2014年8月18日月曜日

MUSIC OR SOMETHING MORE  GRAMMY MUSIC

 GRAMMYっていうアメリカの音楽のアカデミー賞的な賞がありまして、ほとんどのグラミーの賞ってやつは、ただのプロモーション活動でして、レコード会社の圧力の問題なんですが、ALTERNATIVE ROCK ALBUMという部門だけは、栄誉ある賞ということになってます。
 つまるとこどんな音楽なの?っていうくくりがない音楽、別にROCKでもなんでもないのですけどジャンル名がまだ無い新しい音楽に、ALT ROCKという ロックに変わるもの という名前をつけて表象してる、つまり時代の最先端の音楽ってこってす、他の賞はただの功労賞的なものです。そして他の賞がアメリカのアーティストが断然有利なのに比較して、ALT ROCKだけは、海外のアーティスト、というか海外のアーティストが半分です。

 シニード・オコナー(アイルランド) U2(アイルランド) radiohead (イギリス) BJORK(アイスランド) などなど。
 とはいいつつ、ほとんどレディヘ、コールドプレイ、BJORKあたりの三強、にU2がほぼ賞を取って来たのですね。そりゃまぁ当然っちゃあ当然なんですけど。しかし最近の賞はほとんど知られてないって感じのアーティストに与えられてて、よっぽど候補がいねぇんだなって感じです。明らかにガクっとレベルが下がってますもの。


 こないだたまたま見た本に


00年代からKIDSの興味は音楽からゲームとネットに移った、だから音楽は衰退している、違法コピーが音楽業界の衰退の原因じゃない。
 
 という鮮やかな分析が書かれてました。この人はすげぇいい分析力を持ってますね。そうだったのか!って目からウロコ、KIDSの興味は音楽からゲームやネットに移ったんだって!そうか!なるほど。どうりで・・・
 確かにそうだって気がするのです、00年代からほんと音楽は衰退の一途というか、ものすげぇアルバム来た!ってのはほんとーに少なくなった。KIDSはゲームをやっていて音楽なんて聞いてないからなんですね。ゲームとネット、のネット、とはつまるとこオンラインゲームとかメールとか、ソーシャルメディアってやつですね。KIDSがついてきてないってことは、KIDSがオトナになってもオーディエンスにならないってことですから、衰退はデフレスパイラルみたいに速度を上げて落ちるとこまで落ちてくでしょうね、だから文化ってのはいつでもKIDSに向けて発信されてるわけだし。KIDSが新しく参入してこなくなった文化はお終いです。
 こないだジブリのドキュメンタリーでも駿氏が、アニメーションをやろうってやつはもういない、今の吾郎の世代がアニメーションが何かを表現しうると思ってる最後の世代だ。と言ってました。その通りだと思う、これからアニメーターになろうというKIDSはいないと思います。

 といいつつ、ゲームの中に音楽は存在してるわけで、MUSICはメディアの主役の座から、ゲームを盛りたてる前座的役割に落ち込んだってことなんでしょう。音楽自体がなくなるってことは絶対無いけれど、何かムーブマンの主役としての、音楽ってのは終わったんでしょうね。音楽、と何か、ってこと、ワーグナーの勝利って感じです。