ワタシこの映画見たと思ってたけど全然見てなかったんですね、このブログにも記事が存在してない・・・、でも確かに見たことあった気がしたんですけどなぁ・・?
あの童謡ちっくなBGMが使われてるってことも知ってましたが、真希波とかが出てきたのは全く知らなかったし終わり方も全然覚えてない。
こんな不思議なことってあるんですね、ワタシは一体何を見たんだろう??
トウジはエヴァに乗らなくなったんだ!!これもワタシの幻覚じゃないですよね、初代ではトウジがエヴァに乗って死にましたよね、これも幻覚だったらまじで恐ろしい・・・。
これを知らないってことはやっぱりワタシは見てないってことですにゃ。
なんかワタシの想像の中で勝手に見たことにされて、自分で勝手に作品を作ってたのかもしれませんね。変なの。ワタシの気づかない間に誰かワタシのキヲクを改変しましたか?w それとも劇場版とDVDでまったく内容が変わってるって、そんなことあるわけないよね。
「エヴァ―、あのアニメ気持ち悪くってキライ、なんか熱狂的なファンとか頭おかしいもん」
ってワタシのトモダチが言ってたのだけはすごく鮮明に覚えてます。
きっといろんなところでうだうだレヴューや批評を食らってるのでワタシは何も言わないことにしますけども、なんか明るい映画になりましたね。鬱っぽさが無くなった。それがでも21世紀っていう時代なのかもしれません。
21世紀初頭っていう時代は実は暗いとか鬱っぽい感じではなくて、総じてみんな不感症というか、何も感じないことに向けて進化したって感じだとワタシは思います。ONとOFFの使い分けっていうのか、これについては何かを感じるけども、他のときは感情無いことにする、ポジティブに考えることすら必要としない、だってもうそれについては何も感じないから。話し変わってあのアイドルカワイイよね!っていう感じですね。
なんでしょう、ヒトを褒めるのがブームになってる気がします、これは神!すごく良い、いいね!とか、別に自分1人でそう思ってりゃいいじゃんってワタシは思ったりもしますけども、言わされてるのかほんとにそう思ってるのか、音楽雑誌のアルバムレヴューみたいに大言壮語で誇大広告的に褒めています。褒めてるんだから誰一人文句言わねーだろ?ほらこれでいいんでしょ?これが正解でしょ?っていう感じがしてはっきり言ってこの風潮がキライです。
贋作家のドキュメンタリーですごい面白いコト言ってました。ある作品がオークションに持ち込まれると、みんな揃ってそれをべた褒めする、最高の芸術!最高の一品!、鑑定家やオーナー、そして客までもそれを絶賛する。
なんでかっていうと、オークション主催者はより高い値段をつけて売ればそれだけ多くの手数料が入るし、持ち込んだ人間だって高く売れるからそれにこしたことはない、鑑定家にしたって、そのオークション業者が成り立つことによって給料をもらってるわけだから、たとえそれが偽物だったり無価値であると思っていても、素晴らしい!斬新だ!というふうに言う。ポジティブ発言をすることによって全てが丸く収まり誰も損をしないわけです。
現代美術ってのもはどんなものでもべた褒めされてますけどもそのからくりはこういうことです。
現代美術なんてことごとくクズ、なめてんのか。みたいなことを言うワタシみたいな人間の意見は存在しないことになります。当然そういうことを言うワタシには美術のレヴューなんて頼まれないし、誰も本音を言ってくれてありがとうってオカネをくれません。
キライだったら見なきゃいいじゃん、興味ないなら黙ってろよ、Hater! っていうわけでネガティブ発言はフィルターでカットされてるわけです。NHKのニュースで下に視聴者からのメッセージみたいなんがありますけども、ネガティブ発言はフィルターでカットされて無いことになってる、それで世間の声を代弁させてるってんだから恐ろしい話しです。殺人事件のニュースには
「犯人は許せない」
なんか食べ物とかのニュースには
「おいしそう!ワタシも作ってみます!」
みたいな、クソみたいな凡コメが乗るわけです。
それで「みんな」、の声が反映されてるってことになるんだから、「みんな」ってのは誰だよって思いますよね。
ネガなものは消えてなくなればいいのに、口には出さないけれどこれがなんか現代の本音、っていう感じがする。相手にしたくもないし、戦うのなんてもってのほか、見えないように消えてほしい。
戦いたくない、消えてほしい。もちろん助けるなんてありえない。
シンジ君はずっと「逃げちゃだめ」と言ってますが、時代精神からすると逃げる、じゃなくて「そんなの存在しない、消えちゃえ」、かなぁと思いますね。世紀末のあの時代は確かに「逃げちゃだめだ」ってのが核心をついていた気がする。