2012年11月27日火曜日

世界アニメーション歴史辞典 ゆまに書房

https://www.youtube.com/watch?v=uuGaqLT-gO4

 Muto by blu

世界アニメーション歴史辞典 ゆまに書房
を読みました。この上の奴は内容はともかくやりたい放題wさすが南米、アナーキーやね。

 もっと薄くて、1つ1つのトピックをしっかり語るべきのようにおもえたり・・・アニメの傑作を並べたというけれど、傑作じゃないのも多いし、図抜けて完成度が高いのはどれかというのがいまいちわかんない。そしてどうやら欧米の宮崎駿コンプレックスがちらちらとしています、序文をシルヴァン・ショメが書いとるしね・・・。しかし作者がアメリカ人じゃないので、ディズニーは最高だった!ドリームワークス。ピクサーは世界一流だ!だけで終わってないのは良い所。ひろ~くカバーしてます。
 ともかく、映画とかってなんにせよ、伝説だとか、傑作だとかいうけれど、そういわれてるほとんどはたいしたことない宣伝文句だったりして・・・・


 よって本物中の本物をリストアップ
・ナウシカ
・ファンタジア
・話の話、霧とハリネズミ
・メトロポリス(イラン版)
・耳をすませば(載ってない!!)
・EVA TV版(中盤)
・ガンダム (中後半 載ってない!!)

やや甘い採点
雲の向こう・・・(載ってない)
illusioniste



 
 確かに他にも結構いい作品はあるけれど(フル3DCGには辛いです)ちょっとこのへんだけは完成度が別格だと思いますね。短編で世界を作るのは難しいですね・・・・ノルシュテインはすごいってことです。

2012年11月26日月曜日

earth making blender 




http://www.blenderguru.com/videos/create-a-realistic-earth/

 ビデオマニュアルをもとに、地球を作ってみました。3時間もかかってしまいました。使い方を完全に忘れてしまってたので・・・.

 というか3Dソフトごとに操作の仕方が違うのが超まどろっこしい、変な個性出してくんな・・・・zbrush blender poser とすべて違うのは嫌がらせとしか思えない。

 しかしていろんな場面で使えそうなのでBOOKとしてとっておくにはいいと思いました。


ダウンロード
https://docs.google.com/open?id=0B9bHZ7qFblqhVTNnQ0JDT0VvTWM

 著作権フリーにします、どうぞ使ってください。気が向いたらコメントでも。

2012年11月25日日曜日

Yantra - James Whitney

http://www.youtube.com/watch?v=nvWwlZSXaR0


 音は後付でHenk Badings  なる人物が担当しています。
 
 ゆまに書房とかいうふざけた名前の出版社のアニメの歴史の本を読んでおります。初期アニメはやっぱ、ディズニーのファンタジアがずば抜けていますなぁ・・・欧米アニメってだいたい内容が皆無で好きじゃないのですけど、ファンタジアは本当にイカレタ完成度ですね、白雪姫やピノキオは糞映画だと思うけれど・・・っていうかディズニーの指揮者ってストコフスキーだったんですね、そいつぁすげぇや!

 

simple question about EXP softwares

 時々思う素朴な疑問なんですけど、INDYには絶対に手がとどかないソフト群ってありますね、nuke とかautodesk系、それがハリウッドで標準なのだうんぬんなんですけれど。確かにそれらのソフトのQLは高いし、機能も高い、ハードもまぁずば抜けたスペックを要求しやがるわけです。そしてどんどん進化してる。
 けれど、実際のアウトプットとして、ハリウッド映画なんてしばらく見てないし、PIXARがすごいといいますけど、トイ・ストーリーの1からちっとも変わってないし、はっきりいってクソガキ向けでちっとも面白くない。それは映画だけじゃなくてゲームも、資本も、人材をガンガン使っていけるはずなのに、全然ゲームをやろうって気は起こらない。
 ソフトウェアの進歩と、完成品の面白さの相関性が、相当ひっく~い気がしてならない、なんでなんだろう?これは本当に最近の不思議です、私は、デジタルは人間の暖かさがないとかくだらないことほざくような人間じゃないし、今の世代には小津映画は見るに耐えないと思うけれど・・・失敗策のBTVのソナタみたいに、演奏技術が必要な割に、音楽的効果が少なすぎる気がする・・・ちょっと一回何かが違ってんじゃないかって振り返ってみたほうが良さそうな気がする・・・VRAYとかで現実と見まごうばかりのレンダー!というけれど、えっ・・・それじゃあ実写でいいんじゃ・・・って思ったりする、必要なのは、現実よりもはるかに魅力的な世界を作れる じゃないの?

 またアニメーションってそんなに意味があるのか?とも最近思います、キャラが動いてしゃべる、ほんとにそれって必要なのかしら?それってそんなに楽しい?


 UNITYというゲーム作成ソフトが最近話題ですね、一番おもしろいと思ったのはチーム、というゲームのプロジェクトがたくさんあってその制作にどんどん参加できる、ような枠組みができつつあるということ。こういう、クリエイターのギルド(ルイーダの酒場的な)、仲間を集められるフレームワークって、絶対にできたら楽しいと思う。twitterだのfacebookだののうっす~い人間関係じゃなくて、自分に役に立つ人間を探せる場所。私はヒトは自分に役に立つ人間しか愛さないと思うから。愛するってことは利用すること・・・・

2012年11月24日土曜日

響きの考古学 1998 藤枝守


音楽についてペラペラ語っていると、自分の芸術を解説するのは誠意を欠いている。邪道だ、みたいな事を言

う人がいる、そういう奴はだいたい阿呆だ、って一蹴してしまえばそれまでなんだけれど。もっと徹底的に反

論してやりたい。感覚と情熱が音楽なのだ!とか抜かしてる奴は、ギターとかピアノが感情や情熱だけで作ら

れていると思っているのでしょうか?
 どう考えても、ギターやピアノは、数学的計算にもとづいて作られていて、むしろ感情が介入している部分
のほうが明らかに少ない。そしてチューニングも明らかに、与えられた比率を無批判に取り入れているのに、

