に特色なんですが、仲間を外せない、という謎縛りがあって、これがいわゆる生贄十字架シフトを・・・
 ともかく戦略的にわざと仲間を血祭りにして新しい仲間を加える、陣形を覚えるなど、とてもじゃないけど正義って何かね?w っていうプレイをすることになります。
 殆ど説明が無いってのもロマ2の特徴、何をすればいいのかちっともわからない、カネの単位が多くていきなり800、000とかいう金額を使ったりします。皇帝だからカネの単位が違うってことなんでしょうけどはじめは面食らいます、は!?いきなり¥100000??どゆことー?っていう風に。

 実は壮大な物語と裏設定があるというのもロマ2の特徴であり、それを深く理解するのは攻略情報必須中の必須。時代が経過するっていうのがなかなか難しくて、何度もプレイしてあー!となります。
 
 絶対にやってはならないことは退却することです。コレだけ守ればドハマリだけは防げるはず。このゲームは時間経過が戦闘回数で測られていて、戦闘回数に応じて敵のランクが上がっていきます、逃げるとこっちのキャラは成長せずに敵のランクだけあがり、1ターンで全滅、ってのがザラになってしまい詰み、になってしまうことがかなりあります。皇帝が交代するのが織り込み済みのゲーム、全滅すること、が攻略の一部になってるゲームなんです。全滅を恐れて退却するとドツボにハマる。
 後半、敵のレベルが最終段階まで来たらもう逃げるのみ。
 
 そしてザコキャラのまぁつえーこと!!w 普通にプレイしてもザコキャラの強さは半端無い、こんなにザコキャラが強いゲームは他にあんまり無いです。ワタシは2が一番難易度が高い気がする。自由にパーティを選べるといっても、小剣、弓、術、みたいな序盤まったく使えないパーティを組むとじぇんじぇんダメージが通らない!くはぁ!! 序盤はおとなしく全員大剣でもいいと思います(カタナを買え!)、全員ゴリゴリのファイターでフリーファイトでもいいくらい。皇帝にだけは術を使わせるべき。術研究所が作れないので。
 序盤ろくな斧と槍は手に入らないし、弓と小剣威力低すぎ、術は風属性以外は攻撃力なさ過ぎ。術開発時間かかりすぎ。
(これがこのゲームの一番の弱点といってもいいところでいろんな武器があってそれぞれに技があるのは良いんですが、別にある種の武器しか通用しないという敵はいませんので、結局大剣一本でラスボスまで勝てます、特にこの武器が必要という場面は無い。大剣の無明剣?が最強技、体術の千手観音のほうがダメが出るというデータもありますけども、実際にはそこまでの火力は必要ない。
 むしろ必須なのは術でして、火の壁、リヴァイヴァはかなり必須、合成術もあるとスーパー便利、禁止技クイックタイムに関しては追記・・・) 

 他にも砂漠はHPが半分になってしまうんじゃ! 
 簡単に言うけど!!ハードすぎる!キビシすぎるよそれ!殆どワンキルだし!


 とまぁ難易度がえらく高いこのゲームなんですが、それを救うバックドアも存在します。たぶんロマサガで一番有名な究極魔法

「クイックタイム」

です。おそらく数あるゲームの中でも最強の術ですね。時間を止めて相手には何もさせないで一方的にボコる。ラスボスにさえ通るこの術・・・あまりにも強力すぎます。(特定のある敵を除く)すべての敵に何一つさせないで勝つことが出来ます。えーー??そんな術あっていいの??っていう感じなんですが、どうしても勝てない!けどエンディングは見たい!完全に詰まってしまった!でも攻略したい!って時に必要なんですね、これが無いと、攻略不可能に陥る可能性もあるんですフリーシナリオですから。ラスボスがえげつない強さでして、リヴァイヴァはまぁ最終皇帝でもてにはいりますが合成術を作ってない場合、勝つ手段が無くなったりします。
 クイックタイムを使ってクリアするか、修羅の道を歩むか、それもプレイヤーに委ねられているのでしょう。実際にはクイックタイムで勝利したプレイヤーが殆どだと思います。
 これはゲームバランスが崩壊してるのか、禁術でしか勝てないというシナリオの一部なのか、まず七英雄自身が禁術を使ってるので、こっちも使ってなにが悪いってことだし・・・

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 シナリオも斬新、極まりなく、七英雄、というのがこのゲームの一応のコアなんですけど、あぁ七英雄っていうのを仲間にどんどんしていく、あるいは手伝ってもらうんだなぁーと思ったそこのキミィ!!甘すぎるぅぅぅ!!

