アメリカのデフォルトについて調べると、イルミナティの陰謀だ!云々の、かなりヤバイサイトにつながります。といって、主要メディアはだんまりです。だんまりというか、100%それに関しては口をふさいでおくわけにはいかないか、状態です。ただでさえギリシャが破綻して手一杯なのに、悪いうわさを出してこれ以上混乱を大きくするな馬鹿野郎。といったところでしょうか。
私なりに常識を使って考えると。
アメリカは絶対にデフォルトにはならない、と主張する、アメリカシンパのスポークスマンの言うことはわかる。アメリカ政府に味方する経済学者しかノーベル賞もらえねぇじゃねぇか糞野郎っていう意見はまた別の話。政府の犬の彼らの言い分、だけどロジックは間違ってない。
・アメリカはドルを自分で発行出来るのだから、無限に借金出来るわけでデフォルトするはずがない。(その通り)
・日本、中国、アメリカ、EUなど、ほとんどすべての国家はアメリカ国債を買わされているんだから、アメリカがデフォルトするくらいなら死ぬまでアメリカ国債を買い続ける(これもその通り)
一蓮托生なんだからアメリカのデフォルトは起こり得ない、起こりうるとすれば、アメリカ経済の崩壊ではなくて、世界経済の崩壊である。これもやはり起こらないでしょう、というのは、世界経済の崩壊を手をこまねいて待つくらいなら、徳政令でも出して、まぁまぁ今までのことは無かった事にしようぜっていうことになるから(偽装破産ともいう)。すべての人が納得するなら、すべてのバランスシートを0にしてしまうことはたやすい、人間の決めたルールなんだから人間が変えられる。国敗れて山河有りってわけです。
・隠された一番大きな理由、アメリカはデフォルトするくらいなら、アメリカのやりたい放題に反対する連中を核爆弾でどっかーんで終わりだから、アメリカは無限に借金できるし、アメリカの国債を買わせ続けることが出来る。ふざけんなこんなの紙くずじゃねぇかっていう連中の口をつぐませる事はたやすい。ロシアも中国も日本もEUも、インドもブラジルもエトセトラも、核爆弾の雨をくらうよりはアメリカと一緒に極貧国家から搾り取るのに加担する方を選ぶに決まってる・・・アメリカの資産の究極的保証は、バランスシートに乗らない、軍事力にあるというわけ。だからいくらでも借金しまくって、際限なく軍を強化すればいいんじゃん。インターネットは軍事技術、宇宙開発も軍事技術、遺伝子組み換え、IPS、理論物理学、エトセトラ、莫大な金がかかる先端科学の予算は全部軍部のゴリ押し。
別にそれが正しいとは一言も言ってません、けれど正しいか倫理的か、道徳的かという前に、世界はそういうふうに出来てるってことは事実なんだからそれをきちんと受け止めなくてはね。
戦争は金がかかるからやめようという意見もあるけれど、戦争に負ければ金以前に生存が危うい。金、資本主義は人間が作ったものです、結局暴力でどうとでもなる、アメリカは世界を滅ぼすくらいの武力を持っている。利口な道はアメリカと敵対することではなくて、世界がすべてアメリカになることではないですか?
ともかく経済の破綻、国家の財政なんて実際は取るに足らん事です。国敗れて山河ありといったけれど、一番危険なのは山河がなくなってしまうこと。社会経済、環境経済といったより重大な問題があります、これについてはいつかまた。