音楽は、小難しい理論など不要だ。みたいな事を言うのはまったくナンセンスである、パンクは国家や政府の

あり方を批判したが、音楽理論にはむしろなんの批判もしなかったというか、むしろ最も純粋なP5の信奉者で

あるといえます。 
 同様に政府を批判するひとも、政府を批判する、というスタイルをただ受け入れてしまってるだけで、政府

の批判のそもそもの理由を考えないやつばっかり。
 何にせよ、既存のフレームワーク、システム、ロジスティック、伝統、習慣ってのを無思考で受け入れると

、善良な阿呆が出来上がる、この善良な阿呆こそが、あらゆる悪の、アンプリファイアになっています。
 というわけで、音楽のそもそもの骨格を考えるのにこれは結構いい本です、ただこういう本はだいたい妙に

薄くて、実際的方法の解説が少ない、テーマが大きすぎて筆者の趣味を紹介するだけ、自分の宣伝ばっかりっ

てのが惜しいところ、けれど市場性の無い音楽を紹介する本はほとんど無いので貴重です。最もよくないとこ

ろは情報がちょっと古いってとこですね。1998年の本ですから。

2012年11月23日金曜日

HP 一応完成 スーパーリファレンス ソーテック

 SOTEC DW   スーパーリファレンス 
WILEY   DW bible を見て作りました。
 

 レヴュー
 日本のマニュアル本ってだいたいそうですが、ぱぱっと表皮をなぜる感じで、とりあえず完成すればよいという方針。
 英語圏の本では wileyのbibleなどは、1400ページもありやがって、まじでコツコツ一からマニュアルしてくれます。だからもっとしっかりしたもの作るのはそっちを読むべきなんでしょうね。ともかくADOBEのヘルプはクソ使いづらい、これだけは確実。

 西洋人は巨大な本を作りたがりますね。それはどんなことでもそうかも、西洋的には原理からコツコツだけれど、東洋人は、上っ面と実用性を求める。本歌取り体質・・・
 

2012年11月22日木曜日

awards for animators?

 キャメロン監督がアヴァターが全然映画賞的なものをとってないのはまぁいいとして、アニメーターにはそもそも賞そのものがないのはどうなんだと言っておりました。
 確かにアカデミーにもカンヌにもアニメーション映画賞はあるけれど、主演にあたる、演技をさせるアニメーター(動画でも3Dでも)には賞はありません、ほとんどの映画が半分以上CGIを使ってるのに、俳優だけに賞があって、莫大な金がもらってるのはいかがなもんですか?声優としての吹込みは実際一週間、やっつけなら一日で終わって、何年も動画を作ってたアニメーターはスタッフロールに一行名前がのるだけ。ほとんど名前が知られてないでしょう(金田伊功、庵野、駿。ディズニーのG7 特にタイトラ、ラセター、くらい?) けれど凄腕アニメーターってやつはいて、その人がいないと成立しない、ってものがあるんですよね。
 っていうかそもそも吹き替えの人間を明かすのはどうかと思う、嘘でもいいから、あれはアニメーションのキャラクターがしゃべってるんだっていう前提を言うべきなんじゃないの?声優がアイドル化してるのも絶対嫌ですね、声優は絶対に顔を割らせちゃ駄目だし、ロールにも名前を乗せるべきじゃないと思う。それってみっきーのなかのアルバイトが顔出してるのと同じじゃん。
 金はどうでもいいとして(どうでもよくないと業界人はいうのでしょうけど)、何かきちんと評価しないとダメでしょうね。アニメーションはスタッフロール無しのほうがいいと思う・・・、アニメのキャラそのものに賞をあげればいいのかな?


 と、久々に真面目なことなど書いてみました。


HP更新

2012年11月21日水曜日

REAL FIRE and C-RAM

EVA 3が公開されると同時頃に、イスラエルがガザに爆撃を開始しておりまして、REAL FIREが飛び交っております。

 またかよ、ってのが正直な感想ですけど

 http://edition.cnn.com/video/

C-RAMといわれる、対迎撃ミサイルがパレスチナのミサイルを迎撃した模様です、イスラエルのC-RAMはiron domeと言われるものだそうです。実用性が疑われていた、カウンターミサイルがかなり精度を高めてきたんだなぁという印象。

 なんでそこに注目するかというと、これは短距離ミサイルの迎撃で、長距離ミサイルならもっと精度が上がるだろうから、大陸間弾道弾などならかなりの確率で落とせるようになる。核ミサイルを迎撃出来るってこと。そうすると多少は食らうにせよ、CRAMを完備した国家が核戦争において一人勝ちができるようになって、核の均衡が崩れるってことです。
 核戦争が始まった瞬間に世界が終わるっていうシナリオは破綻して、核ミサイル、各搭載機、原水の撃墜合戦が戦争の初期で起こることになりますね。
 ん~、三次大戦への準備はちゃくちゃくとってとこですか・・・

2012年11月20日火曜日

slow diver down

  http://www.japantoday.com/category/national/view/a-month-after-download-law-consumers-spending-less-on-music-survey

 ダウンロード違法化で、CDやらの売上は実際はどうなったの?の結果は、何の変化も無く下降線ということでした。
 
 ざ◯◯◯ろ。

 というか何にせよ、10代、20代に金がまわってこないシステムなんだから、誰も無駄遣いなんてしないですよね。だから売れるものは全部90年代からのもの、30代、40代が買うようなものだけなんでしょうな。無駄遣いなんてするのは結局バカで無知な若者だけでしょうに、オトナは投資はしても無駄遣いしないもの、文化を担うのは絶対に若者だけ、その若者がカネが無いのだから、若者は自分達だけで、自分たちのものを作るでしょう。だからむしろそれでいいんだと思う。とことん追い詰めれば爆発するにせよ、なんにせよ、面白いと思います。
 
 民主主義で少数派が出来る有効な戦略は、反発ではなくて、消極的反抗だと気づいたのかもしれません、ともかく買わない使わない、働かない、すぐに辞める、自殺する、負けようがない戦術ですからね。そして確実に国家をめちゃめちゃにできるし・・・
 しかして極限まで消極化したら、賢者みたいなとこにまでいけるかもしれませんね。ソクラテスみたいに。

