2017年8月19日土曜日

1994 immortal beloved 不滅の恋 ベートーヴェン

ベートーヴェンの伝記をまじえつつ、ベートヴェンの本当の恋人は誰だったのか?っていうのを探すっていうフェイクドキュメンタリー的な映画です。


 この映画を見たのは、ラジオで能登麻美子さんが面白いって言ってたから、ノトマミストであるワタシもチェックしたというわけです。


 いろんなソースとか出会い方をして作品を見ると思うのですけどやっぱり口コミ、誰かの口から聞く情報ってのは一番信頼出来ると思います。というかそのヒトを信頼しているほどその情報が信頼出来るってわけですね。誰が言ってるのかわからない情報は信用しないことにしております。




 この映画は別に本当のことを言ってるわけじゃなくて、こうなのかもしれないよっていうことです。同じようにシェイクスピアの本当の恋人は誰だったのか?ってのも何度もとりあげられてますね。まぁ人間ってやつはスキャンダルがスキなものなんですよね、ワタシはほんと誰と誰が付き合ってるとか結婚しただの不倫しただの別にどーーーーでもいい、なんの関係があるんじゃって思うのですけど。


 この映画はそんなゲスな好奇心っていうよりはベートヴェンってのはまぁ困った天才、典型的なB型タイプの天才だよねっていう映画です。自己中、すぐにキレる、いっつもイライラしていて、常にまず自分が正しいっていうところから考えが始まり自分の間違いを認めない。ただ才能だけは・・・。B型ってのはほんとトモダチとか同僚としては最悪もいいとこなんですけど、やっぱり天才は殆どが全員B型なんですよね、B型天才には絶対にそれを支えるO型かA型がいるもんですけど、そのヒトたちはほんと可哀想w

 この前モーツァルトの一生はこうだったんですよっていうのをちらっと聞いたんですけど、モーツァルトってワタシあんまし好きじゃなかったんですけど、見方を変えると破滅型の天才としては完成されてますよね。神童であり、女好き、下ネタ好き、見栄っ張りでギャンブル中毒、借金まみれ、ベートヴェンとは真逆の陽性の破滅型。35で死んでるんですよね、ある意味はとってもかっこいい生き方です。宵越しのカネは・・・系の人間。最近では絶滅したタイプの人間ですね。



 作家ってのは年を取るとダメになるもんです、どんどん悪くなる。本当に年をとるにつれてどんどん成長していくっていうのはドストエフスキーとベートーヴェンだけだとワタシは思います、だいたいは年をとるにつれて、どんどんダメになる。一番多いのは、金持ちになってしまうパターン、これが最悪です。周りにはイエスマンが群がり、だんだんとやる気が無くなってく、仕事をするにしても自分の楽しみだけ、みたいな感じ。
 本当にカネってのは人間を堕落させるもんですね、人間っちゅーのは弱いものです。年を取るとやる気がなくなるってのもまぁあるんでしょうけど、それよりもずっと、オカネは人間をダメにしますね。


 ドストとBTVには創作上の空白期間があるってのが共通してます。ドストはシベリア送りに、BTVは耳が聞こえなくなって実質引退に・・・、ほんとはまったく聞こえないわけではなくて、耳が遠くなっただけだっていう話しもあります。たぶんそっちが本当ですね。 でもBTVは金銭的に不自由はしてなかったみたいですけどね、ドストに関しては、こいつはロシア特有の悪魔のような破滅型人間ですのでw