2017年11月1日水曜日

2006 Fate stay/night 初代テレビアニメ版

なんかしょっちゅう名前を聞くのだけれど、一体なんなのかわからない作品が結構あって「物語」シリーズ、東方系、「ひぐらし」、がそれにあたります。

 だいたいPCのギャルゲーとかが発端となってるシリーズでして、わからない人には、一体どこから入っていいのかが全然わからん。ヲタクの内部から生まれてヲタクの内部で作られていくものなんでしょう。PCのノベルゲームってやらないヒトにはまったく未知の世界ですものね、テレビゲームにしたって、やらないひとには永久に知らないままってのが多い。FFとかですら、まったく知らないってヒトが結構な数いますものね。

 やらないひとには一切届かないのでちょっともったいないととも思う、特にゲームとかってクリアしないと物語の全貌がわからないので、すごい良いシナリオなのになかなか知名度が低いってことがあります。最近はそういうのを考えて、テレビアニメ化されるものが増えましたよね。ペルソナ3とかその代表だと思います。ゲームをやらないヒトにも入り口を広げてあげているというわけ。


 Fateシリーズも最初はPCノベルゲームで、ゲームらしく一本筋じゃないマルチエンディングシナリオのもののようです、アニメはもちろん一本のプロットになってしまいますけど、いろんな分岐を出来るってのはゲームのシナリオでしか出来ない技ですわね。ゲームのシナリオのほうはどうやらもっと長くて深いものらしいんですが、どうもワタシはノベルゲームをやりきるエネルギーが無いようだ・・・・


 内容はアニメ版に限らせて言うと、全然エロゲーっぽくない、シリアスでダークなファンタジーです。結構重いし暗い、ただPCゲームらしく仲間になるのは美少女ばっかり、しかもなぜかみんな主人公の家に移住する、何もしないのに女のほうから寄ってくる、デフォルトで完全に自分を溺愛してる、せんぱーい、みたいな隠れ巨乳が家に飯を作りにくる、そんな馬鹿なことあるわけが・・っていうまったくリアリティの無い設定ですし・・・ともかく不細工な女などは存在し(てはいけ)ない世界。



 それとPCゲームっぽいテキストの構成の仕方、これはなんていったらいいんでしょうね、PCゲームシナリオ特有の言葉づかいとか書き方がありますよね・・・、本で調べた知識をそのまま使ったっぽい感じ、あとキャラを立たせるためにしゃべり方が非日常くさいっていうのか。これがワタシはちょっと苦手。ラノベもそうですが、なんかそのへんの大学生ががんばって書いてるような感じがう~~む・・ってなる。


 シナリオ全体としては、なんかむちゃくちゃやーーーん、っていうところもかなり多くて、最後は「うぉおおおおおーーーー!!!」みたいな気合いだけで性能が変化する熱血ファンタジー的解決法ですし、主人公が特別な能力を与えられていて、結局は主人公が最強な主人公ゲーであって、かなり問題も多いです。


 正直、なんでこれがここまではやっていまでもずっとシリーズが続いているのかよくわからにゃい・・・、キャラデザもちょっと古い90年代のセガのマイナーゲームみたいな感じだし・・・。

 ただセイバーとかリンとか主要な女キャラが萌えキャラではなくて、けっこう自分を持っていて、強いタイプの媚びない女性キャラってのが、この手のものとしては異質ですね。美少女キャラなのに媚びない、無駄にいっつも風呂に入ってたりもするんですけど。しかし全体としてシリアストーンで、stay nightというように、基本ずっと夜ですし、主要キャラ以外はけっこうあっさりボコボコ死ぬ。

 主人公も全然面白いことを言わない、重い過去をもった少年で、妙に・・・、重いですね。なんか美少女アニメとみせかけておいて、なんかズーン・・っていう重い感じがなんかこってりしてあぶらっこくて胃にズシズシくるものがどうしても食べたいっていう感じでその暗い感じがクセになるのかもしりませぬ。


 キャラデザがワタシの好みじゃないってのが一番大きいかも、結局はキャラの作画こそテレビアニメのすべてなりってワタシは思うものなり、特にこういう美少女ものだったらそこしかないですものね、劇場版だとまた違うんですけど。


 ともかくこのシリーズ膨大なスピンオフになっていて格ゲーやらスマホゲー、マンガ、映画とにゃんだかもうついていけんわい・・・。しかもナンバリングじゃなくて、ZERO、GRAND ORDER みたいなかっこつけたタイトルなので初心者お断り感があります・・・。