EVA 3 / 巨神兵東京に現る

 ムッチャクチャです もうムッチャクチャ! なんやねん
っていう感じです。もう一度だけ言わせてください。
ムッチャクチャ!
 ネタバレっていうよりも、ネタがないもん、プロットも何も無いです、とにかくもうめっためた!ともかく戦闘シーンをたくさん作ってりゃ客は喜ぶねんって感じ。ゾンビ映画でももう少しネタフリちゃんとやるよ、もぉ~~~~、メッチャクチャです。本当に庵野が監督やってるの?何か借金でクビがまわらなくて監禁でもされてるような感じです、本当に庵野がコンテ切ったの?。

 確かにCGIは抜群にいい仕事してます、アバターとかハリウッドよりもところどころ良いです。うわぁこれレンダー時間かかっただろうなとかいらない心配をしてしまいます。けどデザインはちょっと疑問、資金力による数の勝負って感じ・・・、背景美術はほぼ3DCGでやってるので(別に超なんの変哲もないベッドルームも3dでやってました)、絵画っぽいとこはほんの少ししか無いです。でもいくらカメラワーク自由に出来るからってしつこい。
 たぶん背景美術っていう役職が無かったっぽい(スタッフロール見る限り。もっと3dラインの人間も多いと思うんだけど?20人くらいしかいなかった、出渕がデザインやってるのに驚き)。
 作画、原画、動画は確実に腕が落ちてる、演技できてない。それをMayaとsoftimageが全部リカバーしてるというしだい。キャラも全部3Dモデルも作ったんだなぁ・・・
 背景で赤を使いすぎ。見ずらい、美的感覚ってものがない、構成がひどすぎ。ともかく最新技術のゴリ押しです。 効果音は良かったけれど、BGはいまいち。
 最期に
ムッチャクチャ!!!

巨神兵のほうは・・・・・、あぁと・・・うん・・・、確かに庵野脚本ぽかったです。まぁまぁです。ん~まぁまぁです。・・・特撮をフューチャーするんなら全部特撮でよかったんちゃう・・・CGも使うと中途半端・・・

 1つだけ良いシーンがEVAにありました、えぇと・・綾波ユイ?の過去が語られるところ。ほんの一瞬、そこで人形の頭のカットでいきなりあざといけれど、そこまで、写真を出してから、過去の回想のシークエンス(三秒くらい?)、とても良いです、あそこの原画を切った人はえらい気合が入ってた。吐きそうになった(褒めてます)

 

2012年11月19日月曜日

ごっつ#19 19920517

 2クール目でだんだんとスタッフも、キャストも息が合ってきた感じです。たかっちゃんおすすめの電車のコントも入っててこれは当たり回。1つ1つの企画だけで今なら一番組いけるくらい。カメレオンのあれはすごい。

 HP更新。

2012年11月18日日曜日

ごっつ #16

2クール目。予算の都合?で二人(三人?)クビになってほぼメンバー確定、というか最初は東野は出てなかったんか! うまし。キリン OZMO

 

 今読んでる本。

dreamweaver CS 4 スーパーリファレンス
世界アニメーション歴史辞典
響きの考古学 

 読了したらレヴューします。

ホムペづくりをやってます
http://infint.web.fc2.com/ 工事中

なかなかこりゃしんどい、なんか一昔前と変わりましたね、CSSだのSPRY AJAX PHP・・タグ打ちの時代しかわかんないからひどいですな。
 けど映画の宣伝サイトとかでありがちないきなりフラッシュでもしかも全然始まんないのは最低だと思いますね。くそやな!

マニュアルはどんどん巨大になってるけれど、いずれもう辞書みたいなペラッペラの紙で2000ページとかになるんじゃないか・・・

2012年11月17日土曜日

ごっつ#8 #9

#8 伝説のエアバッグ実験でまっつん病院送り
#9 Vが一本も撮れずに生放送! ウンナン(夢逢メンバー)と共演

新鮮ですなぁ・・

 #8うらみますというSCが超ツボです。

 

ごっつ #4 920112

初期はコントがみじか~くて、すごいテンポがいいですね。
 このみかんのコントがめちゃくちゃ好きです。
(スケがきつくて三徹やってるらしいです、キレとるなぁ)

2012年11月16日金曜日

ごっつ #2 19911215

ブーメラン君という、むちゃぶり旅ロケのひな形を発明。

 本人曰く、電波だってがきとかごっつのロケを土屋Pがパクっただけ。(水曜どうでしょうも)

 

ごっつ 初期

http://www.gaki-no-tsukai.com/viewtopic.php?f=41&t=2714

 テレビは面白く無くなった、というけれど、それは最近の若者はよくわからないと同じで迷信なのかどうか?(エジプトのピラミッドにも最近の若者は理解不能だと書いてあるらしいです)

 初期のごっつを見ての私なりの結論、それほど変わってないけれど、めちゃめちゃおもしろい、異常な番組が1つ2つあったというだけ、あと昔のほうが型にはまってなくて、実験的な企画が通る。むしろ最近のほうはもう型が完全にできていて、完成度はむしろ高いきがする。特にアニメーションは格段にQが上がった。画質がよくなったのははっきりと無駄。誰がテレビに画質なんか求めてんdaYo!

