2017年11月25日土曜日

1988 銀河英雄伝説 わが征くは星の大海

 タイトルが非常にダサくて、なんかあまり手が出なかった「銀河英雄伝説」ですが、見てみると、結構作画がしっかりしていて、なかなか楽しめます。

 タイトルからいくと、なんとなくアメコミみたいなノリのスペース・オペラみたいなのを予想しますけども、すごく硬派な宇宙戦争ものです。

 女性キャラがなんとほぼ一人も登場しない(間接的に言及される姉様くらい)あとはモブの娼婦くらいなもので、媚びないなぁ~と関心してしまいます。この時代は媚びないで作品を作ることが許されていたのだなぁと思います。

 たぶん過去と現在のアニメとかの男女比率は逆転していて、今は女キャラが8割、下手すると9割で男性キャラはいたとしても、あまり中心的でなくてツッコミ役か、あるいはとってつけたような熱血キャラとしてステレオタイプなキャラ付けをされていることが多い。物語の中心はだいたい女キャラになっていると思います。まぁそれは今まで散々男キャラを使い尽くしてこすり倒したからっていう理由もあると思いますけども。


 この作品はほぼ美少年?というかわりとルックスがいい男子ばっかり出て来るので女性向けの作品なのかも。

 宇宙の時代の話のはずなのになぜか帝国はドイツ系で占められていて、名前もラインハルトだのキェルヒャーだのとドイツの貴族チックなネーミング。アナクロニズムなんです、貴族趣味。それとBGMもOVAだから著作権料を減らしたいのかほぼクラシックで占められていております。


 ただやっぱりタイトルがどうもダサすぎませんか・・、もっとなんかしっくり来るタイトルだったら認知度も上がっていた気がします。
 ACクラークの小説みたいな感じで昔のSFってこういうウソみたいにダサいタイトルだったりしますけども。英語圏ではタイトルはシンプルなのがかっこいいという価値観があります。THE KID、とかTHE TIME , 12 Monkeys  みたいな感じで多くを語らないのがおしゃれ。シンプルなのの権利を早めに取っておくとあとから使えなくなるっていうやらしい発想もあるんでしょうけど。それを日本語にすると、子供、時間、12の猿、みたいなウソみたいにダサいタイトルになってしまうのですね。


 ただワタシは最近の文章的なタイトルも大嫌いですけどね、「なんとか部活やめるってよ」、から始まり「xxxxがXXXXなんだがXXX」みたいな2chっぽいネーミング・・・