2017年8月17日木曜日

1978 ルパン VS 複製人間 

 監督は吉川惣司なる、ほとんど知らない人物。というのもあまり名を出すのを好まない職人気質の人のようです。経歴を見るとテレビアニメの初期の初期、第一世代から参加してる第一世代です。

 カリオストロが有名になりすぎて、どうも複製人間、(というタイトルも馴染みが薄いですよね、もともとはルパン三世、というタイトルそのものだったらしいけど続編が決まって名前がつけられたわけです、複製人間よりも、マモー、が印象に残りすぎましたな)
 けれども興行収入とかではカリオストロよりも断然入ったようですね、日テレジブリの再放送作戦でだんだんとカリオストロが強くなったいったようで当時はこっちのほうがあたってたのです。


 しかしこの映画実はよく出来てるな~と思います、ただ再放送出来ないのでしょうね、一回だけ再放送されてたんじゃないかな~~?コドモの頃に見た記憶があります、相当強烈なショックを与える映画でしたね。今ではコードにかかりまくり、クローンというのは当時ではまだほとんど無名の技術だけれど、今ではやれIP細胞のブレークスルーだ!なんて阿呆みたいに女科学者を担いだりしてるのですもん、ゲノム技術の成れの果てがどうなるか、なんて暗い話題は禁止されてますね。あれだって医療革命、とか言うけれど一体だれを!助けるのか?ってのを絶対ボカしてますけど、富豪連中相手の生命ビジネスですよ、だから研究予算も出てるわけだし、それをヒーロー扱いしてんだから怖い話ですね~。気持ち悪っ!って思う。普通ならナチスはこんな悪いことをしてたのだ!みたいな透破抜きのネタみたいなことです、万能細胞云々って、それがカネになるから、望ましい技術なんですって。もしこの文明が滅びたら、こんなキチガイじみた真似をしてた、って暴露されてもおかしくないことなんですが。
 こんなこといいつつ、別にIは否定派でもなんでもないですけどね、ただ普通の価値観を持ってたとしたらもっと、えっ?それあかんやんって言う人がいていいはずだと思うのだけど。まとも、な人がおれへんな~とマイノリティのIが思うわけです、いらぬお世話かもしらんけど。

 それにしたところで、この映画はショッキングな映画だったのは間違い無いと思います、だってすごーーい印象に残ってますから。他のスペシャルとかも、見てましたけど、覚えてるのはやっぱマモーだけですものね、カリオストロでさえあの敵役の名前を思い出せる人はいないのではないですか?ムスカでさえもネタにされるから知られてるだけで、敵キャラでこんな鮮烈なインパクトを与えるのはほとんどいない。実は巨大な脳みそでした、っていうオチもパクられまくってるけど、これがオリジナルかもしんない・・・うぇ~~~、と小学生が思うのも無理はねぇって感じですね、今見ても。っつーか不二子の乳首でも今ではアウトか・・・

 キャラデザインはちょっと、ん~駿に軍配、ですけどメカデザインはこっちのほうがシャレてますね。セリフもおしゃれです。


おれぁ夢ぇ奪われちまったからな、それを取り返しにいかなきゃいけねぇんだ

夢って女か?

 おめぇってのは古い男だぜ、次元。信心深いやつには向かねぇ仕事さ


 このへんのセリフの回しかたは、あっと、コドモ向けじゃねぇですね。って感じですw コドモには意味がわかんない言い方すね。でもそれでいいと思うんですけどねコドモ向けだからって、コドモにわかることばっかやってたって進歩無い、何それ?って後で自分で調べるくらいでちょうどいいのにな・・・マーケティングなんてのは、コンピュータに仕事奪われた文系のバカのエセ科学なのに・・・