 ごっつは一回で20番組くらいのセットと内容ですね、すごい。

2012年11月15日木曜日

running horses CD


 RHデザイン NANA

  あれですね、赤い髪は、向こうでは短気だとか阿呆の印らしいです(だからハリポタのウィーズリーは赤毛なわけ)、アイルランド人を蔑視したところから来てる(もしくはゲルマン民族のラテン人はバカという偏見)。
 NANAはおとなしい感じですね、ちょっと背が高すぎた・・、後目の色とスーツの色がどうしようか・・・

ダウンタウン カモシカ のネタ

http://www.dailymotion.com/video/xcqlvr_gaki-008_shortfilms#.UKQ3nuSR9Lc

 カモシカのネタ。最初期のネタ。ネタをネタっぽくしないのがスタイルなんですね。確かにネタは食ってないという前提で漫才ってのはあるんだからそうしないといけないのだけれど(落語とは違って)、そんな基本。

 頭わいとんのか、ってひっさびさに聞いた。

ダウンタウン 誘拐ネタ

http://www.dailymotion.com/video/xcqbcm_gaki-006_shortfilms

 誘拐ネタ
 
 本人談
ショーレースにはショーレース用のネタがある、わかりやすいネタ。客の質でネタを変えないといけないとヤル気無くなる。

 一般受けするネタです。かんせ~どたかす

2012年11月14日水曜日

ダウンタウン あ のネタ

http://www.dailymotion.com/video/xcgv31_gaki-003_fun

 あ 研究家のネタです。天才松本人志の、this is 天才ネタ。けれどあまりにも天才すぎて客ウケが悪い・・・
 
 本人曰く、笑いを取るだけならトークのほうが簡単に取れる、ネタは完成されすぎていて笑いにはならない、ネタはウケて当たり前。ノーミスを狙ってたら、ノーポイント。

ダウンタウン クイズネタ

http://www.dailymotion.com/video/xcgu10_gaki002_fun

 クイズネタにはパターンがあるのですけど、これが完成形です。本人曰く、これ以上のクイズネタは作れない、破綻するギリギリ。
 
 爆笑する感じではないし、テンポも遅い。今のショーレース系に出てもたぶん勝ち残らないでしょうけれど、パンチの多彩さ、発想、構成、オチの付け方が、まぁすごい。
 でもほんとダウンタウンってメインストリームじゃないですね、ベタでは全然ないし、シュールでも無い、グロでもヴァイオレンスでもエロでもない(世間が思うほどには)、無形の破型、いつのまにかメインの先頭を走ってる、不思議。まぁ天才ですなぁ・・

2012年11月13日火曜日

short animation running horses?


  短編アニメ(ぽぽぽぽ~ん)を作ってます。
 スタッフぼしうちう、といってもブログの一記事誰も見ないと思いけり。
HPつくろうかね・・・

 最近googleの検索の検閲がひどすぎる。だからbingとバイドゥに乗り換えです。

2012年11月6日火曜日

宮崎勤 星を追う子供

 裏世紀末といったらよいのか、こういう悪いニュースは歴史としてあまり残らないし、マスで語られることも無くなるので、ゼイトガイストを把握するときに見落としがちになります。

 簡単にいうと、宮崎勤というのはまさしくヲタクの悪いイメージの源泉のようなもので、まず妙な持病、いじめられっこ、暗い、怪獣、特撮、アニメ好き、ひきこもり、金持ちの息子、ビデオコレクター、ロリコン、シゾフェリア、過大妄想。部屋は薄暗く、ビデオが山積み、という、this is Otakuっていう感じの人間で。ようは三人ほど幼女を誘拐、レイプ、パクパクという。this is Pervert crazy serial killerっていう感じの犯行を起こして、死刑にされた人というわけです。(1988年頃)
 
 なるほどこれが、アレとかアレのロール・モデルになってるのか、これがヲタクの実体を世間の阿呆女にヒィヤー、うちの子供が!とかいうヒステリー反応の源泉になってるのかとすごく納得出来るわけです。

 こういう事件ってその時代に生まれてないと全く知らなかったりする、酒鬼薔薇とかサリンとか、秋葉事件とか、でもこういう事件ってのは、ネガティブキャンペーンとしてマスによる世論コントロールに一番使われるんですね。CIAとかがよくやるやり方で、反体制派のリーダーは、変態のロリコンのレイパーで殺人者だ、ってスキャンダルをニュースに流しまくって、評判を落としたところで、正義、のアメリカが倒すっていう筋書き・・・・ちなみに宮崎勤は死刑になりましてん。そして父親も自殺と、惨憺たるアフターマス。




 星を追う子どものアートブックを借りて来ました。クソ映画なんですけど、技術は良い。ただCDは納得いかないし、構図を駿から借りすぎ。
 なんでこれが全然入ってこなかったのかなぁと言うのをやっとわかりました。もしそのアガルタだの、天国だの、宇宙の秘密、生命の源泉みたいなものがあるとして、無いとは思うけど、それが宇宙の辺境のちっぽけな地球の、地下世界にあるってのは全然納得いかないってことですね、宇宙のまん中のブラックホールにその生命の起源があるとかなら少しはわかるけれど、地球は宇宙の中心じゃないんだから、地球の中に天国があるなんて嘘に決まっとるやないかという気がした。
 現行の宗教は地球中心主義から改訂をしてないので、科学と真っ向対立するし、ホーキングが宗教と相容れないのも納得出来る。宇宙論的、世界観をもった新しい宗教を誰かが作ればいいのに。神様がやってきて、今まで預言したことは、実はお前らが少しづつ学習していくために、ホワイトライをついたのだとか、超適当なこと言って。