 七英雄はなんと全員モンスター化してます、人間やめすぎじゃね・・・、クジンシーは外道に落ちたとして・・・ワグナス様ぁ!女になってますよぉ!なんかすごい生き物に・・、ロックブーケはほぼ変わってないのに。
 ほんとに元は英雄だったのかオマイラ!?っていう感じ。 同化の術、というモンスターと同化することで無限の寿命を得て人外へとさらに進化した彼らですが・・・知恵がついてない気がするのだが・・・
 
 ともかくぶっちゃけてしまえば、このゲームは、古代に世界を救った英雄が、その強力な力の故に異世界に封印された後、復讐するために舞い戻ってきたのを倒す、という、これもまた従来のロープレに完全に挑戦するようなシナリオなんです。
 
 七英雄は・・まさか初代ロマをクリアしたワタシたち自身なのでは・・・キャーーー!!
 
 この善悪という単純じゃない物語、とフリーダムなロマサガっていう世界が実にマッチしていてこのシナリオは相当良いと思います。ロープレのラスボス、どうしようもないクズ、悪の大王、ではなくて、世界を憎む元英雄、なにそれ!かっこいい!!ラスボスの設定としてはこれはかなり秀逸だと思います。ラスボス・・誰?っていうゲームが多い中で、このゲームは実は最初から最後までずっと七英雄についての物語というわけで、全てがフリになっていて最後に解決するという、さらに七英雄1人ずつのキャラの立ちもかなり良い。
 よくロープレで魔王は最初っから勇者殺しにくればいいのにっていうことがありますけそ七英雄はそうしない理由がちゃんとあります。七英雄は別に皇帝とそもそも敵対はしてないからです。クジンシーが単独で皇帝に仕掛けてきただけで、他の七英雄は別にセカイを滅ぼそうとしてない。自分の支配圏を持ってたりしますが、世界征服、を狙っているのはむしろ主人公である皇帝のほうなんですね。
 特にノエルとロックブーケに関しては悪いことなんか何もしてない、よく考えたらなんであの兄妹を惨殺したのか理由が自分でもわからない・・、ロックブーケはノエル兄様に次元ワープ装置を見つけてあげようとしてただけなのに・・・。ノエル兄様も隠者として隠れて暮らしてただけ、そりゃ妹殺されたらキレるのも納得だわ・・・
 エンディングも秀逸です、スーファミの限られた演出手段でこの感動は一体!3DCGを駆使してる場合じゃないですよ。
 たぶんこれだけオススメしてもロマ2をクリアするってのは、普通の人間にはなかなか至難の技なんでネタバレさせますけども、最後に皇帝は七英雄を倒した後に少しだけ振り返ります、そして自分の帝国に戻り、自分は皇帝を退位して共和制への移行を宣言します。七英雄のように、正義の味方のその強大な力が今度は新たな脅威となるのを見たからでしょう。
 場末の酒場で吟遊詩人がかつての皇帝の詩を歌います。酒場からヒトがいなくなって、残ったのは詩人とお客1人
「どうでしたか?陛下?」
「あなたの詩は素晴らしかったわ、陛下はやめて、ワタシはもう皇帝ではないんだから、もうみんなに忘れられているわ」
「・・・そうでもありませんよ」

*個人的にオススメなんですが最終皇帝は武器じゃなくて術タイプに育てるのをオススメします、クリムゾンフレアを忘れずに。最終皇帝の術を唱える時のポーズがすごいかっこいい、トドメはクリムゾンフレアで刺したいものです。
 


現在インペリアルサガ、なるリメイク作品でもこのロマ2、が元になっているようです。ワタシは古いタイプのオールドゲマなんで、携帯もまだガラケーですし、ソシャゲの類はあんまりよくわかりませぬ。

 ロマ2リメイクしてよ~っていう声もあると思うのですけど、システムはいいとしてワタシはやっぱ2Dのゲームが好きなんですよね、リメイクしたら当然3Dになっちまうのでそれがイヤですね。ワグナスのデザインとかラスボスも2Dだから成立してるようなもんで3Dにしたらひどく間抜けです。エフェクトも2Dのほうが素晴らしいと思うんだけどなぁ・・・。ゲームは2Dに戻るべきだって時代錯誤な提言をしておきます。

2017年8月9日水曜日

1978 エリア88

  通称エリ8。タイトルからはなんの漫画かわかりませんが、戦闘機マンガです。

戦闘機マンガっていうとだいたい第2次大戦、ジェット機じゃなくてレシプロの時代の作品ばかりなんですがエリ8は珍しく、というかワタシは初めて読みましたが音速機のマンガです。当時の最新の戦闘機で戦っています。(1980年頃)、まぁ今となって冷戦の戦争漫画としても読めます。

