2014年8月30日土曜日

1939 無法松の一生 岩下俊作

 小説よりも映画のほうが有名ですよね。しかし・・・・これは若い人には全然面白くない本でしょうなー、Iも面白くなかったものw
 松という無法者が純情でありながら、後家のおばはんに恋を秘めたまま死ぬという、なーーーーーーーーーーんじゃそりゃ!っていうくらいなんでもないお話です。なんていうんだろうなーー、粋な小倉者の松の文字通り一生を描くのですが、これが人気出るのかぁ・・・って感じです。ジェネレーションギャップを感じますね。
 しかしながらこれは作者が30代の作品でして、30代のヒトが予想で一生ってこんなものじゃないかと書いたものなので、実際一生を送ったヒトからするとそんなんじゃねぇぜ、一生ってのはってものだと思う。事実松の40代の描写はものすげーペラペラな感じがする。

 やっぱし面白いって思う部分が全然ちゃうのでしょうね、そりゃ水戸黄門見て面白いっていうヒトがいるのと同じで、違うものはしょうがない、何かその琴線に触れる部分の琴線が無いって時はどうしようもない。
 

そう考えるとやっぱシェイクスピアとかが何百年も生き抜いてるってことの凄さがわかりますね、だってたいていジジババが面白いと思うようなものってコドモには面白くねぇものです、たった50年ぽっちでどえらい価値観が変わってしまう、それなのに何百年も残るってのはほんとにすごいことなんですなぁ。