ボツネタ消費コーナー 2 天沼の蜩


                      天沼のひぐらし

 恐ろしく古い電車がやってきた、錆鉄のオルフェウスだと思った。

 オルフェウスではなかったが通り過ぎていったイメージをコトバに固着させることが出来ずに佇んだ。しばいだ密林だ・・、書割のような汗をたらした太った男が次々と点呼を取り、所属を確認し、席の書かれた紙切れを渡している。あれはニセモノだ、人形に違いない。こけしみたいな無造作な人形。
 急ぐこともない、どうせみんな乗るまであいつは続けるのだから。いつのまにか競争社会から逃れている事に気づいた、時間から追われていない事に気づいた。時間は後ろからではなく前からやってきている。オルフェが前からやってきたのか後ろからやってきたのか思い出そうとした、前も後ろもなく横からやってきたのだと思った。
 自分の姿勢なんて気にしないで座っていたから、声をかけられて初めて自分の身体を思い出した、普段こんな人間ではないのだけれど、最近ことさら形而上的な存在になりつつある。
「老いぼればかりじゃないか」
「・・・」
自分の事を言ってるのかと言おうとしたが、自分の事をさす一人称が出て来なかった、頭の中のどこを探してもいなかった。
「・・馬鹿げた戦争だな」
「馬鹿げてない戦争などあるものか」
しゃんとした答えが、月並みな反射が返って来たので、キチガイと話していると思っていたそれは、素っ頓狂な顔をして、それからやはりキチガイだと確信したようにまたしゃべりだした。ここにはキチガイしかいないのだから。
「じゃあお前も、自分から参加したわけだ、若いものな」
「老人だ、ここにいる誰よりも、なんで乗らないんだ?」
「乗るよ、先に乗って汗臭い座席で待つことなんてないだろう、そういう馬鹿げた存在の仕方は老いぼれに任せておけばいい、若いってことはつまり・・・・違う、若いものが正しいのだ、若い者が言うことが正しいのだ、正しさは若い者が決めるのだ」
「そうかね」
書割がついにこちらへやってきた、決してこのジャングルが思わせるほどにはここは暑くはない、ただ書割は自分で暑いと思い込んでるだけだ。ともかく豚のように汗をかいていた。
「えーと、お名前よろしいですか・・・、そうですか、はい。義勇兵ですものね」
「二人だけか?」
「はい、この列車には」
「馬鹿げた戦争だね」
「・・・はぁ」
それ、はただその、馬鹿げた戦争だね、を盲滅法出会った奴にたたきつけてるのだと気づいた。書割ははぁ、と聞き返したのか、相槌を打ったのか、ただ呼吸がうるさいだけなのかわからなかった、どうやらぜんそく気質であるようで、今にも死にそうだった。痩せろ!とぶん殴ってやりたかった。とにかく誰とでもいいから肋骨がすべて折れるくらいに喧嘩をしたいのと、もはや何一つしたくないというニヒルが胸のなかで喧嘩していた、ニヒルも案外活動的じゃねぇかと皮肉を言ってやりたかった。

 自主志願は少し広い席を与えられていた、というより一つの貨車がそれだったので、二人で乗るにはあまりにも広すぎた。書割は書割で書割たちの貨車があるようだった。老いぼれたちはガス室で骨とメガネと髪の毛にでもなってるのだろうか。
 オルフェがギシギシ動き出し、黄泉へと肉体を運ぶ、おいぼれたちの心はおいてけぼりをくらって今もまだあのジャングルをさまよっているのが目に見えた。
「何人くらい殺るつもりだね」
遠くの席からこらえきれなくなってそれが喚いた
「殺れなくなるまでだ」
「恐ろしいね」
「恐ろしいものなんて、もはや無い、むしろ初めから無かったんだ」
ゆっくりかみしめるように言って聞かせた、理解力が無いやつにはこれが一番だということを何故か信じているが、速く言おうが遅く言おうが、受け取る側にとっかかりがなければ、楔は絶対に打ち込めないと随分前に気がついている。
「ヒュー」
それは口笛を鳴らした、馬鹿にしては粋な行為だと思った。論理を超越していた。論理的である事の意味はなんだ?戦争で勝つことか?何の為に?それで終わりだ。合理的であるのは何のためだ?戦争に勝つためか?勝ってどうする?合理的に寿命をむかえて死ぬのか?不老不死の術を編み出して無限に生きるのか?何のためだ?

 何の為に、何のためだ?
「ヒュー」
おれも口笛を吹いてやった。

 電車は闇の中で止まった。もう二度と朝日を見ることは出来ない気がした、けれどあっさり朝日は登って、破廉恥な太陽がズベタみたいに登って来た、ぐちゃぐちゃに犯してやりたい、太陽という奴がいたら。老いぼれたちは固まって、おどおどしてあまりにも惨めだった。何のためだ?何のために老いぼれたんだ、死ぬのが怖かったのか?生きるのが怖かったのか?
 それ、はおいぼれ達をさんざん蹴っ飛ばして、少しくらいはやくに立てよな、弾避けくらいにはなってくれるんだろうな、とかわめいていた。書割の軍団もぞろぞろと・・といっても5人くらいだけれど、毛虫みたいに電車から降りて、しょぼけたライフルを老いぼれ達に配った。こちらにも一つくれた、こんなもの自殺する以外にはとてもじゃないが標的に当たりそうにない、しかしながら、自殺するのだったらこれは理想的な道具だ。拳銃で死ねる人間はシアワセものだ。それは時間を止めるから、随分時間は止まったままだ。貧乏人にはそれすらもあてがわれない、飢え、病気、老い、汚らわしいそいつらは、カラダだけじゃなくて、ココロも食いつぶす。虫だ、虫に食われて死ぬのを待つのは屈辱以外のなんだ?

 ステーキを食った、タイヤのゴムを食ったほうがましだと思った。軍靴を煮て食ったほうがましだと思った。人の肉を食ったほうがましだと思った。何もかもが嘘だった。けれど、これはまだ本当の嘘だから、濁った二番煎じの嘘よりはまだ食える。書割は上手そうに老いぼれたちの分をあいつらは食えないから、とかなんとか言ってネコババして食っていた。お前の贅肉は、死肉だ。腐った肉だ。金庫を背負って歩く人間を見ている気がした。

 数日は何も起こらなかった、数日の後、空は赤く染まり、川は赤く流れた、黒い波が押し寄せて来て、バッタみたいに老いぼれは死んだ。
 それ、はゲラゲラ笑っていた、もう笑うことをやめられない顔になったようだった、笑顔が張り付いて取れないようだった。笑っていたのはそれだけじゃなかった、自分の顔にもそれがひっついていた、いつからだろう、もしかして、もっとずっと前からこれを貼り付けられたのかもしれない。
 10を超えたところで数えるのをやめてしまった、あまりにも簡単だったから数えるのが嫌になった。一人につき500だという。書割は事務的口調になった、ことさら事務的であることを押し出してきた。書割であるということを宣言したかったように、生きていないということを宣言するように、こっちはヘラヘラ笑ってみせた。