 舞台は中東の架空の国アスラン王国での内戦に外国人傭兵部隊のパイロットが参加するっていうもの。

 こいつは名作です。  なんでしょうか、この時代ってこういうシリアスマンガが許された時代だなぁって感じですね、まっすぐで純粋な感じがします。現実逃避なのにリアルでまっすぐな感じがあります。まるで戦前の軍国主義マンガを読んでるような。
 キャラの死亡率がものすごい高い、全滅系のマンガでもあります、新キャラも古残キャラもおかまいなし、あっさりと死んでキャラが入れ替わる。そのあっさり加減がワタシの好みですね。さすがにメインキャラはなかなか死なないけれども・・・。
 
 絵面は少女漫画そのものでして、りぼんとかなかよしの古い少女マンガはすべてこの描き方っていうあの描き方です、この新谷かおるっていうのは男性なんですけど少女マンガ誌からデビューしてる変な経歴の持ち主。だから画風が少女漫画なんですね。名前も男か女かわからん名前だし。

 この描き方のいいところがあって、キャラデザにちっとも時間をかけなくて済むんですね、もはや出来上がってるデザインから選んでくるだけだから。ヒロインは基本全員同じ顔だし、イケメンキャラも全員同じ顔をしてます。パクリとかいう問題はないんですね、よくワンピースのパクリみたいな絵面だ、っていわれますけども、このタイプの描き方は全員ほぼまったく同じです、ぱくりとかじゃなくてもはやテンプレなんですね。
 まぁまぁそこはいいから内容をじっくりお楽しみ下さいっていうことなんですな。

 今のマンガは漫画家にかかる負担が大きすぎますわね、キャラデザも自分で考え、絵もイラストのレベルもあげないといけないし、人気が出るためにはおっきなお友達にも媚びをうっていかないといけんし、結果内容に回す時間がなくなっていきあたりばったりの物語とか、内容無しのおっぱいマンガに陥ってしまいます。


 エリ8も連載漫画の例にもれず、ところどころいきあたりばったりだったり、よくよく考えると矛盾してない?ってところがかなりあります。特に後半の神崎との因縁みたいな描写はとってつけた感がいなめない。神崎が悪役としてペラペラになってしまうのがよくないので設定をつけたしかみたいな感じなんですが、昼ドラみたいな話しでう~~ん、とそこは良くないです、あとソリア姫は仮死状態だった、みたいなのも、いやいや・・・仮死状態にする医療レベルがあるなら白血病くらい治るし。

 ただ、それにしても最後はいい感じでなんとかまとめたと思います、終わり方ってのがどんな物語でもすごく大事で、最後の最後にうそぉーーーーん!!っていう残念なことになった作品は枚挙に暇がない、20世紀少年は最悪でしたし、エヴァンゲリオンも・・・なんじゃそりゃーってワタシは思いました。終わりよければすべてよしといいますけども、ほんと終わり方って大事。逆に最高の終わり方だなぁってのはあしたのジョーですね。途中ハリマオーとかやばいとこもあったはずなのに終わり方が素晴らしくて、名作中の名作になっています。あと夏目漱石の小説の終わり方ってのがワタシは大好きです「それから」、「野分」、など抜群に良いです。


 なんにせよ、久々にこれは当たり作品でした、是非オススメです。

2017年8月8日火曜日

J:COM から通信料制限のお知らせ  大容量通信

なんの因果かケーブルの関係でプロバイダがJCOMなんですけど


 一日アップロードが30GBを超えています、という警告が内容証明というんですか、法的な文書ですよっていうのを匂わせて届きます。一日30GBを超えるのは膨大なデータです・・・・云々




 ちょっ!!!

 
一昔前なら30GBは膨大なデータ量ですそんなのわかってます、けどBRDVDとかハイビジョンの映像にしたら、5時間程度なんじゃないの??BRの映画って9Gくらいありますもの。
  ワタシみたいに一応クリエイター人間にしたら、普通のPSD画像一枚でも100Mあったりします。30Gってそんなあなたは野蛮人です!!みたいな扱いをされる膨大なデータなんでしょうか。


 なんで30Gに達したのかはたぶん、googleドライブにバックアップとしてデータを上げたのとGoogle photo が自動でバックアップしてるサイズだと思うんですけどそれにしたってせいぜい6Gぐらいで30Gも使ってません、けど30Gに届くような勢いだったから警告っていうことなんでしょうけど。



 どっちもGoogleのサービスですよ、それって、なんかプロ仕様のムチャなパソコンの使い方って言えるんですか、そりゃなんかファイルシェアとかでやばいことしてたら警告来るのはいいと思いますけどGoogleのサービス使って警告なんてちょっとまじですか!?っていう感じですね。


 クラウドストレージでバックアップ、とかクラウドサービスの時代とか言われてるのに、クラウドでバックアップするとしたら一日500Gとか行っちゃいますもの、そりゃ無理ってことじゃん。
 

 クラウドサービスは利用できません!!