 浴びるほど酒を飲んだ、酒は空から降ってくるのだと言った。だから・・・、それ、はまだゲラゲラ笑っていた。コトバもしゃべれないくらいだった。発狂したのかもしれない。
 
 また電車が来た、今度の電車は新しい、中吊り広告までついている、書割たちは携帯ゲームで遊んでいた。ゲラゲラはどこかへ行ってしまった。どういうわけか、もっともっと長生きしてやろうと思った、イタクなくなれば、イタクなくなるほど、もっともっと生きようと思った。嫌味ったらしく、薄汚く、ボロボロの歯で、哀れな面をして、すべての生き物から忌み嫌われて、ペコペコ世界中のあらゆるものをカミサマだとか、くだらない嘘ならべて礼拝してやりたくなった、ひぇーだとかほぇーだとか、耳障りな声をあげて、怒鳴り散らして、愚痴ばかりこぼして、頭ばかりさげて脊髄をぐにゃぐにゃにして、口をあければ謝ってばかりいてやろう。それでもごもごやって、怒鳴り散らして、ひどい悪臭を放って、もっともっと嫌われてやろう。

 また時間に追われる。

ボツネタ 消化コーナー   Shangli La’(s)


                                         Shangli La’(s)

  黒猫は死ぬ時は世界から消える
                      魔女

「ねぇシャングリラってしってる?」
誰だっけこの子・・・
「サーカス?」
「違う、もっといいところ、一緒に行かない?」
「・・いや・・・えっ?」
「行く?」
「・・いいや、今日は・・忙しいから」
「そう・・・、ちょっと屋上に行こうよ、空気悪いから」
(なんでそんなさみしい顔するんだよ)


 屋上、風が強い
「シャングリラ・・。一緒に行けたら良かったのに、さよなら」
女の子、羽が生える、飛び降り
「・・・イヤァァァッァァァ」


 保健室、ベッドから起きる、すぐに立ち上がる、イツッ!・・肩のところに切り傷・・・
 先生が入ってくる
「先生!・・・・あの子・・死んじゃったんですか?」
「・・・あの子って?」
「あの子です、飛び降り自殺した」
「えっ!どこで?」
「今、さっき、校舎の上から飛び降りたんです」
「ほんと!?見に行ってくる」
  イタイ・・・包帯で巻いてある。なんだろう・・少女の笑顔だけ思い出す・・・あの子、誰だっけ・・

「誰も自殺なんてしてないじゃん!もう、寝ぼけてるんだよ」
「ほんとですか?!・・・私。どうしちゃったんですか?」
「・・・落ち着いて聞いてね、あなたはバレーの授業中に、癲癇を起こして倒れたの」
「・・てんかん?」
「まだ正確なことはわからないから、病院で精密検査受けてもらうことになります、保護者にも連絡を取ったから」
「・・私死んじゃうんですか?」
「何言ってるの、そんな簡単に死んだりしないよ、検査をしっかり受けてそれから考えれば大丈夫」
「・・・この肩の包帯は?」
「気を失って倒れた時に切ったみたいね、それは大丈夫すぐに治るくらいの傷だから」
救急車が来る
「救急車だ・・、私救急車って初めて乗るな」
「さっ荷物も持ってきてもらってあるから、行きましょう」



 検査

「詳しいことは検査の結果が出るまでわかりませんが、軽度の癲癇ですね。激しい運動などは控えてください、あと酒、タバコなどの刺激物も、まぁ未成年だからそれは心配ないと思うけれど」
「先生、正直に言ってください、私は死んじゃうんですか?」
「えっ?まさか、大丈夫ですよ、貧血みたいなものですから、そんなに心配しなくても」
「いいんです、別に死ぬのは怖くないから本当の事だけ教えて下さい、誰かに口止めされてても、私の意思ですから」
「本当に大丈夫です」
「セカンドオピニオンもらいに行きます、私だけで、紹介状書いてください」
「・・・そうですか、じゃあ神経科で一番有名なところへ・・」
医者はカキモノをしてる・・・

「その・・癲癇っていうのは、変な幻覚を見たりしますか・・あまりにも生々しい夢みたいなものを」
「・・そういうこともあるみたいですね、インスピレーションみたいなものを得るって、芸術家や才能ある人に多いですからね」
「そうなんだ・・じゃあやっぱり夢か・・、あっあの紙と鉛筆ください」
記憶に残ってる顔を描く・・・鮮明に覚えている
「上手ですね、自画像、はい、検査の結果はこちらから連絡します」
「自画像?」
立ち上がってトイレに駆け込み鏡を見る、それは自分の顔だ。
「・・・・誰?これが私だっけ・・・」


学校に行く、教室に入るが、シャングリラがいたような気がする隣の席が存在しない。
「ねぇ、この学校にさ・・こんな顔の子いなかったっけ?笑顔が印象的でさ、目がさわやかで・・透き通った声をしてて」
「何そのギャグ、どうみても自分の顔じゃん、上手いね、相変わらず、また自分のルックス自慢ですか?」
「私だよねやっぱり・・・、そう私に似た人っていないかな?」
「ユキに似た人?・・・・・ん~~~~~~~、この学校で?」
「いやどこでもいいや、どこかに、知らない?」
「ん~~~~~~~、芸能人でいうと・・・・・、シャングリラのボーカルに似てるかな」
 シャングリラ! 思い出した、そんな事言ってた。
「シャングリラって?バンドなんだ?」
「そうだよ、結構最近人気の、たぶん聞いたことあるんじゃない?声も似てる気がする、死んじゃったけどね」
「えっそれいつの話?」
「結構最近、原因不明、死体とかも見つかってないし、でもたぶんあれだね、伝説つくろうと思ってさ、なんか全部闇の中にするように黒い力が働いてるよね、尾崎豊みたいに。実際それで最近売れてるんだもん、聞く?携帯に入ってるよ」
「聞く聞く」

・・・
 shangli la
いい思い出だけ
その胸の中に閉じ込めろ
 shangli la
汚れる前の
ボクらの事を忘れないで
 shangli la
キミの泣き顔ですら
忘れられないよ
・・・

「この曲が一番有名かな、アルバム二枚しか出してないんだけどさ、実際にはバンド名は無いんだよね、この曲が一番売れたからシャングリラって呼んでるだけ」
「・・・ちょっと聴きこんでみるね・・」