 って大きく宣言しないとだめですよね、JCOMはクラウドサービスを使うと警告を出します!!って。
   

 ちなみに中国のBAIDUというクラウドは2Tあります、他にもBAIDUには信じられないようなサービスがめっちゃあります。大陸の人にしか使えないんですけどね。ネットに規制がかかりまくってますけど中国のネットのインフラに圧倒的に劣ってます、日本は。

 本当にこれからプロバイダ選ぶ人はJCOMだけはやめたほうがいいです、ゼッッッタイニ!!

 といって大手は殆ど詐欺みたいな会社ばっかりですけどね。まず携帯の会社もなんかきな臭い会社ばっかだし、どうして通信業界ってのはなんか、詐欺師みたいな奴らばっかしなんでしょう・・・


 たぶんそれは愛着ってものが無いからなんでしょうねふと気づきました、車とか売ってる人って、そんなやつばかりじゃないにせよ、車が好きだったりします、機械が好きだったり。通信が好きってのは意味わかんないですものね、シェフだって料理や食事が好きなやつも一握りはいるだろうし、他の業界にしたってそう、一握りは本当にまっすぐな信念を持ってる人間はいるはず。
 でも通信って電線や電波が好きなんてありえないし、よって、通信業界ってのは、ただ単にカネが稼ぎたいだけ、売ってることや仕事に愛着もないし、誰かを幸せにしたいとか気に入ってもらいたいっていうモチベーションはサラサラない、どれだけ人を騙してカネをむしりとってやろうかってことしか考えることが無いってことなんでしょう。 証券会社と同じですね。穀物相場を釣り上げてだれかが餓死しようがしったこっちゃない、ただ市場を操作して利益を上げればいいだけなんですもの。




 とある小説から引用しておきます、鬼畜な敵に向かってベビーフェイスが言います

「あなた・・人間をなんだと思ってるの!」
「もちろん詐欺師と人殺しの集まりだと思ってますよ」


 このセリフはすげーかっこいいな!と思っていつかワタシも言おうと思ってます。

2017年8月2日水曜日

2007 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE

ちょっとした訳ありでアスカの資料を集めてるので、新劇場版をまた見直してるわけなんですが、たぶんこれ見たことあったはずだったんですけどこんなんだっけ??っていう感じですね。もしくは、なんだただの昔の映像のリマスター版じゃん、って思って見なかったのかも・・??

 公開は2007年なんですね、そういうわけで3DCGがちょっと古い感じが今みるとしますね。作画はなんか最初のほう線がヘロヘロで、あれ??って感じなんですが後半になってくると安定してきます、別に時系列で描いてるわけじゃないんでしょうけど、なんか最初のカットの戦車とかへろ~んってなってますよね、確かにそれがガイナックスっぽい線の描き方なんですけど。


 初代と違うのはいっぱいメカが出て来る部分のメカが殆ど3DCGになって、Arrayで並べることによって手書きでは無理、あるいはクソ面倒なカットを同じものをたくさん並べるっていうCGの利点を使ってやってるってことですね。


 な~んかのレヴューで初代よりも格段に絵が綺麗になって見やすくなったって書いてありました。門外漢の人にはそう映るんだろうなって感じですけどむしろ、モデリングは一回すればいいのでそれを並べるほうが作画するよりも楽なんですけどね。 キャラの作画、EVAの作画はこの時点では手書きなんですが、この手書き作画は別に初代の時と大差ないと思います、ただデジタル彩色により発色が綺麗になりました。
 上手く描けてるカットと、ありゃ?っていうカットの差がちょっと激しいかも。





 でも色々そうだったんだ!っていう発見がありますよね。メカデザインに出渕氏が入ってること、やっぱこの人のメカデザはまだまだ当代一ですにゃあ、無駄ディテールが多いんですけどかっこいい。ちょっとダサかっこいいというんですかね、あまりSFチックなつるんとした感じではなくて、80年台っぽいGeekっぽいメカなんですね。

 ただHQみたいなところでモニターをみながら作戦を出してますけど、いやいやこのくらい技術が進歩してるんだったらもっとHMDとかじゃないにしろ別の方法なんじゃない?って思いますけどね、昔の潜水艦じゃあるまいし、モニターを見て指示なんて、ねぇ?まぁ演出上顔が隠れてしまうと困るんですけどね。 第2次大戦の映画のものと構図とかセリフ回しが同じってのは変ですよね。


 あと後クレの音楽宇多田ヒカルだったんだ、全然覚えて無いですね。Q?のENDに桜流しが使われて、なんで宇多田なん??って思ってたのですけど最初からだったんじゃん、人のキヲクはあやふやですなぁ、ワタシやっぱこの映画見てないのかも??


 っつーかもう10年たってるのにまだ完結してないって!ヤツ仕事しろw  いつの間にか富樫大先生と並んで仕事しない代名詞になってますね。