 屋上で聞いてるユキ、確かに覚えてるのだ・・
思わず歌を口ずさむ

「うま~い(拍手)」
一段高いところから俊が降りてくる。ギターの練習してたらしい。
「あっルックスもすげぇ真似てるんだ、すごい、絶対オーディション受かるよ、すごい似てるもの」
「別にモノマネやってるわけじゃないよ」
「そうなん、それは失礼。じゃあもうちょっとオリジナリティ出したほうがいいんじゃないかな」
「そういうわけでもない、ただくちずさんでただけだよ」
「ほぉ・・・、上手いのに、もったいない、うちのバンドでボーカルやる?バンドといってもまだ俺一人なのだけれど」
「考えとく・・・シャングリラって知ってる?」
「今の曲でしょ」
「あぁうん、そう・・こないだ癲癇で倒れちゃってさ、変な夢を見たんだよね」
「癲癇?かっこいぃなぁドストエフスキー先生じゃんか」
「ははっ」
ユキはニコっと笑う、あの肖像画そのもの。俊はドキっとなる、初めてまともに顔をみた。
「どんな夢なの?」
「自分が自殺する夢、あそこに立っててさ、孔雀みたいな光の羽が生えてさ、飛び降りてしまったの、今私のことヤバイやつだと思ったでしょ」
「うん、てんかん持ちって事自体でかなりヤバイやつだもの、でもヤバイ奴大好きだからOK、なんで自殺なの?」
「・・たぶん私ももうすぐ死ぬからじゃない?そういうのを見るっていうじゃん死ぬ前に」
「いやそういうことじゃなくて、羽が生えてんなら飛べるじゃん」
「あっ・・なるほどね・・・、気づかなかった。そうだよな、羽が生えてから飛び降りたんだったら、普通飛んだと思うよね」
「いいなぁ癲癇って、クスリなしでトリップ出来るんだものね、アレよりも気持ちいいんでしょ?」
「・・・ん~、知らない」
「あっ、まだアレも経験済みじゃないんだ、ごめんねうぶな人にこんな話して、いつも付き合ってる人間がヤバイやつばっかだからついそのノリで話してしまうよね」
「あります」
「あらそう」
「なんかむかつく」
「むきになるところからして生娘なんじゃないの?」
「ち~が~い~ま~す」
「別にどっちでもいいけど、シャングリラ好きなの?」
「うん、結構・・、そのもう一人の私ははっきりと私にシャングリラに行こうよ、一緒に行かない?って言ったんだ、私はそれを断った。シャングリラっていうバンドはよくは知らなかったけれど、たぶんちらっと何かで目にしたのが、出てきたんだろうね」
「ふ~ん・・別にバンド名じゃなくてもシャングリラっていう名詞は存在してるでしょ?なんか・・・楽園みたいなところという意味で」
「そうそれも知ってるけれど・・でもそのシャングリラのバンドのヴォーカルに私は似てるんでしょ?声も、ルックスも、そしてそのヴォーカルは最近死んだ、原因不明で、あまりにも、状況が適切すぎるじゃん」
「なるほど、そうか・・・いたんじゃないか本当に。そいつ」
「えっ?」
「その飛び降り自殺した人、みんな忘れちゃったんだよ。死んだ瞬間に、世界から消えた、記憶も、いたっていう証拠もすべて無くなった」
「・・なんでそう思うの?」
「・・・・なんでだろうか、そう思ったからだね、だって・・」
「ユキ」
「ユキの中にはいるんだろそいつ、確実に」
「いる」
「じゃあそういうことだろ」
「どういうこと」
「死ぬってたぶんそういうことだと思う」
「・・・違うよ、私、お母さんが死んだけど、そんなんじゃなかったもの。もっと物質的で無感動だった、なんか悲しいとか、さみしいとか、そういうのってつくり話だなって思った、ほら純愛ってのがつくりものなのと同じでさ。なんだこんなものか、こんなものをみんなオオゴトみたいに言ってたんだってね、こんなものただの物質じゃんかって感じ」
「それは他人の死だろ、違うよ、自分が死ぬってことはそういうことなんじゃないってこと・・・じゃあ、けっこういつもおれはここでギターの練習してるよ」
「・・名前は?」
「まだにゃい・・嘘、猫ってことで」
「猫?」
「CAT」



 「自分が死ぬってこと・・・」
電車に揺られて夜の街。
「なるほど・・・」


駅前ですれ違った人・・あれっ(あいつ私だ)

 街を追っていく
「待って!」
あいつは逃げる・・・
「コラ、なんで逃げるんだ」

 二人はどこかしらぬ竹やぶまで走りこむ
「はぁはぁ・・・しつこいっ!警察呼ぶよ!」
「そっちだって!・・はぁ・・・逃げすぎだよ」
「えっ・・・」
「やぁ・・・死んだはずのヴォーカルさんでしょ、私のドッペルゲンガーの」
「嘘っ・・・まじでいるんだ、自分って・・・」
「雑誌にばらしたりしないから安心して、本当は死んでないのに、死んだっていってプロモーションしたんでしょ、よくあるやり口だよ、オアシスは解散した、でしょ」
「ははは・・だって売れなかったのだもん、曲は悪くないでしょ?」
「うん、私は好きだよ、何してるの最近は?人前には出れないんでしょ?」
「紅白に出るんだ、最初から決まってるの、それまでは海外にいく予定」
「そうなんだ」
「・・・気持ち悪いね自分としゃべってるみたい、ドストのダブルみたい」
「本読むんだね若いのに」
「キミだって若いじゃんか」
「まぁね。最近癲癇起こしちゃってさ、もう一人の私を殺しちゃった。今私をやばいやつだって思ったでしょ?」
「自分のダブルに会うってだけで相当やばいもの、怪談ですよ」
「そう、でも70億もいればほぼ同じデザインの人間なんて絶対いると思うけどね、むしろいないほうが驚くよ、70億種類違うデザイン考えるほどカミサマも暇じゃないでしょう、アルゴリズムで自動的にデザインを変えてるんだと思うけど。ミクロ無限なんだ、人間の顔ってパーツはみんないっしょなのに結構違う、バンドだって編成はだいたい一緒でもぜんぜん違う、声が最たるものだね、声の周波数的違いなんてほとんど無いのに、全然違う・・・」
「科学的なの?もう一人の私は?」
「割りとね」
「それで・・・何か用事でも?」
「もう一人の私が死んじゃったんだって、シャングリラに行ってさ。シャングリラって何なの?」
「知らないよ、事務所が決めたんだもん、kinksの曲じゃないの?shangli la la la la la~~♪」
「なるほど、なんで歌なんてやってるん?」
「歌ってると気持ちいいじゃん、何も考えないでいられるし、歌ってる時だけが、自分と会えるんだ、どこまでいっても私は自分にしか興味ないのでね、キミもそうじゃない?他人なんて自分に反射しないと捕らえられないもの、私が私と二人っきりになる感覚、あのトランス状態、自分と自分でいる、あれは最高だね・・」
「私は少しは他人に興味あるよ」
「言い方だよ、そりゃ私だって彼氏のひとりふたりいます、極論そうだってこと。別に歌えればなんでもいいから事務所の言うとおりにやらせてるの」
「ふぅん」
「もう一人は死んだって三人目が死んだということ?それがなんだってのさ、そりゃいつか死ぬでしょう」
「うん説明めんどい・・・別に何がいいたいってわけじゃなかったんだ、ただ見つけた!と思ってさ、じゃあ紅白がんばって、私は見ないと思うけど」
「私だって紅白目指して歌手やってるような人間じゃないもん・・・、けどのガキに言っておくけど、いいコトをするにも金がいるんだ。悪いことしないと金は手にはいらないのに、どういうわけかそういう世界になってしまったの。キミのほうは何やってるの?」
「普通の高校二年生だよ、特に何もしてない」
「そうか・・若いんだね」
「いくつ?」
「24」
「はぁ・・8才も違うんだね」
「っつーことはまだ16?まじかよ、犯罪じゃん」
「犯罪じゃねぇよ」
「無理やり犯せば犯罪でしょ、あとお金でつっても」
「無理やり犯せばなんでも犯罪です」
「なるほど・・・・そだね、こんどゆっくり飲もうよ、来年になったら。結構・・友達になれそうな気がする」
「あぁうん・・飲めないけどね」
「下戸?」
「未成年」
「かたっ!かたいなぁもうひとりの私、正気の沙汰かよ・・・これ私の番号、連絡ちょうだいね・・・他にもいるのかな?」
「わからない・・ねぇちょっとカラダ借りていい?」
抱きつく
「・・背、私のほうが高いんだね、かっこつかないや」
「・・たまに強烈な寂しさに襲われて適当にカラダを預けちゃう?」
「うん」
「私もそうだった」
「死ぬってことがどういうことかわかってる?」
「・・わからない、 she said she said 」
「わかったらもっと怖くなった、たぶん死んじゃったもう一人の私を覚えてるのは、この世界に私しかいない、私が死んだら、私が生きていたというのも全部消えてしまうんだ、無かったことになって、忘れられちゃう・・・私のことを忘れないでね・・」
「うん、忘れない、だから笑ってよ、絶対に笑顔は忘れないから」
ぐちゃぐちゃの泣き顔の笑顔。
「ありがとう」

 歌手のほうのユキは消える。


猫とユキはまた屋上
「そういうわけなんだ」
「・・・すごいな、大丈夫だった?精神的に、それって発狂コースなんじゃないの?」
「・・わかってた、最初から、言おうと思ったの、あなたは死んだんだ、ここにいちゃいけないって、でも・・わかんないな・・・もっと」
ユキは立ち上がって猫のワイシャツをぐっとつかんでキスをする
「・・こういう感じ?」
「・・全然わかんない」
「じゃあそれだよ、全然わかんない」
「・・・・・・ねぇ、今までの全部、好きな男を落とすためのつくり話とかじゃないよね?だとしたら・・すげぇストーリー構成能力・・」
「ははは、あるいはそうかもよ、ドスト先生のあとをつごうかしら・・・・やっぱバンドやろうよ、シャングリラ2、ちょうつまんないハリウッドアクション映画みたいでしょ?」
「1はどこにあったの?」
・・・おやという顔(世界はもうシャングリラは存在していないことになってる)

  shangli la
いい思い出だけ
その胸の中に閉じ込めろ
 shangli la
汚れる前の
ボクらの事を忘れないで
 shangli la
僕はキミの泣き顔ですら
忘れられないよ
 ねぇ shangli la
ボクの shangli la


「この曲知らない?」
「知らない、初めて聞いた、自作?いい曲じゃん」
「・・・でしょ?一緒に作ったんだ、私の大切な友達とさ・・」








2012年11月3日土曜日

ペン入れソフト比較

(これはSAIとPSのみ)



どうもペン入れがデジタルでは上手く行かへんというので色んなソフトを試してみました。
 まずラスターがベジェかなんですが、ラスターは陰影がつく、ベジェは拡大してもギザギザしないと。輪郭線はベジェで、髪の毛とか目はラスターで書きたいとこです。


PS CS5  線がふらつく、パスで書くならILのほうがよい。
painter   11 重い、バグりすぎ、UIがしょぼい。補正のレベルが変えられない
IL CS5  ディテールが効くのだけれど、操作性わろし。線のタイプが変えられるのだけれど、なんとなくあざとい。千の太さ調整がしっくりこない。
SAI v1 ラスターは一番軽くて良い、けどラスターで長い線を書くのはきつい。ベジェは直線が操作性悪すぎ。円も書けない
RETAS STUDIO v2.6 ラスターはアルファがないので使い物にならん。けどベジェ系は、線つなぎ、スムース、結合点以下を削除など、線をつないでアニメ塗りするには抜群に便利(SAIのような折れ線も使える)、けど、ソフトをイチイチ切り替えるのがしんどい、ペンの入り、抜きはあざとい、スライダーが無くて使いづらい。1つのソフトで完結させればいいのに・・・

 CLIP STUDIOにはRETASと同じツールが入ってるみたいです。けど結局PSで仕上げやるんだから微妙なり・・・(あとネーミングが・・)
 というわけで、現行下書きSAIーペン入れRETASー塗りPSで行こうと思います・・・